少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜

ノベルバユーザー458883

119話 そろそろぶっちゃけてみた。

「じゃ、次私!」
「シーはSTRでしょ。」
「なんで分かったのナイト!?」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―シー・ブルーム Lv22
年齢/13
職業/武闘家
スキル/拳撃Lv10、農作業Lv5、気配Lv5、必中Lv10、直感


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 1,793/1,793・MP 1,463/1,463・SP 300/300
―STR/111・DEX/10・VIT/10・AGI20・INT/2・MND/10・LUK/50
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「やっぱりね。」
「111だよ。なんか良いじゃん。」
「「STRが111!?」」


「それに拳撃スキルも10いったし。」
「「スキル10!?」
「あら、それなら私も10いってるわよ。そう言えば、火と闇魔法も10ね。」
「「魔法が10……。」」


話を聞いていた2人が同じ驚き方をする…少し面白い。


あ、そうか。
パーティじゃないから、見せ合いしてるステータス見えないんだ。
話に入ってこないのは、それが理由かもしれない。


「クロイ、ローゼ。2人をパーティに入れるのはどう思う?」
「ほほ?あーステータス見えないのか。わたくしはいいと思いますよ。」
「まぁ戦闘はしてるし、今更隠してもしょうがない気がするわね。」
「って事だけど。2人ともステータス見れた方が話に入れるでしょ。」
「「えっ??」」


固まってる2人をパーティに誘う。
ちなみに他の仲間に聞かないのは…。


「ゴウさんやエイリさんに聞かなくても?」
「お父さんとお母さんに?」
「俺はソラヤが決めたのであればそれでいい。」
「私も空ちゃんにお任せ。」
「そ、そうか。子供を信じているんだな…。」
「「………あ、はい。」」


レイランさんに言われ、顔を見合わせるお父さんとお母さん。
2人の反応見るに、自分の子供と言われて若干忘れていた感じがする。


「入ったぞ。」
「お邪魔いたします。」
「じゃ、次行こうか。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。」
「どうしたのレイランさん?」


パーティに加入したのを確認して、次にいこうとしたら止められた。


「どうかしました?」
「ブルームさんは確か加入時20でしたよね?」
「Lvですか?今は22ありますよ。」
「この短期間でLv2も…。」
「20になってしばらく経ってたし、割とすぐ上がったから。実際上がったのは1みたいなもんですよ。」
「もはやどこから突っ込めばいいのか。」


目の前の飲み物を飲んで、一息入れるレイランさん。


「レイラン様、ここは私がお話を?」
「お願いするわ、ヤヤ。」
「では、ソラヤ様。経験値と言うのはご存知ですよね?」
「倒すときに出てくるあれですね。」
「そうです。一定数稼いだ場合に私達にLvという形で知らせてくれます。あの数字や頭に流れてくる情報が、どこから誰からの発信かは未だ解明されてませんが。」
「へー知らなかったよ。」


まぁ解明出来ないよね。
僕にはゲームとかで馴染みがあるけど。
システムだったり、もしかして女神様の様な神様が管理でもしているんだろう。
そこまで深くは考えてないし、今そこを考えていると切りがない。


「そしてLv20前後の予想値は2,000〜3,000の間と調べは出ています。」
「そうなんだ。やたら先が長いから、もっとあるかと思ってた。」
「そこには皆様の人数が関係します。」


人数ってパーティのか?


「えっと7人か。あ、エッジ入れて8か。」
「そうです。レア度にLv差で経験値が。それらを均一に分けます。」
「やっぱりそうか。」
「そんな条件下でLv2上げる事が、どれだけの事かわかりますか?」
「ん〜……。」


確かに貰える経験値は少ないけど、数をこなせばなんら問題ないと思う。
そんなのパーティで、自給自足していれば出来る事だけど。


「数こなせば誰でも出来るのでは?」
「無理です。水や食料、戦闘による疲労、レア度が高くなればなるだけ危険性も増します。」
「そうですね。でも水はクロイが出せるし、料理はお母さんが居て、戦闘は…。」


自分のパーティを見回す。
盾もいるし、鞭で拘束したり、魔法で攻撃から牽制、魔法がなくても拳で戦える。
銃だって弾丸あればいくらでも、なければないなりのやり方あるし。
それに今回は刀を使うエッジが居たから、なおの事問題は何もない。


「僕らですし。」
「……普通じゃない事だけ、分かってくれれば良いです。」
「はい。」


少し疲れた様子のヤヤさん。


「それとスキルLv10や魔法Lv10も異常です。」
「え?」
「普通はLv5に到達する事も出来ない冒険者がいます。」
「それは相性の問題ではなく?」
「スキルの上がる基準は、その武器とその使用者の相性って話もあります。」
「ふむふむ。」
「しかしLv5以上は、何年もかけた経験から上がるものです。」


何年も?僕ら半年くらいしか経ってないけど。
銃や魔法系も途中で使い始めたから、もっと短い期間のはず。


「ナイトは元が高かったし、シーはずっと拳で戦ってきたからじゃ?クロイはLv10とかある?」
「見ますか?」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―クロイ Lv22
年齢/13
職業/魔導師
スキル/叡智の女神、投擲、採取Lv3、観察眼Lv10、指導員、魔導の嗜み、恐怖耐性Lv5
魔法/水魔法Lv10、火魔法Lv10、風魔法Lv6、土魔法Lv7、光魔法Lv5、闇魔法Lv7




▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 3,498/3,498・MP 3,322/3,322・SP 160/160
―STR/4・DEX/10・VIT/10・AGI/6・INT/278(139×2)・MND/10・LUK/20
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「火と水はLv10ですな。他も5以上になりました。」
「「なっ!!??」」
「ん?」
「5属性!?それにこのINTの桁はなんだ?22の数字じゃない…。」
「ほほ。INTにしか振りませんから。」
「……わ、笑えないわ。」
「ソラヤ様だけじゃない!?そんな事が…。」


2人とも驚いてうまく声に出せない感じだ。
レイランさんは乾いた笑い。
僕の事を見ているはずのヤヤさんも驚いている。


せっかくだし、あの事も話すか。


「これは加護の力なんだよ。」
「加護?」


ヤヤさんは知ってるだろうけど、レイランさんは知らない。


「うん。女神様の加護と龍神の加護。」
「女神様と龍神?……どういう事?」


これじゃ分からないか。
さて、どこから話していこうか。



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