結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

42話 気合いれるか。

結局バドミントン部隊7人で大きい熊さんと戦っていた為。
他の熊さんをサッカー部隊の人達で抑えてる形になってたらしい。


「あいつはいつも間が悪いわね。」
「まぁそういうな、ルカ。今まで他の熊を抑えていたみたいだしな。」
「そうね。で、どうするのきりん?」
「そうだな…ヘレン、ロー、和歌、ルカは待機。残党は3人でやる。」
「…お、俺もですか?」
「リコはまだまだいけるよー。」
「素早く動ける者が欲しい。和歌とルカは魔力的に無理させられないのでな。」


いつも間が悪いらしいあの人をルカさんがちょっと愚痴っていた。
言われて動かない訳にもいかないので、俺とリコさんと網野さんで討伐する事になった。
試合から戦闘をしていた、ルカさんと先輩は待機。
ちょっと負傷したローランドさんに、ヘレンさんが3人を守る形。


「では、いくぞ。ヘレン、後は頼んだ。」
「…あぁ。」
「翔くん、気をつけてね。」
「はい!和歌先輩も!」
「翔少し元気になった?じゃ、リコもいくねー。」


俺達は先輩達と別れて、熊さんの残党狩りに向かう。


「網野さん。どうするんですか?」
「うむ。各個で援護に行って欲しい。翔は一撃離脱で隙を作ってくれ。」
「了解です。」
「リコもそれ?」
「リコは逆だ。やつらに隙を作らせて攻撃だ。」
「はーい。」
「では、翔は左でリコは左を頼む。散開!」


とりあえず網野さんに言われた事をやろう。
俺は戦闘中のサッカー部隊と合流した。
そう言えば、俺が隙を作るとか伝わってるのかな?


「援護か、助かる。網野殿はなんと?」
「あ、一撃離脱で隙を作れと。」
「了解だ。それで頼む。おまえら!坊主が隙を作る、思い切り打ち込め!」
「「おう。」」


指示を網野さんが出してるであろうで、単刀直入に内容は伝えられた。
頼まれたからには気合いれるか。


「行きます!」


グルゥ?


「こっちだ!せや!」


―バババン。
グルゥア!?


「今だ!行くぞ、お前ら!」
「「おう!」」


―ズドーン!
グルゥ…。
熊さんはあっけないくらい無事倒せたみた。
俺の援護ってっ必要だったのかと思えるくらい。


「助かった。ここは全員が剛力の魔力で攻める手段がなくてな!」
「いえ、そんな事はないです。」
「がはは!謙遜するな!」


―バシバシ
いて、いて。
さすが剛力の魔力だ、突っ込みも本気で痛い。


「いてて。お、俺は戻りますね!ありがとうございました!」
「いや、お礼を言うのはこっちだ。ありがとう。」


簡単な挨拶をして、俺はこの場を離れる事にした。


「とりあえず、網野さんのところに行こう。」


叩かれた肩が痛かったからじゃない。
あくまで他の人が心配だったからだし。
俺は自分にそう言い聞かせて行動するのだった。



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