少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
174話 お母さんは秘密主義?
一晩寝て気持ちのいい朝を迎える。
「ん〜よく寝た。」
「ソラヤ……起きる?」
「ふぅにゃ……すぅ。」
今回は絡まれてなかったので、すんなり起きれたけど。どうして2人が僕の横で寝ているの?あーいいや。ここは流そう。
「クロイが寝てるから、まだ朝ではないのかな?……一度森に行って来るね。」
「ん。私もいく。」
なんとなく見ておいた方がいい気がして、僕はシーと一緒に森に向かう。メイクは起きなかったのでそのまま寝かせておく。あまり朝強く無いししょうがない。
「あー……クロイが呼ばれた理由はこれか。」
「見晴らしはいいね。」
森に囲まれ扉も隠れていたのに、これじゃ丸見えだ。
「倒れた木と至る所に焦げ跡を見るに、火の魔法で戦ったか。」
「この木は拳で砕けた感じがあるよ。」
「こっちは根っこごと引き抜かれた感じ。しかし普通森で火の魔法を使うかね?」
「まぁナイト姉だし。」
「ナイトって言うより、あの王妃様な気もするけど。」
あまり言葉を交わした訳ではないが、木を引っこ抜くのはナイトに出来ないだろう。そうなると王妃様も無茶をするタイプだと本能が告げる。
「くしゅん。」
「まだまだ寒いね。シーは薄着だし、何かかけるもの……。」
「これでいいよ。」
僕の腕にしがみつくシー。まぁ人肌が暖かいか。シーがいいならいいか。
しばらく森の状況を確認。気配を探ったが魔物がいない。これだけ見晴らし良ければ、扉に近づいて来るだろう。
「ちょっとやり過ぎちゃったかしら?」
「「!!」」
「2人ともおはよう。朝からデートなんて妬けちゃうわ〜。私も若い頃を思い出すわね。」
「デデデ!?」
「王妃様おはようございます。」
「お、おはよう?あれ?」
扉から出てきた王妃様はニヤニヤしている。この顔は楽しんでる顔だ。シーは顔真っ赤に疼くまったけど、僕は普通に挨拶した。
「ふむふむ。君は冷静だね。」
「まぁデートだし。」
「ソラヤ!?」
「あらあら。そんな恥ずかしがっちゃって可愛いわね。」
「シーが可愛いのは知ってます。」
「しょ、しょりゃやややや!?」
これ以上はやめておこう。シーが壊れてきた。
「それで王妃様はどうしたんですか?」
「そうそう。昨日のご飯ですっかり忘れていたけど、この森にはどうやって?」
「南の人間界から来ましたよ。」
「南の門?あそこを攻略してきたの?嘘でしょ?」
ここまで来た経緯を話す。王妃様はどうやら南に龍神がいる事を知っているらしい。いなかった事だけ話して、もし何かあってもリナがいる事も話した。そして……。
「東の天使の地ね……。」
天使の地へ行く話をした後、さっきまでとは違う顔をする。
「決めたわ。ソラヤくん、もう1日ここにいなさい。」
「え?そんなゆっくりしてる場合じゃないんですが。」
「それは知っているわ。だからこそよ。」
「だからこそ?」
ん〜何か考えがありそう。ここまで予定より早く来ているし……。
「分かりました。もう1日ここにいます。」
「そうよね。先を急ぐ貴方達を止めるのだもの。説明くらいする…わ?」
「どうかしました?」
「あ、いえ。簡単に決めていいのですか?」
「はい。何となくだけど、強くなれる気がして。それにマレット君とナイトのお母さんだし。何か心配なんだなって感じました。」
「君は凄いね。参ったわ。皆んな一緒に話すわ。戻りましょう。」
扉を戻って中に入ると皆んな起きてた。
「空ちゃんお帰り。ご飯だからメイクちゃん起こしてきて。」
「メイクまだ寝ていたの?分かったよ。」
何事も無かったかのように、朝食をとってここに1日残る事を話をした。
「では、改めまして。魔界の王ブラッドが妻、マレットとフリージュ…ここじゃナイトかしら?2人の母。そしてこの原初の森で北の門を守る守護者。魔神ライオス・ディ・フェンス。よろしくね。」
「「魔神??」」
「あれ?ブラッドから聞いてないの?」
「「ないないない。」」
「2人とも仲良しね。息ぴったり。」
驚くマレット君とナイト。子供が知らないって隠していたのだろうか?魔人って言葉に驚いていたけど。
「魔神ってあの魔神だよね?ママは魔界の神様って事?」
「そうね。」
「母上が神様なら、その僕達は……。」
「魔王と魔界の神様との子供よ。」
「「……。」」
おう、魔人って魔の人じゃなくて。魔の神の方か……魔神って何だ?
「そういう事だから皆んな……かかってらっしゃい。」
「あれーそうなるの?」
稽古をしてくれると思っていたけど、まさかの戦闘?魔神ってどれだけ強いの?
「さぁ始めましょう!!」
「ん〜よく寝た。」
「ソラヤ……起きる?」
「ふぅにゃ……すぅ。」
今回は絡まれてなかったので、すんなり起きれたけど。どうして2人が僕の横で寝ているの?あーいいや。ここは流そう。
「クロイが寝てるから、まだ朝ではないのかな?……一度森に行って来るね。」
「ん。私もいく。」
なんとなく見ておいた方がいい気がして、僕はシーと一緒に森に向かう。メイクは起きなかったのでそのまま寝かせておく。あまり朝強く無いししょうがない。
「あー……クロイが呼ばれた理由はこれか。」
「見晴らしはいいね。」
森に囲まれ扉も隠れていたのに、これじゃ丸見えだ。
「倒れた木と至る所に焦げ跡を見るに、火の魔法で戦ったか。」
「この木は拳で砕けた感じがあるよ。」
「こっちは根っこごと引き抜かれた感じ。しかし普通森で火の魔法を使うかね?」
「まぁナイト姉だし。」
「ナイトって言うより、あの王妃様な気もするけど。」
あまり言葉を交わした訳ではないが、木を引っこ抜くのはナイトに出来ないだろう。そうなると王妃様も無茶をするタイプだと本能が告げる。
「くしゅん。」
「まだまだ寒いね。シーは薄着だし、何かかけるもの……。」
「これでいいよ。」
僕の腕にしがみつくシー。まぁ人肌が暖かいか。シーがいいならいいか。
しばらく森の状況を確認。気配を探ったが魔物がいない。これだけ見晴らし良ければ、扉に近づいて来るだろう。
「ちょっとやり過ぎちゃったかしら?」
「「!!」」
「2人ともおはよう。朝からデートなんて妬けちゃうわ〜。私も若い頃を思い出すわね。」
「デデデ!?」
「王妃様おはようございます。」
「お、おはよう?あれ?」
扉から出てきた王妃様はニヤニヤしている。この顔は楽しんでる顔だ。シーは顔真っ赤に疼くまったけど、僕は普通に挨拶した。
「ふむふむ。君は冷静だね。」
「まぁデートだし。」
「ソラヤ!?」
「あらあら。そんな恥ずかしがっちゃって可愛いわね。」
「シーが可愛いのは知ってます。」
「しょ、しょりゃやややや!?」
これ以上はやめておこう。シーが壊れてきた。
「それで王妃様はどうしたんですか?」
「そうそう。昨日のご飯ですっかり忘れていたけど、この森にはどうやって?」
「南の人間界から来ましたよ。」
「南の門?あそこを攻略してきたの?嘘でしょ?」
ここまで来た経緯を話す。王妃様はどうやら南に龍神がいる事を知っているらしい。いなかった事だけ話して、もし何かあってもリナがいる事も話した。そして……。
「東の天使の地ね……。」
天使の地へ行く話をした後、さっきまでとは違う顔をする。
「決めたわ。ソラヤくん、もう1日ここにいなさい。」
「え?そんなゆっくりしてる場合じゃないんですが。」
「それは知っているわ。だからこそよ。」
「だからこそ?」
ん〜何か考えがありそう。ここまで予定より早く来ているし……。
「分かりました。もう1日ここにいます。」
「そうよね。先を急ぐ貴方達を止めるのだもの。説明くらいする…わ?」
「どうかしました?」
「あ、いえ。簡単に決めていいのですか?」
「はい。何となくだけど、強くなれる気がして。それにマレット君とナイトのお母さんだし。何か心配なんだなって感じました。」
「君は凄いね。参ったわ。皆んな一緒に話すわ。戻りましょう。」
扉を戻って中に入ると皆んな起きてた。
「空ちゃんお帰り。ご飯だからメイクちゃん起こしてきて。」
「メイクまだ寝ていたの?分かったよ。」
何事も無かったかのように、朝食をとってここに1日残る事を話をした。
「では、改めまして。魔界の王ブラッドが妻、マレットとフリージュ…ここじゃナイトかしら?2人の母。そしてこの原初の森で北の門を守る守護者。魔神ライオス・ディ・フェンス。よろしくね。」
「「魔神??」」
「あれ?ブラッドから聞いてないの?」
「「ないないない。」」
「2人とも仲良しね。息ぴったり。」
驚くマレット君とナイト。子供が知らないって隠していたのだろうか?魔人って言葉に驚いていたけど。
「魔神ってあの魔神だよね?ママは魔界の神様って事?」
「そうね。」
「母上が神様なら、その僕達は……。」
「魔王と魔界の神様との子供よ。」
「「……。」」
おう、魔人って魔の人じゃなくて。魔の神の方か……魔神って何だ?
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