転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜
第八話 姫野恵の心情
私は、快翔と幼稚園よりもっと前からの知り合いだ。家が近いこともあり、ちょうど近くにあった公園で毎日のように遊んでいたのを覚えている。
ああ、あの時からもうすでに快翔のことが好きだったのかな。でも、決定的になった出来事は他にある。
それは小学校5年の時の運動会の時。
私は、周りの子たちよりも少し運動が神経が良かったのか、運動会最後の種目である、混合リレーのメンバーに選ばれてしまった。私は出たいなんて一言も言わなかったのに。
「えー、わたしー出たかったのにー」
どうやら、、同じクラス(快翔は別)の愛花さんが混合リレーに出たかったらしい。
「わ、私変わるよ。」
「えー、何それー。自分が選ばれたからって調子乗んないでくれる?」
「そ、そんなつもりは、、」
最悪だったのはそのあとだった。
たまたま、その日は体調が悪かった。毎日の練習で、疲れが溜まっていたのかもしれない。朝、体温を測ると、明らかにいつもと違う温度を示していた。でも、学校には行くことにした。責任を持って、謝る必要があるからだ。
「今日はなんだか体調が悪くて、混合リレー出れそうにないです、、本当にすいません。」
「そうか、それは残念だな。あんなに練習してたのに。」
「えー。まじであり得なくない?今更やめるとか。先生ー、走らせようよ。どうせ走れるんでしょ。」
「うーん。どうだ?走ってみないか?意外と走れるかもしれないぞ?」
私は、その時には頭がぼーっとし、正確な判断ができなかった。
「は、い、、」
こうして、走ることになってしまった。
そして結果は、、
完全に惨敗だ。
どっちにしろ、私たちのチームは負けたのだが、私が転んでしまってさらに差を広げてしまったのだ。
「うーわ。まじであり得ないんですけど。あの走りはないわー。私が選ばれた方が良かったんじゃないの〜。」
「まじで言えてるー。何転んでんの!?って感じだったわ。」
私は、そんな声を聞きながら、担架で運ばれていった。ゴールした後に、ぶっ倒れたのだ。
今、保健室にいる。
私はバカだ。ちゃんと断っていれば、、
「嫌な予感がしたが、こういうことか。お前が俺よりも、学校来るの遅い時点でなんかおかしいとは思ってたんだよ。」
「かい、と、、」
「ま、ちょっとは相談して欲しかったってのはあるし、いろいろ言いたいことはあるが、何はともあれ、お前は頑張ったんだ。人一倍な。ずっと練習してたのも知ってるしな。それを少なくとも俺が知ってるんだ。別にいいじゃねいか、一人でもお前のことを理解してくれる奴がいてくれれば。」
「か、いと、、」
私は、自分の顔が赤くなっていることには気づかない。
そのまま眠りについた。
そのあと、私のことについて色々いう人がいたらしいが(主に愛花だが)、私はもうそんなことなんてどうでも良くなっていた。
私を理解してくれる人が一人でもいてくれればいい。
そんなふうに思っていた。
そんなこんなで、仲が良い時期が続いたが、中学で、きっかり疎遠になってしまった。二人とも、"恋愛"というものに機敏になるような年頃になり始めていたからだ。
中学に入って半年間、快翔と喋ったのは何回だろうか。廊下ですれ違っても、何もない。このままでいいのだろうか。
いや、よくない。このままこの関係が続くなんて耐えられない。
「か、快翔。今日放課後一緒に帰ろ、、」
廊下ですれ違った時に勇気を振り絞って声をかけた。
「?お、おう。」
〜放課後〜
「ど、どうしたんだ?急に一緒に帰ろうって。」
当然の質問を快翔はする。
「そ、そのことなんだけど、、、」
自分の顔が熱くなるのがわかる。これは恋だ。恋なんだ。私は快翔が好きなんだ。
「私たち、昔みたいに仲良くできないかな?このままなんて、寂しいよ!」
私は思いの丈をぶつける。
「!? お、あ、うん。俺も、ずっとそう思ってた。最近つまんなくてさ。なんでかなって思ったら、いつも近くにいた姫野がいなかったからだってな。」
当然のように快翔は、私のことを"姫野"と呼ぶ。
「ひ、姫野じゃなくて、昔みたいに名前で呼んで欲しいな」
「お、おう。了解だ。め、恵。」
快翔の顔も赤くなっているように感じる。
私の顔の方が赤いだろうことには当然気付いている。
そこから楽しい中学生活を送り、高校も同じだったことから、幸せな日々はさらに続いた。あの日までは。
快翔がいなくなってから、一ヶ月が経った。最近、私は快翔との幸せな日々の夢だ。それも不思議なことに、夢を見ていることを夢の最中に自覚しているのだ。つまり、夢なのに現実のように思える。
当然私の夢なので、私の妄想の詰まった夢になる。よって、快翔は積極的に好意を伝えてくれるし、私も積極的にボディータッチをする。でも、時たまに、快翔が積極的に来てくれない時がある。理由はわからない。自分がそういう妄想をしているのかもしれないが、違う気がする。この謎はいつか解ける気がするんだけど、、、。
こんな夢を見るなんて、、私はおかしくなってしまったのか。うん。おかしくなったのだろう、あの日から、、、
ああ、あの時からもうすでに快翔のことが好きだったのかな。でも、決定的になった出来事は他にある。
それは小学校5年の時の運動会の時。
私は、周りの子たちよりも少し運動が神経が良かったのか、運動会最後の種目である、混合リレーのメンバーに選ばれてしまった。私は出たいなんて一言も言わなかったのに。
「えー、わたしー出たかったのにー」
どうやら、、同じクラス(快翔は別)の愛花さんが混合リレーに出たかったらしい。
「わ、私変わるよ。」
「えー、何それー。自分が選ばれたからって調子乗んないでくれる?」
「そ、そんなつもりは、、」
最悪だったのはそのあとだった。
たまたま、その日は体調が悪かった。毎日の練習で、疲れが溜まっていたのかもしれない。朝、体温を測ると、明らかにいつもと違う温度を示していた。でも、学校には行くことにした。責任を持って、謝る必要があるからだ。
「今日はなんだか体調が悪くて、混合リレー出れそうにないです、、本当にすいません。」
「そうか、それは残念だな。あんなに練習してたのに。」
「えー。まじであり得なくない?今更やめるとか。先生ー、走らせようよ。どうせ走れるんでしょ。」
「うーん。どうだ?走ってみないか?意外と走れるかもしれないぞ?」
私は、その時には頭がぼーっとし、正確な判断ができなかった。
「は、い、、」
こうして、走ることになってしまった。
そして結果は、、
完全に惨敗だ。
どっちにしろ、私たちのチームは負けたのだが、私が転んでしまってさらに差を広げてしまったのだ。
「うーわ。まじであり得ないんですけど。あの走りはないわー。私が選ばれた方が良かったんじゃないの〜。」
「まじで言えてるー。何転んでんの!?って感じだったわ。」
私は、そんな声を聞きながら、担架で運ばれていった。ゴールした後に、ぶっ倒れたのだ。
今、保健室にいる。
私はバカだ。ちゃんと断っていれば、、
「嫌な予感がしたが、こういうことか。お前が俺よりも、学校来るの遅い時点でなんかおかしいとは思ってたんだよ。」
「かい、と、、」
「ま、ちょっとは相談して欲しかったってのはあるし、いろいろ言いたいことはあるが、何はともあれ、お前は頑張ったんだ。人一倍な。ずっと練習してたのも知ってるしな。それを少なくとも俺が知ってるんだ。別にいいじゃねいか、一人でもお前のことを理解してくれる奴がいてくれれば。」
「か、いと、、」
私は、自分の顔が赤くなっていることには気づかない。
そのまま眠りについた。
そのあと、私のことについて色々いう人がいたらしいが(主に愛花だが)、私はもうそんなことなんてどうでも良くなっていた。
私を理解してくれる人が一人でもいてくれればいい。
そんなふうに思っていた。
そんなこんなで、仲が良い時期が続いたが、中学で、きっかり疎遠になってしまった。二人とも、"恋愛"というものに機敏になるような年頃になり始めていたからだ。
中学に入って半年間、快翔と喋ったのは何回だろうか。廊下ですれ違っても、何もない。このままでいいのだろうか。
いや、よくない。このままこの関係が続くなんて耐えられない。
「か、快翔。今日放課後一緒に帰ろ、、」
廊下ですれ違った時に勇気を振り絞って声をかけた。
「?お、おう。」
〜放課後〜
「ど、どうしたんだ?急に一緒に帰ろうって。」
当然の質問を快翔はする。
「そ、そのことなんだけど、、、」
自分の顔が熱くなるのがわかる。これは恋だ。恋なんだ。私は快翔が好きなんだ。
「私たち、昔みたいに仲良くできないかな?このままなんて、寂しいよ!」
私は思いの丈をぶつける。
「!? お、あ、うん。俺も、ずっとそう思ってた。最近つまんなくてさ。なんでかなって思ったら、いつも近くにいた姫野がいなかったからだってな。」
当然のように快翔は、私のことを"姫野"と呼ぶ。
「ひ、姫野じゃなくて、昔みたいに名前で呼んで欲しいな」
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私の顔の方が赤いだろうことには当然気付いている。
そこから楽しい中学生活を送り、高校も同じだったことから、幸せな日々はさらに続いた。あの日までは。
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