モテるのは俺の友達

Joker0808

第50話




「はぁ~疲れたぁ~」

「初白さん、ボーリング上手なんだね」

「スコア180って……無駄な特技を持ってるのな」

「無駄は余計ですよ! 島並先輩なんてスコア100もいって無かったくせに!」

「良いんだよ、楽しめればそれで」

「でも、100いって無かったのは平斗だけだったね」

「おい、お前ら……そんなに俺をいじめて楽しいか?」

正直この二人に負けたもはかなり悔しい。
強がってこんな事を言っているが、まさか初白にまで負けるなんて……。
てか、なんであんな上手いんだよ!
おかしいだろ!
これがリア充と非リア充の差か?

「さて、そろそろ時間も時間だし、解散にしようか」

「そうですね」

「おう、明日も学校だしな」

高弥の言葉に俺も初白も同意し、皆で駅まで向かった。

「高弥、初白を送って行ってやってくれ、俺の家は反対方向だから」

「あぁ、分かったよ、じゃあまた明日学校で」

「おう、アh……初白もじゃあな」

「今アホって言いかけました?」

「いや、そんな事は無いぞ」

「じゃあ私の目を見て行って下さいよ!」

「へいへい、じゃあな初白」

「まったく……ば……先輩もお気を付けて」

「おい、今ばって何を言いかけた?」

「……何も」

「おい! ばってなんだ! バカか! それとも馬鹿野郎か!」

「平斗落ち着いて、どっとも意味一緒だから」

帰り間際にワーワー騒いだ後、俺は初白達と別れ、自宅に帰って行った。
まったく、あいつと一緒だと疲れる……。
俺はそんな事を思いながら、自宅までの道を歩く。
まぁでも……たまにはこんなのも良いかもしれない。
そんな事を考えながら、俺は自宅に帰って行った。





「初白さん、今日はごめんね、途中からの参加になっちゃって」

「い、いえ……途中からでも来てくれてうれしかったです……」

「平斗から怒られちゃったよ、何やてたんだぁーって……当たり前だよね」

「よ、用事なら仕方ないですよ」

私は島並先輩と真木先輩と遊びに行った帰り道、真木先輩に家まで送って貰って帰っている途中だった。
優しい先輩は私の荷物を持ってくれて、ニコニコしながら私と話しながら、家までの道を歩いてくれる。
流石真木先輩、イケメン過ぎる!
でも……やっぱり緊張してしまうのは、この人がイケメン過ぎるからだろうか?
島並先輩とだとまったく緊張しないんだけどな……。

「そう言えば……初白さんに少し聞きたい事があるんだけど……」

「え? な、なんですか?」

も、もしかして……私に彼氏は居るのか聞きたいのかな?
安心して下さい先輩!
私はフリーです!!

「最近、クラスではどう?」

まぁ、予想はしてたけど……全然違う質問だった……。

「さ、最近ですか? なんでそんな事を?」

「いや……少しね……いじめられたりとかしてない?」

なんでそんな事を聞くのだろうか?
もしかして……先輩気がついてる?
だったら、正直に話した方が良いかな?
でも……迷惑を掛けるかもしれないし……。
「あ……えっと……べ、別に変わった事はありませんよ?」

「……そっか、なら良かった」

私は先輩に嘘をついた。
でも、先輩に迷惑や心配は掛けたくない。
それにこの問題もきっと時間が解決してくれる!
そうだ……私には真木先輩が居る……。





「じゃあ、僕はこれで」

「はい、送ってくれてありがとうございました!」

「ばいばい」

僕は初白さんを家に送り届け、自分の家に向かって歩き始める。
歩きながら僕は平斗に電話掛け始めた。

「もしもし? 平斗?」

『んあ……誰?』

「平斗……昼寝してただろ?」

『ふあ~あ、いや少し疲れてな……それでどうだった?』

「うん、多分初白さん、クラスで何かあったみたい」

『やっぱりか……』

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