少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜

ノベルバユーザー458883

14話 大台乗って少しホッとした。

狼を狩り続けること1時間くらい。
ただ一言、飽きたな。


弱い敵を倒してLv上げをしている感じで。
スキルは上がってるから、無駄ではないんだけどさ。


「何匹倒した?」
「覚えてないな。」
「ここら辺は狼の地帯なのか。」
「でも、もうすぐ1時間くらい歩いたし、変わるかもじゃない?」


そう、ここまで獣人だったけど、一定距離で出現傾向が変わっていた。
それぞれに縄張りでも、あるんだと思うけど。


―………。


「ん?なんか聞こえた。」
「はて?…何も聞こえませんね。」
「いや。……何か来る。」


―……ァァ。


「……後ろだ!父さん!スキルで母さん、かばって!」
「俺のエイリに手を出させんぞ!!任せろぉ!!!」
「っ!!!???」


『ガァァァァァ!!!』


「ほほ。デカイですな。」
「クロイ、水より火で。この大きさなら当たるでしょう。」
「スキル上げも兼ねてですか?」
「勿論だ。タゲは僕が集める。」


僕らの前に現れたのは、全長3メートルはあるであろう熊。
デカイ図体をしている割に、森の木々を上手くかわし、物凄い速さで近づいて来た。
後ろから近づいてるのは途中で気がついたのは、きっとさっき手に入れてたスキルがあるからだ。




1つ目が、【気配L v1】敵意を感じ取る。Lv1/何となく方向が分かる。ってスキル。
2つ目が、【危険察知】悪い事が起きそうな時、予兆を感じ取る。LUK値依存スキル。




悪い予感と敵意と、方向が大体分かれば、どうとでも出来る。
もしもの時に備えて、栄ネェに豪ニィを付ける事は忘れない。
黒ジィは…パーティの真ん中にいるし、なんとかするだろう。


「走り出せば速いが、攻撃は遅いな。」
「熊ですから。ですが、油断は禁物だ。」
「もちろん。戦いにおいて油断はしない。」
「流石は弟だ!ふはは。」
「いえいえ、兄さん程では…ふふ。」


―ビュン、ボォ、ボォ
―ヒュン、ドコ、ガキン


「熊の攻撃を喋りながら、回避するのはどうなんでしょう。」
「いえ、回避する時に、殴ったり蹴ってるわよ。」
「よく見えるな。俺にはよく分からんぞ。」
「私は回復するしか出来ないからね。皆んなを観てるうちに、目が慣れたのかしら。」
「この頃は、敵と栄理しか見てないな。お前を守る事が俺の役目らしいからな。」
「そ、そう。お、お陰様で傷ひとつないわ。ぁりがとぅ…。」
「ん?何か言ったか?」
「いいえ。ほら、前を向いていないと。」




おや?おやや?なんか空気が変わった気がする…。
クロイの火の魔法を使っているからか?
気配や危険察知が、反応してないから、悪いことではないんだろう。


『ガァ…ガァ…ァ…』
「そろそろかな。クロイ下がって。」
「はい。ほら、父さん母さんも下がらないと、潰されますよ?」
『ガァ?』


―ヒュン、ゴォォン


「まずは一発。」
『ガァ。』
「お、耐えたね。それなら二発目。」
『ガァ……ァァ。』




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《キングベアLv20を倒した。75(300)の経験値を得た。》
―ソラヤはLv9→Lv10になった。10ポイント獲得。
―ソラヤはスキル【蹴撃Lv4】【拳撃Lv4】【気配Lv2】になった。


―ゴウはLv9→Lv10になった。10ポイント獲得。
―ゴウはスキル【観察眼Lv4】になった。


―クロイはLv9→Lv10になった。10ポイント獲得。
―クロイはスキル【観察眼Lv6】なった。
―クロイは魔法【火魔法Lv2】になった。


―エイリはLv9→Lv10になった。10ポイント獲得。
―エリイはスキル【観察眼Lv5】になった。


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「やっと10きた!」
「ほほ。おめでとうございます。」
「なんだか分かんないけど、良かったね〜」
「今回はポイント10もあるんですね。悩みますね。」
「「そう?」」


やる事が変わらない2人は迷う事なく、ステータスを振り分ける。




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―エイリ Lv10
年齢/29
職業/神官
スキル/女神の祝福、投擲、採取Lv3、観察眼Lv5
魔法/治癒Lv2


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 460/460・MP 395/395・SP 65/65
―STR/7・DEX/10・VIT/6・AGI/3・INT/1・MND/65・LUK/10 
―Lvアップボーナス/0ポイント


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栄ネェはブレないなぁ。
1桁なステータスが気になるけど、こに成長は高いのか、それとも低いのか。
僕ら以外のだるさかに、会うまで強さがよく分からない。
それで黒ジィもステータスの振り分けは一瞬。




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ 叡智の書
―クロイ Lv10
年齢/13
職業/魔導師
スキル/叡智の女神、投擲、採取Lv3、観察眼Lv6、指導員
魔法/水魔法Lv3、火魔法Lv2


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ 叡智の書
―HP 820/820・MP 740/740・SP 80/80
―STR/4・DEX/10・VIT/4・AGI/6・INT/65×2・MND/10・LUK/20
レベルアップボーナス/0ポイント


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Lvが上がって黒ジィのHPとMPがおかしな事になっている。
栄ネェの倍って。
俺や豪ニィよりも高いってどうなのよ?


「出来ました。今回はバランスよくしてみました。」
「どれどれ?」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―ゴウ Lv10
年齢/28
職業/戦士
スキル/女神の加護、かばう、投擲Lv4、蹴撃Lv3、観察眼Lv4、拳撃Lv3


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 445/445・MP 330/330・SP 115/115
―STR/15・DEX/10・VIT/25・AGI/13・INT/1・MND/25・LUK/10
―Lvアップボーナス/0ポイント


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バランスが良いって、こういう振り分けなんだろう。
飛び抜けた項目は無いけど、なんか安定した感じがする。
僕自身もバランスとは、かけ離れた振り分けだからな。




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ ???
―ソラヤ Lv10
年齢/12
職業/盗賊
スキル/勝利の女神、刀Lv1、投擲Lv4、観察眼Lv6、手加減、蹴撃Lv4、拳撃Lv4、気配Lv2、危険察知
称号/女神に愛された者


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ ???
―HP 435/435・MP 80/80・SP 355/355
―STR/5・DEX/10・VIT/1・AGI/61・INT/6・MND/4・LUK/100(+100)
―Lvアップボーナス/0ポイント


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Lvアップしても僕のMPは、全然増えない。
その代わりSPは、他の人より圧倒的に高い。
ここまでくると分かってきたが、AGIはSPに関係している。
そして、INTやMND辺りが、MPに関係しているんだと。
HPは僕も増えてる事を考えると、全てのステータスに関わるはず。


とりあえずは、皆んなLv10に上がって少しホッとした。
戦闘で大きな怪我とかもなく、順調に進んで来れたし。
後はこの森を抜けて、街とかに行ければ…。


「よし!このペースで行こうか!」
「ほほ。ソラヤは頼もしいな。わたくしも続いて頑張りますぞ。」
「はい!どこまでもお供します!」
「あ、でもその前に。この熊を持って行きたいから。解体させてね。」


…熊は食べれるものなんだ。
4メートルはある熊の解体は、予想以上に大変で、今日はここで野宿する事になった。
あー早く先に進みたいけど、食料確保も大事な事だから、しょうがないか。




この後、解体するのに栄ネェが取り出した刃物の数々…。
神官である事を忘れさせるには、十分な光景だったとだけ言っておこう。

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