少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜
45話 ギルマスとギルドマスター
固まる事数分。ローゼさんが戻ってきた。
「こ、これは何だ?」
「何とは?」
「このステータス…。」
「VIT1しかないでしょ?」
「そこもそうだが、私が言いたいのはLUKだ。」
やっぱりそこ気になるよね。
女神様も凄く驚いてたしなぁ。
「簡単に言うと、元々の100にスキルでプラス100の200なんだって。」
「200!?そんな人間がいるのか!」
「あーうん。ここに。」
「シールド・ボアの戦闘の時に、一人だけ衝撃がおかしいとは思っていたんだが。」
そんなおかしかったかなー?
当たった感覚は凄いけど、実際のダメージはシーの方が出てるはず。
「実際はSTRもDEXも高くないから、そんなダメージ無いはず。」
「なんか強いのか、弱いのか分からんステータスだな…。」
「まぁこれも使い様によってだからね〜」
「しかし、先程森に入った時、こちらのボア1匹に対してウルフ2匹倒していたよな?」
「あれは、頭狙ってるからね。流石に頭に石貫通して、生きてる様な魔物はいないと思う。」
「そ、そうだな。」
シールド・ボアは頭硬かったし、ゾンビとかおばけじゃない限り、なんとかなる気がする。
あとドラゴンもダメか。ジルも痛いとは言ってたけど、倒せる感じは全然なかった。
そうなると、もっと攻撃力ある方がいいかな…。
「うーむ…AGIも高いから、魔物の攻撃も当たらない。だからVIT上げないんだな。」
「そうそう。それに回避だけじゃなく、石の速度上げられたり出来るし。しばらくはAGIに振るつもり。」
「最後のスキルで必中系の攻撃も対処できるだろう。DEXがあればいいと思うが、武器によるしな。」
「僕に武器必要だと思う?」
「このSTRだと近接武器はない。DEX上げるなら弓やボウガン。維持費がかかるが銃ならAGIあげれば良い。」
「やっぱりそうなると銃か…。」
遠回りするつもりはないから、やっぱり銃が良さそうだ。
でもあれ揃えるのに金貨1枚って…しかも買った後の弾丸一つ銅貨1枚って言ってたよな〜。
お金投げて戦う様なもんだ。一文無しだった僕らのパーティでは、まだ手の届かないものだな。
「う〜ん。中途半端は1番ダメだから。もうしばらく石でいいか。」
「まぁ焦ることは無いだろう。ソラヤさん達は、まだまだこれからなんだから。」
「分かった。」
話もある程度終わって、僕らは宿に帰ろうと地図をしまい席を立つ。
王都への道のりは確認できた。
後は強くなるため頑張る。
「あ、ギルマス。お話終わりました?」
「あぁ。どうしたアリー?」
「先程の魔物の換金どうします?って話です。」
「そう言えば忘れてたな。」
「ウルフ2匹分で銀貨4枚です。すぐお渡し出来ますけど、どうしますか?」
「終わってるなら、払っておこう。そのまま渡して大丈夫か?」
「あ、はい。アイテム入れてるんで。」
これで銀貨5枚と銅貨4枚を持ってる事になる。
宿に泊まる分は、余裕で稼げたな。良かった。
「ねーねーソラヤ。大きいボアどうする?」
「あ。忘れてた。ローゼさん、シールド・ボアも良いですか?」
「それなら、さっきの場所に置いておいてくれ。換金には時間がかかるだろうから、明日取りにくれば良い。」
「分かりました。じゃ〜今日は宿戻って休みますね。」
「あぁ。明日からよろしく頼む。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「ローゼさん、またね!」
「早いけど、おやすみなさい。また明日ね。」
「ローゼさん、明日からよろしくお願いします。」
「ローゼ。少し疲れている様に見えます。しっかり休んだ方がよろしいかと。」
「あーうん。気遣い感謝だ。ではまたクロイ。」
「はい。また明日。おやすみローゼ。」
僕らは宿に戻って休む事にした。
戦いって気がつかないところで、精神が疲れるって言うし。
♢
新しいパーティに入って、いったん別れた。
そう言ってもパーティに加入したから、明日も会うんだがな。
ローゼは訓練場に向かって行った。何やらスキップしてる?
「ギルマス、なんか嬉しそうですね。」
「今まで仲間とかいなかったからな………それとギルマスは俺だアリー。」
「それだけじゃ無いかもですよ。」
「それだけじゃ無いと言うのは?」
「あれ?気付きませんか?ギルマスがクロイさんを見る目に。」
「クロイ?あのローゼを呼び捨てにしてたやつか………それとギルマスは俺だアリー。」
「この辺りに、同年代の子いませんし。ソラヤさんは…ブルームさんが、いつも近くにいますからね。」
「だから何だと言うのだ?」
「はぁ…これだから男は。」
何だと言うのだ?ローゼがどうした?クロイってやつが何があるんだ?
分からん。アリーは何を言っているんだ?
「ギルマス…恋してるんです。」
「コイ?濃い何がだ?………それとギルマスは俺だアリー。」
「始めに言っておきますが、飲み物が濃いとか、魚は違うから。」
「何?他に何があると言うのだ?」
「ファー…マジで言ってるの?」
「だから何だと言うのだ。」
「だからいってるじゃん。恋だよ、愛、好きなの分かる?」
「………ローゼ!!」
「はい。ストップ。ギルマスは今仕事中です。聞きに言ったりしたら嫌われますよ?」
「嫌われ!!俺は、何をすれば良いのだ?………それとギルマスは俺だアリー。」
「何もしないんです。分かった?」
「分か…らん!」
「分かりなさい。大人でしょ?」
「俺は子供でいい!」
「それじゃ私が困るから。いいから仕事して下さいファー。」
「ろぉーぜぇー!!」
引きづられて俺は、自分の部屋に連れてこられた。
あぁ、なんか書類が山積みだけど〜
「あの〜アリーさん?」
「ファー手が止まってるよ。」
「あ、はい。」
この後ローゼと話が出来なかった。
1ヶ月くらい留守にしてただけで、仕事がこんなに貯まるなんて。
今日で終わるかな…いや、帰ってきたんだし明日でも。
「ファー?」
「はい。やってます。明日でいいやとか考えてません。」
「出来たらご褒美あげるから、頑張って。」
「なら、アリーの飯が食べたい。」
「うん。分かった。」
「ふぅ。頑張るか。」
「頑張ってね。ギルドマスター。」
「だから俺がギルドマスター…ってあってるか。」
アリーに弄ばれてる気がする。がいいか。
頑張ればアリーの飯が食える。
こんな書類の山、俺にかかれば……。
「終わらん。」
「簡単につまめるの用意したから。休憩しようか。」
「いつもすまんな。」
「いいのよ。私がしたいから。」
「そう言ってもな。そうだ、何か頼みがあったら聞くぞ。」
「ん〜考えとく。」
仕事は終わりそうにも無いが、これはこれでいい時間だ。
アリーともっと入れればいいんだが。
♢
なんかロビーに戻る時に、部屋から楽しそうな声が聞こえてきた。
「アリーと兄さん?相変わらず仲が良いな。」
見て見ないフリをして、私は自分の部屋に戻る。
「早く明日にならないかな〜?」
疲れてはいるけど、足取りは軽い。
これだけ楽しいのは久しぶりだ。
部屋に戻ってからも、今日の事を思い出して笑う。
さーて、明日は何があるかな?
「こ、これは何だ?」
「何とは?」
「このステータス…。」
「VIT1しかないでしょ?」
「そこもそうだが、私が言いたいのはLUKだ。」
やっぱりそこ気になるよね。
女神様も凄く驚いてたしなぁ。
「簡単に言うと、元々の100にスキルでプラス100の200なんだって。」
「200!?そんな人間がいるのか!」
「あーうん。ここに。」
「シールド・ボアの戦闘の時に、一人だけ衝撃がおかしいとは思っていたんだが。」
そんなおかしかったかなー?
当たった感覚は凄いけど、実際のダメージはシーの方が出てるはず。
「実際はSTRもDEXも高くないから、そんなダメージ無いはず。」
「なんか強いのか、弱いのか分からんステータスだな…。」
「まぁこれも使い様によってだからね〜」
「しかし、先程森に入った時、こちらのボア1匹に対してウルフ2匹倒していたよな?」
「あれは、頭狙ってるからね。流石に頭に石貫通して、生きてる様な魔物はいないと思う。」
「そ、そうだな。」
シールド・ボアは頭硬かったし、ゾンビとかおばけじゃない限り、なんとかなる気がする。
あとドラゴンもダメか。ジルも痛いとは言ってたけど、倒せる感じは全然なかった。
そうなると、もっと攻撃力ある方がいいかな…。
「うーむ…AGIも高いから、魔物の攻撃も当たらない。だからVIT上げないんだな。」
「そうそう。それに回避だけじゃなく、石の速度上げられたり出来るし。しばらくはAGIに振るつもり。」
「最後のスキルで必中系の攻撃も対処できるだろう。DEXがあればいいと思うが、武器によるしな。」
「僕に武器必要だと思う?」
「このSTRだと近接武器はない。DEX上げるなら弓やボウガン。維持費がかかるが銃ならAGIあげれば良い。」
「やっぱりそうなると銃か…。」
遠回りするつもりはないから、やっぱり銃が良さそうだ。
でもあれ揃えるのに金貨1枚って…しかも買った後の弾丸一つ銅貨1枚って言ってたよな〜。
お金投げて戦う様なもんだ。一文無しだった僕らのパーティでは、まだ手の届かないものだな。
「う〜ん。中途半端は1番ダメだから。もうしばらく石でいいか。」
「まぁ焦ることは無いだろう。ソラヤさん達は、まだまだこれからなんだから。」
「分かった。」
話もある程度終わって、僕らは宿に帰ろうと地図をしまい席を立つ。
王都への道のりは確認できた。
後は強くなるため頑張る。
「あ、ギルマス。お話終わりました?」
「あぁ。どうしたアリー?」
「先程の魔物の換金どうします?って話です。」
「そう言えば忘れてたな。」
「ウルフ2匹分で銀貨4枚です。すぐお渡し出来ますけど、どうしますか?」
「終わってるなら、払っておこう。そのまま渡して大丈夫か?」
「あ、はい。アイテム入れてるんで。」
これで銀貨5枚と銅貨4枚を持ってる事になる。
宿に泊まる分は、余裕で稼げたな。良かった。
「ねーねーソラヤ。大きいボアどうする?」
「あ。忘れてた。ローゼさん、シールド・ボアも良いですか?」
「それなら、さっきの場所に置いておいてくれ。換金には時間がかかるだろうから、明日取りにくれば良い。」
「分かりました。じゃ〜今日は宿戻って休みますね。」
「あぁ。明日からよろしく頼む。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「ローゼさん、またね!」
「早いけど、おやすみなさい。また明日ね。」
「ローゼさん、明日からよろしくお願いします。」
「ローゼ。少し疲れている様に見えます。しっかり休んだ方がよろしいかと。」
「あーうん。気遣い感謝だ。ではまたクロイ。」
「はい。また明日。おやすみローゼ。」
僕らは宿に戻って休む事にした。
戦いって気がつかないところで、精神が疲れるって言うし。
♢
新しいパーティに入って、いったん別れた。
そう言ってもパーティに加入したから、明日も会うんだがな。
ローゼは訓練場に向かって行った。何やらスキップしてる?
「ギルマス、なんか嬉しそうですね。」
「今まで仲間とかいなかったからな………それとギルマスは俺だアリー。」
「それだけじゃ無いかもですよ。」
「それだけじゃ無いと言うのは?」
「あれ?気付きませんか?ギルマスがクロイさんを見る目に。」
「クロイ?あのローゼを呼び捨てにしてたやつか………それとギルマスは俺だアリー。」
「この辺りに、同年代の子いませんし。ソラヤさんは…ブルームさんが、いつも近くにいますからね。」
「だから何だと言うのだ?」
「はぁ…これだから男は。」
何だと言うのだ?ローゼがどうした?クロイってやつが何があるんだ?
分からん。アリーは何を言っているんだ?
「ギルマス…恋してるんです。」
「コイ?濃い何がだ?………それとギルマスは俺だアリー。」
「始めに言っておきますが、飲み物が濃いとか、魚は違うから。」
「何?他に何があると言うのだ?」
「ファー…マジで言ってるの?」
「だから何だと言うのだ。」
「だからいってるじゃん。恋だよ、愛、好きなの分かる?」
「………ローゼ!!」
「はい。ストップ。ギルマスは今仕事中です。聞きに言ったりしたら嫌われますよ?」
「嫌われ!!俺は、何をすれば良いのだ?………それとギルマスは俺だアリー。」
「何もしないんです。分かった?」
「分か…らん!」
「分かりなさい。大人でしょ?」
「俺は子供でいい!」
「それじゃ私が困るから。いいから仕事して下さいファー。」
「ろぉーぜぇー!!」
引きづられて俺は、自分の部屋に連れてこられた。
あぁ、なんか書類が山積みだけど〜
「あの〜アリーさん?」
「ファー手が止まってるよ。」
「あ、はい。」
この後ローゼと話が出来なかった。
1ヶ月くらい留守にしてただけで、仕事がこんなに貯まるなんて。
今日で終わるかな…いや、帰ってきたんだし明日でも。
「ファー?」
「はい。やってます。明日でいいやとか考えてません。」
「出来たらご褒美あげるから、頑張って。」
「なら、アリーの飯が食べたい。」
「うん。分かった。」
「ふぅ。頑張るか。」
「頑張ってね。ギルドマスター。」
「だから俺がギルドマスター…ってあってるか。」
アリーに弄ばれてる気がする。がいいか。
頑張ればアリーの飯が食える。
こんな書類の山、俺にかかれば……。
「終わらん。」
「簡単につまめるの用意したから。休憩しようか。」
「いつもすまんな。」
「いいのよ。私がしたいから。」
「そう言ってもな。そうだ、何か頼みがあったら聞くぞ。」
「ん〜考えとく。」
仕事は終わりそうにも無いが、これはこれでいい時間だ。
アリーともっと入れればいいんだが。
♢
なんかロビーに戻る時に、部屋から楽しそうな声が聞こえてきた。
「アリーと兄さん?相変わらず仲が良いな。」
見て見ないフリをして、私は自分の部屋に戻る。
「早く明日にならないかな〜?」
疲れてはいるけど、足取りは軽い。
これだけ楽しいのは久しぶりだ。
部屋に戻ってからも、今日の事を思い出して笑う。
さーて、明日は何があるかな?
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