ルーチェ
48.「帰って来たよー。だから、癒して!可愛い子たち!」
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 ―
「終わったぁぁぁぁああああ」
ルリアの背から飛び降りて、私は再び彩帝国の地に足をつけた。やばい、この解放感と言うか清々しさというか!なんだろう、帰ってきた感が半端ないよ!!
「「ルーチェ!」」
耳に届く幼い子供の声に、私は目をぱちくりと瞬かせる。あれえ?激カワな生物がこっちに走って来てるよ?私、疲れてるのかなぁ?
「おかえりなさい!!」
そして、その勢いを落とすこともなく腕の中に飛び込んできた激カワな生物たち――もとい飛鷹王と夜鷹姫だ。
「ただいま、飛鷹、夜鷹姫」
「ケガなどしておらぬだろうな!?」
「するわけないじゃん。バッチリ殺って来たし。あ、でも物理的には殺してないか。呪詛植え付けて来ちゃった」
ぎゅうぎゅうと飛鷹王と夜鷹姫を抱き締めながら笑う。向こうから千景君たちもゾロゾロと姿を見せた。カイル兄上はこの国に居るから良いけど、グレイアス兄上とかオリアスク兄上とかどうしているのかしら。まだ帰ってなかったのか。
「ルーチェ、ようやく戻ったなァ」
 
「漸くって程でもないですけどね」
メル兄様の言葉に笑いながら、私は2人を抱き上げて傍に並ぶ。隙間もないぐらいに私に密着する可愛い飛鷹と夜鷹。
可愛い可愛い飛鷹王と夜鷹姫は、私の頬に頬擦りしてくる。今までの疲れが吹っ飛んだ気がする!つか、彩帝国側の人たち私を見過ぎだから。
「よくぞ戻ったな、ルーチェ」
「ただ今戻りました。陛下におかれましても、この度の後方支援まことにありがとうございます」
「我が部下たちは、ヴァッザーでも役に立ちそうか?」
「彩帝国の武官は優秀とのことをお聞きしております故、私からは何も心配はしておりませぬ」
部下を数人背後に引き連れてやってきた陛下に、私は頭を下げながら答える。だがしかし、飛鷹王と夜鷹姫が抱き着いているから不格好だと思われる。敬意はちゃんとあるからね!?
陛下の目と私の目がかち合った刹那、
「――という堅苦しい前置きは端に寄せて、だ。お前、マジで3日で帰って来やがったんだな」
「帰って来て欲しくなかったみたいに聞こえるんですけどー。急ピッチで勧めてたから、予定が大幅に変わるかなって、心配したんだけど全然そんなことなくてさぁ。どんだけ教皇、敵作ってたんだよって感じ。呆気なかったわ」
「で、お前の言う縛り通りに教皇派だけ殺したのかよ」
「そそ。教皇派と王家派の2つしか勢力無くてさ。面白みに欠けるんだけど、これなら別に縛り通りで良いや、みたいな。海賊が出て来てどうなるかとヒヤヒヤしたんだけど、それも一瞬。凄い良心的で心配する必要もなかったしぃ」
「海賊かー。引退したら、海にでも出てみるか?」
「あ、それ良いわね。でも、アンタなら船酔いすると思う」
「少しだけ体を浮かせとけば、特に問題はないだろう?あれ、三半規管の問題だろ?」
ゲラゲラと笑う私と陛下に、誰もが目を見開き固まった。何言ってんだコイツ等、そんな視線が飛び交う。
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「終わったぁぁぁぁああああ」
ルリアの背から飛び降りて、私は再び彩帝国の地に足をつけた。やばい、この解放感と言うか清々しさというか!なんだろう、帰ってきた感が半端ないよ!!
「「ルーチェ!」」
耳に届く幼い子供の声に、私は目をぱちくりと瞬かせる。あれえ?激カワな生物がこっちに走って来てるよ?私、疲れてるのかなぁ?
「おかえりなさい!!」
そして、その勢いを落とすこともなく腕の中に飛び込んできた激カワな生物たち――もとい飛鷹王と夜鷹姫だ。
「ただいま、飛鷹、夜鷹姫」
「ケガなどしておらぬだろうな!?」
「するわけないじゃん。バッチリ殺って来たし。あ、でも物理的には殺してないか。呪詛植え付けて来ちゃった」
ぎゅうぎゅうと飛鷹王と夜鷹姫を抱き締めながら笑う。向こうから千景君たちもゾロゾロと姿を見せた。カイル兄上はこの国に居るから良いけど、グレイアス兄上とかオリアスク兄上とかどうしているのかしら。まだ帰ってなかったのか。
「ルーチェ、ようやく戻ったなァ」
 
「漸くって程でもないですけどね」
メル兄様の言葉に笑いながら、私は2人を抱き上げて傍に並ぶ。隙間もないぐらいに私に密着する可愛い飛鷹と夜鷹。
可愛い可愛い飛鷹王と夜鷹姫は、私の頬に頬擦りしてくる。今までの疲れが吹っ飛んだ気がする!つか、彩帝国側の人たち私を見過ぎだから。
「よくぞ戻ったな、ルーチェ」
「ただ今戻りました。陛下におかれましても、この度の後方支援まことにありがとうございます」
「我が部下たちは、ヴァッザーでも役に立ちそうか?」
「彩帝国の武官は優秀とのことをお聞きしております故、私からは何も心配はしておりませぬ」
部下を数人背後に引き連れてやってきた陛下に、私は頭を下げながら答える。だがしかし、飛鷹王と夜鷹姫が抱き着いているから不格好だと思われる。敬意はちゃんとあるからね!?
陛下の目と私の目がかち合った刹那、
「――という堅苦しい前置きは端に寄せて、だ。お前、マジで3日で帰って来やがったんだな」
「帰って来て欲しくなかったみたいに聞こえるんですけどー。急ピッチで勧めてたから、予定が大幅に変わるかなって、心配したんだけど全然そんなことなくてさぁ。どんだけ教皇、敵作ってたんだよって感じ。呆気なかったわ」
「で、お前の言う縛り通りに教皇派だけ殺したのかよ」
「そそ。教皇派と王家派の2つしか勢力無くてさ。面白みに欠けるんだけど、これなら別に縛り通りで良いや、みたいな。海賊が出て来てどうなるかとヒヤヒヤしたんだけど、それも一瞬。凄い良心的で心配する必要もなかったしぃ」
「海賊かー。引退したら、海にでも出てみるか?」
「あ、それ良いわね。でも、アンタなら船酔いすると思う」
「少しだけ体を浮かせとけば、特に問題はないだろう?あれ、三半規管の問題だろ?」
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