AI暴走中!~ 暴走する悪意のAIに少年と少女と猫がコトバの魔法で挑みます!
第1章-第31話 危機
洸はこれまでの疑問点をAIコウに尋ねながら、リングから映し出されているホログラムモニターでスキル欄を眺める。
洸は、自分のスキルが一つ増えていることに気づく。
(久愛もレベルアップしてるよな、たぶん。どんなスキルだろ? 訓練バトルで使ったのかな……)
洸はあれこれ考える。
モニターを見ながら、空中浮遊するベッドで横になっていると、またもや、うたた寝してしまい、そのまま朝まで爆睡してしまった。
それから二日後──。椅子の公園。
ふたりは、訓練バトルを含め、リングの勉強会をする約束をしていた。
ところが、約束の時刻になっても久愛が現れない。洸は、連絡をしてみる。
「久愛にコール」
洸がいうと、リングが青紫色に光って反応し、久愛へ向けて発信する。
トゥーー、トゥーー、トゥーー……。
昔ながらの電話の呼び出し音よりはるかに音域の高い音が鳴る。
(んー。出ないな……、寝てるのか……?)
「洸さん、リングで久愛さんの居場所を探しましょう」
リングで久愛の位置情報を確認する洸。
洸たちが所持するリングは、同じリング所持者がコミュニケーションをとると、自動で情報がメモリーに登録される。
ビデオ通話はもちろん、どこにいるか分かるGPS機能もある。
それだけではない。登録済みのリング所持者の現状が小さな3Dホログラムで確認できるのだ。
「え!?」
表示された久愛の姿に驚く洸。
「久愛がバトル姿で倒れてる!」
「洸さん、バトル中だとアジョン姿で表示されます……」
ホログラムで立体的に映し出された久愛は、顔をしかめて苦しそうに目を閉じている。
「久愛!!! 聞こえる?」
久愛からの応答はない。
(敵と遭遇しているのか!)
「洸……」
「あ!」
「洸……。たすけて……」
不通を表示していた通信回線が一瞬繋がって切れる。
だが、洸にははっきりと聞こえた。
久愛の声だ。
洸は、自分のスキルが一つ増えていることに気づく。
(久愛もレベルアップしてるよな、たぶん。どんなスキルだろ? 訓練バトルで使ったのかな……)
洸はあれこれ考える。
モニターを見ながら、空中浮遊するベッドで横になっていると、またもや、うたた寝してしまい、そのまま朝まで爆睡してしまった。
それから二日後──。椅子の公園。
ふたりは、訓練バトルを含め、リングの勉強会をする約束をしていた。
ところが、約束の時刻になっても久愛が現れない。洸は、連絡をしてみる。
「久愛にコール」
洸がいうと、リングが青紫色に光って反応し、久愛へ向けて発信する。
トゥーー、トゥーー、トゥーー……。
昔ながらの電話の呼び出し音よりはるかに音域の高い音が鳴る。
(んー。出ないな……、寝てるのか……?)
「洸さん、リングで久愛さんの居場所を探しましょう」
リングで久愛の位置情報を確認する洸。
洸たちが所持するリングは、同じリング所持者がコミュニケーションをとると、自動で情報がメモリーに登録される。
ビデオ通話はもちろん、どこにいるか分かるGPS機能もある。
それだけではない。登録済みのリング所持者の現状が小さな3Dホログラムで確認できるのだ。
「え!?」
表示された久愛の姿に驚く洸。
「久愛がバトル姿で倒れてる!」
「洸さん、バトル中だとアジョン姿で表示されます……」
ホログラムで立体的に映し出された久愛は、顔をしかめて苦しそうに目を閉じている。
「久愛!!! 聞こえる?」
久愛からの応答はない。
(敵と遭遇しているのか!)
「洸……」
「あ!」
「洸……。たすけて……」
不通を表示していた通信回線が一瞬繋がって切れる。
だが、洸にははっきりと聞こえた。
久愛の声だ。
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