覚醒屋の源九郎 第一部
キャンプファイヤー
バーベキューを始めて既に1時間経過。
ぼちぼち皆の箸のスピードが遅くなっている。予想よりも肉の減りは早いが、まだ30人前くらい大皿の上に残っていた。
酒類も少しは持って来ていたが、あっという間に売り切れてクーラーボックスには氷の溶けた水と空気しかない。
焼酎やウイスキーが瓶に半分くらいは残っているかな。
ミーコとミニョルは別格で、腹部は膨れ上がっているがまだまだいけそう。
爆食女王のみくるはペースが早すぎたのか現在グロッキー状態だ。
俺はキャンプファイヤーの準備された場所に居た。
「おーいみんな〜!そろそろキャンプファイヤー囲まないか?」
「あ、良いね〜やろうやろう!」
泉音が最初に呼びかけに応じてこちらに駆けて来る。それに追随して他多数もやって来た。
「よし、みんな集まったな。点火するぞ〜ファイアーッ!」
魔法の火力で薪が勢い良く燃え上がる。
「うわぁ、キャンプファイヤーって初めてです。夏休みのいい思い出になりました」
治志が喜んでくれている。そう言えば俺の高校生時代ってキャンプ自体やった経験がなかったな。誘われても何かと理由を付けて行かなかった。今は行っときゃ良かったと少し後悔。
炎がMAXまで昇り下火になって落ち着いた頃、オカリナのような音色が聴こえた。
ルカリの吹く楽器から発せられるその音色はパチパチとゆっくり燃える薪の音と相まって、とても心地よく安らかな気持ちにしてくれた。
俺は炎を見ながらこれからやるべき事を考えていた。
無限覚醒をここに居るみんなに使用すれば、場合に寄っては飛躍的に戦闘力をUP出来る。だけれど「無限覚醒説明欄の注意書きを見逃してた〜」とこの間ミーコが言った言葉を思い出す。俺自身への無限覚醒重ねがけは使用した時点から次に使用するには、最低一週間以上の期間を空ければ良いらしいが、他者への使用は最低1年以上空けなければならないという超重要事項があったらしい。
ここにるメンバーで覚醒させたのは治志の精神力UPだけだ。つまり、治志に無限覚醒は1年くらい使用出来ない事になる。
治志の悪鬼を制御する為に使用したのだから、あの時点では最上の選択をしたと言えるが...
とにかく他のメンバーを現時点で覚醒するべきか否かで悩んでいた。
「源九郎、何か悩み事でもあるの?」
俺はきっと重い表情になっていたのだろう。泉音が気を使ってくれた。
「明日の朝食は何が良いかな〜なんて考えてただけだよ」
「ふ〜ん、そんなんじゃない顔してたけどな〜。もし相談が必要な時はいつでも言ってね」
「ありがとう泉音、その時はよろしく頼むよ」
ぼちぼち皆の箸のスピードが遅くなっている。予想よりも肉の減りは早いが、まだ30人前くらい大皿の上に残っていた。
酒類も少しは持って来ていたが、あっという間に売り切れてクーラーボックスには氷の溶けた水と空気しかない。
焼酎やウイスキーが瓶に半分くらいは残っているかな。
ミーコとミニョルは別格で、腹部は膨れ上がっているがまだまだいけそう。
爆食女王のみくるはペースが早すぎたのか現在グロッキー状態だ。
俺はキャンプファイヤーの準備された場所に居た。
「おーいみんな〜!そろそろキャンプファイヤー囲まないか?」
「あ、良いね〜やろうやろう!」
泉音が最初に呼びかけに応じてこちらに駆けて来る。それに追随して他多数もやって来た。
「よし、みんな集まったな。点火するぞ〜ファイアーッ!」
魔法の火力で薪が勢い良く燃え上がる。
「うわぁ、キャンプファイヤーって初めてです。夏休みのいい思い出になりました」
治志が喜んでくれている。そう言えば俺の高校生時代ってキャンプ自体やった経験がなかったな。誘われても何かと理由を付けて行かなかった。今は行っときゃ良かったと少し後悔。
炎がMAXまで昇り下火になって落ち着いた頃、オカリナのような音色が聴こえた。
ルカリの吹く楽器から発せられるその音色はパチパチとゆっくり燃える薪の音と相まって、とても心地よく安らかな気持ちにしてくれた。
俺は炎を見ながらこれからやるべき事を考えていた。
無限覚醒をここに居るみんなに使用すれば、場合に寄っては飛躍的に戦闘力をUP出来る。だけれど「無限覚醒説明欄の注意書きを見逃してた〜」とこの間ミーコが言った言葉を思い出す。俺自身への無限覚醒重ねがけは使用した時点から次に使用するには、最低一週間以上の期間を空ければ良いらしいが、他者への使用は最低1年以上空けなければならないという超重要事項があったらしい。
ここにるメンバーで覚醒させたのは治志の精神力UPだけだ。つまり、治志に無限覚醒は1年くらい使用出来ない事になる。
治志の悪鬼を制御する為に使用したのだから、あの時点では最上の選択をしたと言えるが...
とにかく他のメンバーを現時点で覚醒するべきか否かで悩んでいた。
「源九郎、何か悩み事でもあるの?」
俺はきっと重い表情になっていたのだろう。泉音が気を使ってくれた。
「明日の朝食は何が良いかな〜なんて考えてただけだよ」
「ふ〜ん、そんなんじゃない顔してたけどな〜。もし相談が必要な時はいつでも言ってね」
「ありがとう泉音、その時はよろしく頼むよ」
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