少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
201話 人と天使と神と?
さてと、よく分からないけどパワーアップしたらしい。こうアニメとかゲームの様に、派手な何かは無いから期待はあまりしていない。
「けど。体は物凄く軽い。」
「しのごの言わず、かかって来い人間!」
「分かりまし!!??」
―ヒュン。
「な!消えただと!?」
「あれ?」
「っく!後ろか!」
ん〜?少し踏み込んで前に歩き出したはずなんだけど?ミカエルの背後にいる。しかも攻撃するには遠すぎる。あ、これだと皆んなの方に行かれそうだな、戻らないと……。
「背後を取ったからと……ん?」
「きゃ!」
「おわ!?ごめんシー。」
今度はシーの目の前まで来てしまった。何かにぶつかる感覚があったから、止まれと思って良かった。
「ど、どうしたのソラヤ?」
「いや、ミカエルと皆んなの間に戻ろうとしただけなんだけど。」
「何で私のとこに?」
「ミカエルから守ろうとして……なんとなく?無意識に?気がついたらここにいた。」
「ん??」
シーと2人で首をかしげる。どうしてこうなった?まるで自分の体じゃないようだ。いや、速すぎて頭が追いついてない?
ミカエルも目で全く追えない動きに困惑している。向こうが来ないのは好都合だけど。そうだ、スキルを確認しよう。
「なんか、嫌な予感がする……。」
そしてスキル欄に見たことないスキルを探す。すると2つの知らないスキルがあった。一つは【月光の守護】
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
【月光の守護】パーティ人数×0.1のステータスを上乗せする。このスキルは全スキル後に影響する。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
月光の守護って言うのがサリエルのくれたスキルか?上乗せってどういう事だろう。それにスキル後に影響とは?
「え〜これがこうで?あ、ミカエルは……。」
僕は驚いて動かないミカエルを放置して、引き続き自分のステータスを見る。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ ???
―ソラヤ Lv50
HP 9,200/9,200・MP 1,300/2,600・SP 6,600/6,600
・STR/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・DEX/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・VIT/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・AGI/456×2{(200×1.2)+(240×0.9)}
・INT/60×2{(27×1.2)+(32×0.9)}
・MND/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・LUK/456×2{(100+100=200×1.2)+(240×0.9)}
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
何これ算数?複雑で見たこともない記号もあるし。今までと表示の仕方も変わってる?
「ん〜?ん〜〜。」
見ても全然分からないけど、前から先頭に書いてある数字が自分のステータスだった。
「もしもそうだったら……AGI465×2とか異常でしかない?」
どこか他人事のように考える。あ、そう言えばもう一つ知らないスキルがあったな。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 
【原初の御使い】神に選ばれし者。その力は周りの者を凌駕する。このスキルは全スキル後に影響する。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
さっきと違って説明文が説明になっていない。それで最後にスキル後に影響って2つあるし、でもこれ見る限りこっちの方が後なのか。
「大丈夫ソラヤ?」
「うん。ちょっとステータスおかしくて。そりゃいきなり5倍くらいで動けたら、頭も追いつけないよね。」
「5倍?ステータスがおかしい?どれ……。」
「ゆっくり慣らしながらやるしかないな。」
「何これ?暗号なの?結局どれが……AGI465×2?バツにって何?」
「それはかけるって言って、数字を2倍にすればいいんだよ。じゃ、ちょっといってくる。」
「うん。いってらしゃい!」
―シュン……。
「かける、かける……倍ぃぃぃ!」
今度は行きたい場所にちょんって感じで動く。後ろでシーの叫びが聞こえてくるけど、僕もちょっと驚いた。
「今度は近くに行けた。」
「!!」
急いで距離をとるミカエル。しまった攻撃するの忘れてた。
「なんだ!なんだと言うのだ!」
「それは僕も聞きたい。」
「ふざけやがって!!」
―ダン!
ミカエルの手から光の玉が見える。それにしても遅いなぁ……。避けるか、剣で斬り落としてみるかだけど。避けると凄い動いちゃいそうだし。
―シュッ!スパ!……ドォォン!
「斬れるもんだね。」
斬れた光の玉は僕を避けて、後ろで爆発した。あんなサッカーボールくらいの大きさなのに、凄い威力だな。
「何!?光弾を斬っただと!?」
「避けるより斬る方が楽そうだったから。」
「楽と!っく、これならば!!」
そう言うセリフは大体が通じないんだよ?
―ダダダダン!
今度は野球ボールくらいの光の玉が4つ飛んでくる。さっきより小さいからか、速さは上だけど。
「結局そんな少し速くなって、増えただけじゃね。」
―スパパパパン。ドドドドォン!
「威力は流石に落ちるか。」
「っぐ。」
―ザン。
剣を地面にさして、腰につけた銃を構える。ミカエルが僕に気をとられているうちに、皆んながこっそり移動しているのは見えていた。もうこれは使っていいよね。
「ここから狙って撃つなら……。」
―シュン……。
「?」
「この距離は外さないよね。」
―ダン!バリィィィィィィ!
「アババババババ!」
0距離で撃った雷魔弾。魔力1,000込めたから、また大きい雷でも落ちるかと思った。実際はビームの様に伸びていったので僕にも被害はない。
「あばば言って飛んでったけど、ミカエルはどうなったかな。それにしてもハンドガンだと効果違うのかな?」
ライフルだと広域になるけど、ハンドガンだと近いところだけだし。やっぱり銃の特性とかあるのかな。あ、魔力は回復しておこう。
……。
………。
「ぐぐ……この力……貴様は一体何者だ?」
「何者って普通の人だけど。」
「普通の人があんなに速く動けるものか。」
「確かに!」
一瞬であれだけ動けて、息も切れていない。現実でこれだけ動ければ、電車も車も要らなくなるな。スポーツ選手とかなれば……それはきっともうスポーツではなくなる。
「僕もしかして人間じゃないの?」
「だからそう聞いているのだ。」
会話をしながらミカエルは傷を癒している。目的も意図も分かっているけど、会話が出来るならいいかと付き合ってあげる。腰に戻したハンドガンに氷魔弾を入れて、魔力は込めてるけど。
「色々戦って経験積んできたし、加護も幾つも貰ったしな〜。でも種族を変えたりまではしないと思うんだけど。」
「加護……サリエルか。我と戦えているのも天使の加護あってか。」
「天使だけじゃないけどね。」
「そう言えば幾つかと……まさか!4種族全てか!?」
「4種族全て?何それ?」
4種族ってあれか?人に魔族に龍と天使って事か。
女神様はどのジャンルだろう人かな?でも貰った時に特別にって感じだし。ミカエルが言うならこの世界で集められるもので、人間の加護って…………。
「加護、加護……あ、勇者のスキルか。」
「やはりか。それにパーティに龍族も魔族も居たな。」
「居るけど、加護を貰ったのは別の人だよ?ジルとフェンスに貰った訳だし。」
「ジル?フェンス?」
なんか戦う気があるのか、次々と質問してくるな。まぁ話しても関係ないしいいか。
「ジルはジルフォレスト・ガーラって言う龍神みたい。」
「そうか、龍神…………は?」
「フェンスは仲間の母さんで、確か本人は魔神って言ってた気がする。」
「魔神……今までの本当なのか?」
「嘘言う必要も、隠す必要もないからね。そろそろ傷は癒えた?」
―ザン。
地面に刺した剣を引き抜く。
「まさか……あの伝承は本物だったのか?いや、そんなはずが……。」
「さっきからどうしたの?戦うの?戦わないの?」
「……貴様が神とでも言うのか?」
「だから人間だって。ほら、構えなよ。」
剣を構えた僕に、困惑した様子で剣を構えるミカエル。僕が神とかブツブツ聞こえるけど、人間って言ったのに聞いてくれてないのかな。
とりあえず、戦う気はあるみたいだし。今度こそ最後の戦いかな。
「けど。体は物凄く軽い。」
「しのごの言わず、かかって来い人間!」
「分かりまし!!??」
―ヒュン。
「な!消えただと!?」
「あれ?」
「っく!後ろか!」
ん〜?少し踏み込んで前に歩き出したはずなんだけど?ミカエルの背後にいる。しかも攻撃するには遠すぎる。あ、これだと皆んなの方に行かれそうだな、戻らないと……。
「背後を取ったからと……ん?」
「きゃ!」
「おわ!?ごめんシー。」
今度はシーの目の前まで来てしまった。何かにぶつかる感覚があったから、止まれと思って良かった。
「ど、どうしたのソラヤ?」
「いや、ミカエルと皆んなの間に戻ろうとしただけなんだけど。」
「何で私のとこに?」
「ミカエルから守ろうとして……なんとなく?無意識に?気がついたらここにいた。」
「ん??」
シーと2人で首をかしげる。どうしてこうなった?まるで自分の体じゃないようだ。いや、速すぎて頭が追いついてない?
ミカエルも目で全く追えない動きに困惑している。向こうが来ないのは好都合だけど。そうだ、スキルを確認しよう。
「なんか、嫌な予感がする……。」
そしてスキル欄に見たことないスキルを探す。すると2つの知らないスキルがあった。一つは【月光の守護】
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【月光の守護】パーティ人数×0.1のステータスを上乗せする。このスキルは全スキル後に影響する。
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月光の守護って言うのがサリエルのくれたスキルか?上乗せってどういう事だろう。それにスキル後に影響とは?
「え〜これがこうで?あ、ミカエルは……。」
僕は驚いて動かないミカエルを放置して、引き続き自分のステータスを見る。
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▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ ???
―ソラヤ Lv50
HP 9,200/9,200・MP 1,300/2,600・SP 6,600/6,600
・STR/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・DEX/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・VIT/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・AGI/456×2{(200×1.2)+(240×0.9)}
・INT/60×2{(27×1.2)+(32×0.9)}
・MND/45×2{(20×1.2)+(24×0.9)}
・LUK/456×2{(100+100=200×1.2)+(240×0.9)}
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何これ算数?複雑で見たこともない記号もあるし。今までと表示の仕方も変わってる?
「ん〜?ん〜〜。」
見ても全然分からないけど、前から先頭に書いてある数字が自分のステータスだった。
「もしもそうだったら……AGI465×2とか異常でしかない?」
どこか他人事のように考える。あ、そう言えばもう一つ知らないスキルがあったな。
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【原初の御使い】神に選ばれし者。その力は周りの者を凌駕する。このスキルは全スキル後に影響する。
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さっきと違って説明文が説明になっていない。それで最後にスキル後に影響って2つあるし、でもこれ見る限りこっちの方が後なのか。
「大丈夫ソラヤ?」
「うん。ちょっとステータスおかしくて。そりゃいきなり5倍くらいで動けたら、頭も追いつけないよね。」
「5倍?ステータスがおかしい?どれ……。」
「ゆっくり慣らしながらやるしかないな。」
「何これ?暗号なの?結局どれが……AGI465×2?バツにって何?」
「それはかけるって言って、数字を2倍にすればいいんだよ。じゃ、ちょっといってくる。」
「うん。いってらしゃい!」
―シュン……。
「かける、かける……倍ぃぃぃ!」
今度は行きたい場所にちょんって感じで動く。後ろでシーの叫びが聞こえてくるけど、僕もちょっと驚いた。
「今度は近くに行けた。」
「!!」
急いで距離をとるミカエル。しまった攻撃するの忘れてた。
「なんだ!なんだと言うのだ!」
「それは僕も聞きたい。」
「ふざけやがって!!」
―ダン!
ミカエルの手から光の玉が見える。それにしても遅いなぁ……。避けるか、剣で斬り落としてみるかだけど。避けると凄い動いちゃいそうだし。
―シュッ!スパ!……ドォォン!
「斬れるもんだね。」
斬れた光の玉は僕を避けて、後ろで爆発した。あんなサッカーボールくらいの大きさなのに、凄い威力だな。
「何!?光弾を斬っただと!?」
「避けるより斬る方が楽そうだったから。」
「楽と!っく、これならば!!」
そう言うセリフは大体が通じないんだよ?
―ダダダダン!
今度は野球ボールくらいの光の玉が4つ飛んでくる。さっきより小さいからか、速さは上だけど。
「結局そんな少し速くなって、増えただけじゃね。」
―スパパパパン。ドドドドォン!
「威力は流石に落ちるか。」
「っぐ。」
―ザン。
剣を地面にさして、腰につけた銃を構える。ミカエルが僕に気をとられているうちに、皆んながこっそり移動しているのは見えていた。もうこれは使っていいよね。
「ここから狙って撃つなら……。」
―シュン……。
「?」
「この距離は外さないよね。」
―ダン!バリィィィィィィ!
「アババババババ!」
0距離で撃った雷魔弾。魔力1,000込めたから、また大きい雷でも落ちるかと思った。実際はビームの様に伸びていったので僕にも被害はない。
「あばば言って飛んでったけど、ミカエルはどうなったかな。それにしてもハンドガンだと効果違うのかな?」
ライフルだと広域になるけど、ハンドガンだと近いところだけだし。やっぱり銃の特性とかあるのかな。あ、魔力は回復しておこう。
……。
………。
「ぐぐ……この力……貴様は一体何者だ?」
「何者って普通の人だけど。」
「普通の人があんなに速く動けるものか。」
「確かに!」
一瞬であれだけ動けて、息も切れていない。現実でこれだけ動ければ、電車も車も要らなくなるな。スポーツ選手とかなれば……それはきっともうスポーツではなくなる。
「僕もしかして人間じゃないの?」
「だからそう聞いているのだ。」
会話をしながらミカエルは傷を癒している。目的も意図も分かっているけど、会話が出来るならいいかと付き合ってあげる。腰に戻したハンドガンに氷魔弾を入れて、魔力は込めてるけど。
「色々戦って経験積んできたし、加護も幾つも貰ったしな〜。でも種族を変えたりまではしないと思うんだけど。」
「加護……サリエルか。我と戦えているのも天使の加護あってか。」
「天使だけじゃないけどね。」
「そう言えば幾つかと……まさか!4種族全てか!?」
「4種族全て?何それ?」
4種族ってあれか?人に魔族に龍と天使って事か。
女神様はどのジャンルだろう人かな?でも貰った時に特別にって感じだし。ミカエルが言うならこの世界で集められるもので、人間の加護って…………。
「加護、加護……あ、勇者のスキルか。」
「やはりか。それにパーティに龍族も魔族も居たな。」
「居るけど、加護を貰ったのは別の人だよ?ジルとフェンスに貰った訳だし。」
「ジル?フェンス?」
なんか戦う気があるのか、次々と質問してくるな。まぁ話しても関係ないしいいか。
「ジルはジルフォレスト・ガーラって言う龍神みたい。」
「そうか、龍神…………は?」
「フェンスは仲間の母さんで、確か本人は魔神って言ってた気がする。」
「魔神……今までの本当なのか?」
「嘘言う必要も、隠す必要もないからね。そろそろ傷は癒えた?」
―ザン。
地面に刺した剣を引き抜く。
「まさか……あの伝承は本物だったのか?いや、そんなはずが……。」
「さっきからどうしたの?戦うの?戦わないの?」
「……貴様が神とでも言うのか?」
「だから人間だって。ほら、構えなよ。」
剣を構えた僕に、困惑した様子で剣を構えるミカエル。僕が神とかブツブツ聞こえるけど、人間って言ったのに聞いてくれてないのかな。
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