結構マジでやってます。
132話 真面目に反省。
床に落ちたシャトルにしばらく時が止まる……。
「ゲ、ゲームセット。ワンバイ、ヘレン&ルカ。」
終わりのコールを合図にそれぞれが動き出す。
「うっぐ…。」
「すぅ…はぁ~。」
「ふぅ~もうきっついわ!」
「…っふ。」
その場にへたり込む坂俣さんに、大きく深呼吸をする奏人さん。
さすがに長い打ち合いで素直な感想を言うルカさん。
ヘレンさんは短く息を吐く。
『やっぱりこうなったね。ん~皆オツカレ!』
『和歌先輩やっぱりって、分かっていたんですか?』
『ん?何となくだけど。もわもわが天達の方に少なかったし。』
『もわもわっすか?んー俺にはよく分かりませんが。』
『まぁ~いいじゃないの。それより2人のとこ行こう。』
先輩はもわもわがどうとか言っているが、深く聞いてもきっと説明も出来ないだろうしスルーする。
昔から謎の勘は当たる事もあるしきっとその類だろう。
先輩もうまく説明する気がないのか、話を切り上げてコートの方に向かう。
「すいません。ヘレンさんに一つ聞きたい事があるのですが。」
「…?」
「………。」
「なんだい?って。答えてくれるみたいよ。」
「え?あ、そうなんですか。」
坂俣さんがヘレンさんに質問があるみたいで声をかけた。
ヘレンさんはじっと相手を見てそれに答えようとした。
坂俣さんは分からず相手の返事待ちしている所にルカさんの通訳が入る。
それを聞いて質問をする。
「あ、あの。さっきの試合で反省点などがあれば教えて頂きたいと思いまして。」
「…変化。」
「変化ですか?」
「天はその変わらない真面目な点が可愛い、ぐふぅっ・・。」
「こほん。失礼しました。変化とは、変化が無いって事でしょうか?」
「…それも。」
「それもですか。他の変化って言うと…」
熱心な坂俣さんはヘレンさんの言葉を必死に理解しようとしている。
ヘレンさんも嫌な顔せずに相手の質問に答えている。
真面目に話をしている2人から少し離れたところで、床に沈んだ奏人さんとルカさんに俺と先輩は合流した。
「ルカちゃんお疲れ様~。」
「ルカさんお疲れ様です。長い試合でしたね。」
「えぇ、ありがとう。ヘレンが確実に勝てるように動いた結果だし、外を走るより全然マシよ。」
「外走り気持ちいのに~。」
「貴方達の外走りは異常よ。気持ちがいいとかの問題ではないわ。」
「あ、その意見には僕も同意します。」
「奏人さん起きてたんですね。」
床に沈んでいた奏人さんは復活していて、俺と先輩の外走りが異常だと言ったルカさんに乗っかってきた。
外走りでトラウマを植え付けたのは、きりんさんなんだけどね。俺達も同じ括りにされてしまっている。
「翔君はさ、さっきの試合どう見た?」
「率直に言うと自分たちに自信を持ちすぎかと、知らない相手に対してあの作戦は賭けに出すぎかなっと。」
「っぐ。」
「真面目か!しかも度ストレート!」
「翔も容赦ないわね。」
俺は質問にただ思った事を答えただけなんだけど。
奏人さんは少しダメージを負っているぽいし、先輩はまたその突っ込みでルカさんは苦笑いだ。
さっきの試合は魔力量切れを狙ったこの世界ならではの作戦だろう。
だが2人はヘレンさんとルカさんを知らない。
魔力量を量る事が出来ないと言われているし、自分達の魔力量に自信があったんだろう勝負にでるにしては賭け要素が強すぎる。
だけど相手との連携での手話は良かったな。
ここの世界では皆知らなそうだったし、意思を細かく明確に相手にばれる事なく伝えられる。
「あぁ、でも。いや。うーん…。」
「翔くーん。戻っておいで~」
「やっぱり…あの場所で…。」
「ここまで考え込むの珍しいなぁ。さっきの試合で思うところが多かったのかな。」
「そ、そんなダメな所が?」
「ん?そうじゃないと思うよ。むしろ得る物が多いって事だよ。」
先輩と奏人さんが何やら話しているが俺は気にせず考えている。
さっきの試合は得る物だって当然あった。
忘れないように自分でイメージして、自分だったらどう戦うかしっかりシミュレーションする。
―か……さん!
「ん?」
「か、翔さん!わ、私が次試合なので。し、しっかり見ていて下さい…です。」
「わぁ!?あ、はい!了解です。」
きりんさんが目の前に立って声をかけてもらい、俺は現実に帰ってきた。
ついつい考え込んで周りを見ないの反省しないとだと思っているかやってしまう。
あれ先輩は……またさっきの放送席に戻っているし。
周りを見るといつの間にかコートには先程の試合のメンバーはおらず、次の試合に向けて準備されていた。
「ゲ、ゲームセット。ワンバイ、ヘレン&ルカ。」
終わりのコールを合図にそれぞれが動き出す。
「うっぐ…。」
「すぅ…はぁ~。」
「ふぅ~もうきっついわ!」
「…っふ。」
その場にへたり込む坂俣さんに、大きく深呼吸をする奏人さん。
さすがに長い打ち合いで素直な感想を言うルカさん。
ヘレンさんは短く息を吐く。
『やっぱりこうなったね。ん~皆オツカレ!』
『和歌先輩やっぱりって、分かっていたんですか?』
『ん?何となくだけど。もわもわが天達の方に少なかったし。』
『もわもわっすか?んー俺にはよく分かりませんが。』
『まぁ~いいじゃないの。それより2人のとこ行こう。』
先輩はもわもわがどうとか言っているが、深く聞いてもきっと説明も出来ないだろうしスルーする。
昔から謎の勘は当たる事もあるしきっとその類だろう。
先輩もうまく説明する気がないのか、話を切り上げてコートの方に向かう。
「すいません。ヘレンさんに一つ聞きたい事があるのですが。」
「…?」
「………。」
「なんだい?って。答えてくれるみたいよ。」
「え?あ、そうなんですか。」
坂俣さんがヘレンさんに質問があるみたいで声をかけた。
ヘレンさんはじっと相手を見てそれに答えようとした。
坂俣さんは分からず相手の返事待ちしている所にルカさんの通訳が入る。
それを聞いて質問をする。
「あ、あの。さっきの試合で反省点などがあれば教えて頂きたいと思いまして。」
「…変化。」
「変化ですか?」
「天はその変わらない真面目な点が可愛い、ぐふぅっ・・。」
「こほん。失礼しました。変化とは、変化が無いって事でしょうか?」
「…それも。」
「それもですか。他の変化って言うと…」
熱心な坂俣さんはヘレンさんの言葉を必死に理解しようとしている。
ヘレンさんも嫌な顔せずに相手の質問に答えている。
真面目に話をしている2人から少し離れたところで、床に沈んだ奏人さんとルカさんに俺と先輩は合流した。
「ルカちゃんお疲れ様~。」
「ルカさんお疲れ様です。長い試合でしたね。」
「えぇ、ありがとう。ヘレンが確実に勝てるように動いた結果だし、外を走るより全然マシよ。」
「外走り気持ちいのに~。」
「貴方達の外走りは異常よ。気持ちがいいとかの問題ではないわ。」
「あ、その意見には僕も同意します。」
「奏人さん起きてたんですね。」
床に沈んでいた奏人さんは復活していて、俺と先輩の外走りが異常だと言ったルカさんに乗っかってきた。
外走りでトラウマを植え付けたのは、きりんさんなんだけどね。俺達も同じ括りにされてしまっている。
「翔君はさ、さっきの試合どう見た?」
「率直に言うと自分たちに自信を持ちすぎかと、知らない相手に対してあの作戦は賭けに出すぎかなっと。」
「っぐ。」
「真面目か!しかも度ストレート!」
「翔も容赦ないわね。」
俺は質問にただ思った事を答えただけなんだけど。
奏人さんは少しダメージを負っているぽいし、先輩はまたその突っ込みでルカさんは苦笑いだ。
さっきの試合は魔力量切れを狙ったこの世界ならではの作戦だろう。
だが2人はヘレンさんとルカさんを知らない。
魔力量を量る事が出来ないと言われているし、自分達の魔力量に自信があったんだろう勝負にでるにしては賭け要素が強すぎる。
だけど相手との連携での手話は良かったな。
ここの世界では皆知らなそうだったし、意思を細かく明確に相手にばれる事なく伝えられる。
「あぁ、でも。いや。うーん…。」
「翔くーん。戻っておいで~」
「やっぱり…あの場所で…。」
「ここまで考え込むの珍しいなぁ。さっきの試合で思うところが多かったのかな。」
「そ、そんなダメな所が?」
「ん?そうじゃないと思うよ。むしろ得る物が多いって事だよ。」
先輩と奏人さんが何やら話しているが俺は気にせず考えている。
さっきの試合は得る物だって当然あった。
忘れないように自分でイメージして、自分だったらどう戦うかしっかりシミュレーションする。
―か……さん!
「ん?」
「か、翔さん!わ、私が次試合なので。し、しっかり見ていて下さい…です。」
「わぁ!?あ、はい!了解です。」
きりんさんが目の前に立って声をかけてもらい、俺は現実に帰ってきた。
ついつい考え込んで周りを見ないの反省しないとだと思っているかやってしまう。
あれ先輩は……またさっきの放送席に戻っているし。
周りを見るといつの間にかコートには先程の試合のメンバーはおらず、次の試合に向けて準備されていた。
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