少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜

ノベルバユーザー458883

44話 少しずつおかしくなるステータス。

ステータスの確認を、皆んなでする事になった。
お父さんが特に問題なく終わって、僕は少し油断していたのかもしれない。


「次は私〜どん!」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―シー・ブルーム Lv10
年齢/13
職業/武闘家
スキル/拳撃Lv6、農作業Lv5、気配Lv3


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 440/440・MP 350/350・SP 90/90
―STR/60・DEX/10・VIT/6・AGI/8・INT/2・MND/2・LUK/50
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「本当にSTR特化なんだな……。」
「うん。ガツンと当たるとスッキリするの。」
「あーまぁ、これだけSTRあればダメージだって……ガツン?」
「ガツンだよ。何回か殴ってると、たまに良い音がするの。」
「表現だけ聞けば怖いな。おそらくそれはクリティカルだな。」
「ソラヤもそう言ってた。」
「それはにLUK50って高いよな。ほぼクリティカル攻撃であれば、STR特化も納得かもな。」


シーは完全にパーティ向け。
ソロで戦うのなら、HPがなくなる前に削りきれ!ってタイプだろう。
LUKが高いだけに、考え方としては正解なんだけど。
魔物の攻撃が当たらないか、実はいつもヒヤヒヤしてる。


「しかし、前に出るのであれば、少しくらいVITに振ってもいい気がするが…。」
「でも、それじゃ中途半端なダメージしか出せなくない?」
「いや…まぁ、そう言われると…。」
「それにローゼさんみたいに、器用な事も苦手だし。ゴウパパみたいに守りに無いし。」
「うむぅ…。」
「そしたら攻撃特化の方が良いかなって。」
「そ、そうだ…な。」


その話は過去に僕もした。
けどシーに言い負かされた。
僕の場合は、守ると言った手前だったけど、ローゼさんは完全に言い負かされた感じがする。
何も考えていなそうで、シーは意外にしっかり考えてるんだよな。


「まぁシーちゃんは、ソラヤが守るから。ねー?」
「うん!」
「約束だからね。でも無茶な事はダメだよ?」
「は〜い。」


お母さんが話を切り替える。
現状は無茶な事しないように言うしか無い。
それにローゼさんが居れば、攻撃を食らう危険も減るだろう。




「どうせだから、皆んなのステータス見とく?ローゼちゃんの戦いの参考がてら。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―エイリ Lv10
年齢/29
職業/神官
スキル/女神の祝福、投擲、採取Lv3、観察眼Lv5、龍眼
魔法/治癒Lv5


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 460/460・MP 395/395・SP 65/65
―STR/7・DEX/10・VIT/6・AGI/3・INT/1・MND/65・LUK/10
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「エイリさんもMND特化なんですね。」
「私は戦わないし、神官だし。もしもは豪が守ってくれるから。」
「そうだな。栄理は傷つけさせんさ。」
「あぁ…このパーティはそう言うものなのだな。」


お母さんについては、VITの話はしないらしい。
と言うか、言うだけ無駄だと思ったからか。
もしかして、シーに言い負かされて諦めてるか…。


「この龍眼って言うのは?」
「それはLvとかレア度とか、HPとか色々見えるんだよ。」
「相手のLvが見えるのは、聞いたことありますが。これはそれの最上位なんですかね。」
「ん〜よく分からないけど。空ちゃんは凄く便利って言ってた。」
「相手を知る事が出来るのなら、優位に立てますからね。ちなみに人にも同じ様に?」
「出来るけど、それは空ちゃんとかに、言われなきゃやんないよ。」
「そうですか。あと周りには言わない方が良いかと。」
「分かった〜。」


ここは少し引っかかったのか、多様しない方がいいと言われた。
まぁ多用する気は無いけどね。
何よりあの眼怖いし。




「ほほ。次はわたくしですね。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ 叡智の書
―クロイ Lv10
年齢/13
職業/魔導師
スキル/叡智の女神、投擲、採取Lv3、観察眼Lv6、指導員、魔導の嗜み
魔法/水魔法Lv4、火魔法Lv3


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ 叡智の書
―HP 820/820・MP 740/740・SP 80/80
―STR/4・DEX/10・VIT/4・AGI/6・INT/65×2・MND/10・LUK/20
レベルアップボーナス/0ポイント


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「クロイは既に、【水魔法Lv4】と【火魔法Lv3】もあって凄いな。」
「凄いのですかね?ローゼは【鞭Lv6】もありますけど。」
「魔法は使えばLv上がるって訳ではない。なので戦闘系と比べると、圧倒的に上がらないと聞いた事がある。」


へ〜そうなんだ。
僕自身は魔法を、使う事がないからなぁ〜
ローゼさんの話は、本当に為になる。


「ほほぅ。魔法にそんな事があったんですね。」
「ん?魔法を教えてくれた人に聞いてないのか?」
「わたくしのは、全て独学ですよ。」
「独学?それでどうやって覚えるんだ?」
「魔物が使ったのを、見て覚えました。」
「見て覚える?観察眼とか高いのはそのせいか。」


頭にはてなを浮かべつつ、無理に納得している感じがするローゼさん。
そろそろ気づくかな…。


「叡智の女神?クロイ達は皆んな、女神の由来のスキル…を……は?」
「ローゼ、どうしました?」
「このスキルの説明…真実を見抜く、言語変換、初期INT倍は本当か?」
「真実を見抜くについては、何と無くそうかなくらいですよ。」
「いやいや、そっちじゃなくてINT倍だよ。」
「そうですけど?だからわたくしのINTは130あります。」
「な!……本当だ。」


おや?お父さんのVITとMNDの1.5倍も、だいぶおかしいと思うけど?
クロイの2倍に驚いたのは意外だった。


「父さんも倍系のスキルは、あったと思いますが。」
「いや、まぁそうなんだが。2倍は驚いてしまってな。」
「まぁそんなものですよ。」
「そんなもの、の意味が分からんが…ちなみにこの言語理解って?」
「魔物の言葉が分かるんですよ。わたくしはそれで、魔法の詠唱を覚えました。」
「色々とぶっ壊れたスキルなのだな…。」


僕もそれは思う。
いくら女神に気に入られても、スキル一つに3つの効果とかね。
まぁこの後のスキルが、さらに凶悪だけど。


「魔導の…たしなみ?」
「そう読みますよ。」
「私は魔法を使わないのだが…『MPコントロールの制限をなくし、魔導に自由性与える。』文面見る限り、物凄く物騒なんだが。」
「物騒とな?そうなのか?」
「そうだろう。制限無くして自由性って、やりたい放題ではないのか?」
「ふむ…………そんなに暴れてます?」
「思い当たるだろう。水魔法を連続使用、なんでか顔にだけピンポイントで当て続けたり。」
「やりますね。相手が怯むので。」
「ワームに対しては、四方八方からの火魔法。」
「出来ますな。」
「凶悪な組み合わせのスキルだな。」


やっぱり?僕以外の人が見てもそう思うよね。
僕らのパーティとしては、凄く助かるし、クロイが居たからこそレア度の高い奴も倒せたと思ってる。


「使い手がクロイで、良かったと思うよ。」
「ほほ。それは褒め言葉ですかね?」
「一応な。」
「ほほ。ありがとうございます。」
「ちなみに一つ確認だが。ポイントは全部INTに振ってるのか?」
「そうですね。こんなスキルがあるんですよ?他を伸ばす意味はありませんよ。」
「このパーティ全体的に脆くないか?」
「ほほ。当たる前に倒せばいいのです。」
「クロイとブルームさんは、そうだろうな。もしかして…ソラヤさんもか?」


お、こっちに話が来た。
びっくりさせちゃうかもだから、前置きで準備してもらおう。


「先に言っておきますが、びっくりしますよ?」
「はは。クロイ以上に驚く事があるだろうか?一応心構えはしておこう。」
「まぁ見てくれれば分かるか。…ほい。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ ???
―ソラヤ Lv10
年齢/12
職業/盗賊
スキル/勝利の女神、刀Lv1、投擲Lv7、観察眼Lv6、手加減、蹴撃Lv5、拳撃Lv5、気配Lv2、危険察知、採取Lv1、龍神の過保護


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ ???
―HP 435/435・MP 80/80・SP 355/355
―STR/5・DEX/10・VIT/1・AGI/61・INT/6・MND/4・LUK/100(+100)
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「別にスキルは、多いが別におかしい所な………。」


僕のステータスを見て固まるローゼさん。
果たして、どこを見て固まったのか。



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