結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

40話 熊さん流星。

ガァァァァァーーーー!!!


「うわぁー!」
「うぐぅ…。」
「くそ!俺が時間をつくる。一度下がるぞ、陣形を立て直す!」
「その必要はない。せあ!」


―バシ!
…グル!ガァァァーーー!!
―ビュン!


「網野か、すまない。」
「あぁ。後はこちらで処理をする。全員下げてくれ。」
「全員後退!無事なやつは、他の熊を狩りに行くぞ。怪我人のフォローは忘れるな。」


サッカー部隊の人達が一番でかい熊さんを相手をしていたみたいだ。
しかし耐えるだけで精一杯だったところに、網野さん達が駆けつけた。
観戦していたのは、タイミングを見計らってだったのだろうか。
と思わせるくらい、いいタイミングだった。


「私が正面、ローが右。リコは左。攻撃は各自に任せる。いくぞ!」
「了解だ!任せてくれ、きりんさん!」
「はーい。リコにお任せだよ。」


各々が熊さんに向き合い戦闘を開始する。
ガァァァァァーーーー!!!グルゥ!
―ビュン!


「はは、結構早い。だが、私よりは遅い、ぞ!」
―バシ!
「うらぁぁ!!」
グル…
―ヒュン。
「ローランド大振りすぎ!てりゃ!」
―ドン!
ガゥ!
「は!俺はこれでいいんだよ。ちまちまはできないからな!」
「開き直った。まぁいいけどねー」
―グルゥ!
―バシン!!
「うぉ、攻撃も重たいな。やりがいがあるってもんだぜ!」
「ロー、リコ。喋るのは構わんが攻撃の手を休めるな!終わらんぞ。」
「おうよ!!」
―ドーーン!!
ガァァ…!
「よいしょ!」
―バシーン。
グルゥ…。


網野さんと、リコさんは攻撃を回避しつつ熊さんへのダメージを蓄積していく。
ローランドさんは攻撃を避けずに防御していて、始めは攻撃も当たっていなかった。
2人が攻撃を続ける事で、次第にあたるようになってきた。


「このまま攻め続けるぞ!他の熊も狩らねばならんからな。」
「了解だ!うらぁぁ!」
「はーい。」


暫く大型熊さんとの戦闘が続いていた。
そんな時…。


「きりーーん!危なーーい!」
「ん?な!」


ひゅぅぅぅぅ…ドーン!
ガルゥ!!??


「リコ、ロー無事か?」
「なんだ、何が降ってきた!?俺は大丈夫だ。」
「リコも大丈夫ー。」


3人で戦っているところに熊が降ってきた。
3人はルカさんの声に反応して、大きい熊さんから距離をとったので当たらずに済んだ。
ガルゥゥゥぅぅぅぅ。
大きい熊さんに当たった。


「和歌先輩飛ばしすぎです。あ。大きい熊さんに当たりましたね。」
「ちょっと力入れすぎちゃった。あ、熊さん流星ってどう?」
「ネーミングはどうでもいいのよ。そんなの連発してたら魔力すぐ無くなるわよ。」
「…元気そうだが。」


4人で熊さんを狩り続けて、森を直進してきた結果。
ここまで来てしまった。
ガァァァァァーーーー!!!グッ!


「…まずいな。」
「あぁ、あれは怒ってるわね。和歌のせいよ。」
「えー私ですか?んー…熊さーん。ごめんね!」
「かわ…暢気に話してる場合じゃないですよぉ!?」


力を貯めた大きい熊さんは、網野さん達から俺達に向き直り突撃してきた。





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