結構マジでやってます。

ノベルバユーザー458883

31話 すっごい静かな試合?

「サービスオーバー、フィフティーン・イレブン」
「ヘレンさんのサービスですね。どんな打ち方するんだろうな。」
「さっきから見ていたけど、綺麗なの打つんだよー」


―スッパーン。
―パーン。
―パーン。


「あんな綺麗なサービスだと、深いから打ち込み辛いですね。」
「そうなんだよ。リコちゃん攻めずらそうなんだ。」


―スパン!
「あ、でもスマッシュしてますね。あの体勢から…なんかローランドさんに近いものが。」
「翔くんもそう思う?力の魔力って皆あんな感じなのかな?」


―パーン。
―パーン。
―スポーン。
「スィックスティーン・イレブン」
「ヘレンさんって派手さはあまり見えないけど、丁寧な打ち方ですね。」
「そうだね。私もだけど、しっかり見ておいて方がいいよ。」


―スッパーン。
―スパ!
―スパ!
―スパ!
―スパ!
「ドライブの打ち合いだと、リコさん輝きますね。やっぱ得意なのかな?」
「リコちゃん小柄だし、打ち易いしね。ドライブに持ち込む事は多い気がするよ。」
「サービスオーバー、トゥエルブ・スィックスティーン」


―スッパーン。
―スポーン。
―ピン。
―ピン。
「お、リコさんはヘアピンも打つんですね。」
「リコちゃんは割りとなんでも出来る感じするよ。ローランドさんが極端なだけ。」
「そうですよね。明らか苦手と得意なのがはっきりしてたから攻められた気がします。」
「サービスオーバー、セブンティーン・トゥエルブ」


―スッパーン。
―パーン。
―パーン。
―スパン!
―パン。
―パーン。
―スポーン。
「エイティーン・トゥエルブ」
「ヘレンさんはさすがの冷静さですね。」
「そうだね。無理に攻めたり拾ったりしないからやり難い気がするよ。」


―スッパーン。
―スポーン。
―ピン。
―ピン。
―ピン。
「2人はドロップにヘアピンと前後に振る動きが多いですね。」
「ヘレンさんがそうさせてる感じだけどね。試合をメイキングするタイプとして翔くんの戦い方ににてるね。」
「え?俺そんな攻め方してますか?」
「あれ?無自覚なの?ヘレンさんとそっくりだよ。」
「そ、そうなんですか?」
「そうそう。だからよく見た方がいいよって言ったんだよ。参考になると思ったから。」
「丁寧な試合の運びだから、俺には無い感じで見た方がって思ってました。」
「ナインティーン・トゥエルブ」


―スッパーン。
―スパ!
―パーン。
―パーン。
―スポーン。
―ピン。
―パーン。
―パーン。
―スパ!
「トゥエンティー・トゥエルブ・ゲームポイント」
「…ここまで来てなんですが。静かな試合ですね。」
「ヘレンさんが喋らないのはなんとなく分かるんだけど、リコちゃんまで喋らないのは意外だよね。」


先輩と話しつつヘレンさんとリコさんの試合もマッチポイント。
セカンドゲームで決着するだろうか。それともここからリコさんが粘るか。


―スッパン。
―スパ!
―ピン。
―ピン。
―パシュ!
「ゲーム。マッチウォンバイ、ヘレン、2-0」
「次はいよいよ和歌先輩ですか?」
「そうだね!待った分暴れるわ!」


次はいよいよ先輩とルカさんの試合。
どんな試合になるか想像も付かない。
元気が有り余ってる先輩は、やる気満々だけど。
無理はしないようにして欲しいな。俺が言うのもおかしいかな?



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