少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
150話 生きている?②
戦う宣言して誰もが静まる中、僕がミステリアに声をかける。
「ミステリアも戦うの?」
『えぇ。せっかく出て来たんだから、少しくらい体を動かしたいの。最近はソラヤが居てくれたから、私が表に出る事が無くなっちゃったからさ〜』
羽根を広げ腕を上げ伸びをするミステリア。
僕が居たから表に出ない?確かにあの洞窟で会ったのが初めとして、それからにメイクに変化は1つもなかった。僕と会う前は出ていた……あ。
「魔物と遭遇して、気がついたら寝ていたとかはもしかして?」
『私が倒したのよ。そりゃそうでしょう?Lv1の女の子1人で、何年も生きる事が出来る訳ないでしょ?』
「確かに。そう言う事なら納得。ん?そうなると、メイクはミステリアに18年気がついてないの?」
『そのようね。あの子に絡む人がいなかったから、教えてくれる人もいないんでしょ。私が表に居る時は、あの子寝ているし。』
メイクの疑問が1つ消えた。今までどうやって過ごしてきたのか、あの最後にいた村のギルマスみたいに優しい人が多い訳でもない。そんな女の子1人で生きるには厳しいはずと。ましてや魔界は魔物のLvも高い。
「メイクに教える気はないの?」
『別に隠してないわよ?こちらから教える事もしないけど。』
「僕が話してもいいの?」
『えぇ。ソラヤの判断に任せるわ。何か不都合があるなら隠して良いわよ。』
どっちでもいいと言う態度をとるミステリア。でもその顔には少し寂しさが見える。
メイクがずっと1人で生きてきたと言うなら、ミステリアも1人だったと言う事になる。僕はどうするかなんて、初めから決まっているけどね。
「なら、話すよ。ミステリアの事。それで2人が会話を出来る様な方法も探すよ。」
『ふふ。やっぱり貴方に任せて正解ね。』
顔から寂しさがなくなり、少し耳が赤くなった。それをどうとは言わない。さて、この雰囲気を……。
「じゃ、行こうか。」
『いやいや、流されないわよ?私戦ってないもの。』
ダメだったか。この雰囲気で誰も声を上げないって、きっと戦いたくないのだろう。あのリナも声を上げようとしない。
「ミステリア、体のキラキラ抑えられたりしないの?」
『キラキラ?これは魔力を纏って防御と攻撃を上げる方法なんだがな。今は戦っていないから解いても良いか。』
辺りの空気が軽くなった気がした。
『これで良い?』
「うん。なんか空気が重いって言うか、喋りにくい感じがしたんだ。」
『威圧も込めてたからかしら?じゃ、これで皆んな喋れるわね。』
あのキラキラにそんなに意味があったんだ。防御攻撃って言ってるのは、身体能力上げているって事なんだろう。でなければメイクが見えた場所から、攻撃を受け止める事も出来ない。もう1つの威圧に関してはよく分からない。僕にだけ効果が無いとかあるのか?
『さっきは介入悪かったわ。貴方が私ともう一度やる?』
「!!いえ、私は手を負傷しましたし……。」
『治癒。これでどう?』
「……ありがとうございます。ですが、ソラヤさんと戦闘して体力に余裕がないので遠慮します。」
『うーん。体力は回復出来ないしな。攻撃するのも疲れるだろうし、ソラヤは強いししょうがないか。』
ほっと一息をつくバイザーさん。岩に埋まったソルさんはいいとして、ミステリアの視線はリナ達の方。
『そこのオジ様どうかしら?』
「ほほ。私は現役を引退している身。お相手なら若い方にしてもらいますよ。」
「…………。」
そう言って隣にいる少年に目を向けるオジ様。
「……え?僕?」
「はい。これも経験ですよ。」
「ちょっと話が違うじゃん!ここまで送るだけでいいって!!」
「これも経験ですよ。」
「話聞いてる!?」
大慌ての少年に笑うだけのオジ様。
『じゃ、やろう。』
「やる気満々じゃん!どうするのさ!?」
「戦えばいいのですよ。大丈夫です、負けても殺される事はありません。」
「負けるの前提の話なの!?」
『あら?私に勝てるって自信があるのね?面白いわ。』
「いえ!そう言うつもりでは!」
もはや逃げられない雰囲気に大慌ての少年。
「ミステリア本気でやるの?」
『ソラヤはリナの所に。何かあっても守ってくれるわ。私が本気で戦えるかはあの子次第だけどね。』
「ひぃぃ!」
そんな目で見ないの。少年怯えているじゃないか。
「このバトラス。若の闘いぶりを魔王様にしかと報告します。魔王候補として素晴らしい奮闘を。」
「どうして距離を取るの?」
「若。前向かないと死にますぞ?」
「え?」
『……踊れや、踊れ!今宵は我がモノに!』
―パヂ……パパパパ!
ミステリアが何かを言った後すぐに光の玉が5個出てきた。あれ1つ1つがやばそうなのは感じる。あの少年大丈夫か?
『行くわよ少年!行きなさい!』
―ビュン、ビュン、ビュン、ビュン、ビュン。
勢いよく飛んでいく光の玉はまっすぐ少年へと向かい。
―ドドドドドゴォォン!!!!!
光り輝く爆発をした。
ミステリア手加減してる?これ殺しちゃいけないんだからね?僕は始める前に言わなかった事を、少し後悔しました。
「ミステリアも戦うの?」
『えぇ。せっかく出て来たんだから、少しくらい体を動かしたいの。最近はソラヤが居てくれたから、私が表に出る事が無くなっちゃったからさ〜』
羽根を広げ腕を上げ伸びをするミステリア。
僕が居たから表に出ない?確かにあの洞窟で会ったのが初めとして、それからにメイクに変化は1つもなかった。僕と会う前は出ていた……あ。
「魔物と遭遇して、気がついたら寝ていたとかはもしかして?」
『私が倒したのよ。そりゃそうでしょう?Lv1の女の子1人で、何年も生きる事が出来る訳ないでしょ?』
「確かに。そう言う事なら納得。ん?そうなると、メイクはミステリアに18年気がついてないの?」
『そのようね。あの子に絡む人がいなかったから、教えてくれる人もいないんでしょ。私が表に居る時は、あの子寝ているし。』
メイクの疑問が1つ消えた。今までどうやって過ごしてきたのか、あの最後にいた村のギルマスみたいに優しい人が多い訳でもない。そんな女の子1人で生きるには厳しいはずと。ましてや魔界は魔物のLvも高い。
「メイクに教える気はないの?」
『別に隠してないわよ?こちらから教える事もしないけど。』
「僕が話してもいいの?」
『えぇ。ソラヤの判断に任せるわ。何か不都合があるなら隠して良いわよ。』
どっちでもいいと言う態度をとるミステリア。でもその顔には少し寂しさが見える。
メイクがずっと1人で生きてきたと言うなら、ミステリアも1人だったと言う事になる。僕はどうするかなんて、初めから決まっているけどね。
「なら、話すよ。ミステリアの事。それで2人が会話を出来る様な方法も探すよ。」
『ふふ。やっぱり貴方に任せて正解ね。』
顔から寂しさがなくなり、少し耳が赤くなった。それをどうとは言わない。さて、この雰囲気を……。
「じゃ、行こうか。」
『いやいや、流されないわよ?私戦ってないもの。』
ダメだったか。この雰囲気で誰も声を上げないって、きっと戦いたくないのだろう。あのリナも声を上げようとしない。
「ミステリア、体のキラキラ抑えられたりしないの?」
『キラキラ?これは魔力を纏って防御と攻撃を上げる方法なんだがな。今は戦っていないから解いても良いか。』
辺りの空気が軽くなった気がした。
『これで良い?』
「うん。なんか空気が重いって言うか、喋りにくい感じがしたんだ。」
『威圧も込めてたからかしら?じゃ、これで皆んな喋れるわね。』
あのキラキラにそんなに意味があったんだ。防御攻撃って言ってるのは、身体能力上げているって事なんだろう。でなければメイクが見えた場所から、攻撃を受け止める事も出来ない。もう1つの威圧に関してはよく分からない。僕にだけ効果が無いとかあるのか?
『さっきは介入悪かったわ。貴方が私ともう一度やる?』
「!!いえ、私は手を負傷しましたし……。」
『治癒。これでどう?』
「……ありがとうございます。ですが、ソラヤさんと戦闘して体力に余裕がないので遠慮します。」
『うーん。体力は回復出来ないしな。攻撃するのも疲れるだろうし、ソラヤは強いししょうがないか。』
ほっと一息をつくバイザーさん。岩に埋まったソルさんはいいとして、ミステリアの視線はリナ達の方。
『そこのオジ様どうかしら?』
「ほほ。私は現役を引退している身。お相手なら若い方にしてもらいますよ。」
「…………。」
そう言って隣にいる少年に目を向けるオジ様。
「……え?僕?」
「はい。これも経験ですよ。」
「ちょっと話が違うじゃん!ここまで送るだけでいいって!!」
「これも経験ですよ。」
「話聞いてる!?」
大慌ての少年に笑うだけのオジ様。
『じゃ、やろう。』
「やる気満々じゃん!どうするのさ!?」
「戦えばいいのですよ。大丈夫です、負けても殺される事はありません。」
「負けるの前提の話なの!?」
『あら?私に勝てるって自信があるのね?面白いわ。』
「いえ!そう言うつもりでは!」
もはや逃げられない雰囲気に大慌ての少年。
「ミステリア本気でやるの?」
『ソラヤはリナの所に。何かあっても守ってくれるわ。私が本気で戦えるかはあの子次第だけどね。』
「ひぃぃ!」
そんな目で見ないの。少年怯えているじゃないか。
「このバトラス。若の闘いぶりを魔王様にしかと報告します。魔王候補として素晴らしい奮闘を。」
「どうして距離を取るの?」
「若。前向かないと死にますぞ?」
「え?」
『……踊れや、踊れ!今宵は我がモノに!』
―パヂ……パパパパ!
ミステリアが何かを言った後すぐに光の玉が5個出てきた。あれ1つ1つがやばそうなのは感じる。あの少年大丈夫か?
『行くわよ少年!行きなさい!』
―ビュン、ビュン、ビュン、ビュン、ビュン。
勢いよく飛んでいく光の玉はまっすぐ少年へと向かい。
―ドドドドドゴォォン!!!!!
光り輝く爆発をした。
ミステリア手加減してる?これ殺しちゃいけないんだからね?僕は始める前に言わなかった事を、少し後悔しました。
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