少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜

ノベルバユーザー458883

7話 HPが無事に上がって良かった〜。

石を拾い、全員で投擲しようと作戦だった。
目的は近接を避けて、安全にレベルとスキルを上げる事が目的だ。


「当てる、当てる、どれか当たれ!」


―ひゅん、ぱらぱら。


『ゴブ?』
「これならどうでしょう。」


―びゅっ!ガン!


『ゴブ!?』
「うちは俺が…うらぁぁ!!」


―ぶん!ドゴォン。


『ゴブ!!?』
「いや、豪ニィ。石を投げよう。それは岩って言うんだよ?そんなデカイの避けられちゃうし。」
「そうか。野球ボールくらいのが、中々無くてな。当たればデカイ岩の方が、ダメージは大きいかと思ってな。」
「まぁ間違ってはないんだけど。」


―びゅん!カン。


『ゴブゥ。』
「全員当てましたね。じゃ、投げます……ね!!」


―びゅん!ズパァン!


『ゴッ…。』
「よし。」




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《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》
―クロイはスキル【投擲】を覚えた。
―エイリはスキル【投擲】を覚えた。


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よし!ちゃんとスキルも覚えた。ん?でも何か僕らのとは違うな。スキルの後にLvがない。


「黒ジィと栄ネェのスキルには、Lv付かないんだ。」
「そうみたいですね。職業的に適正などが、あるのかもしれないませんね。」
「そっか。なら石を集める人と、投げて戦う人と分けようか。」


その後も危なげなく4体目を倒した時だった。




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《ゴブリンLv10を倒した。25(100)の経験値を得た。》
―ソラヤはLv1→Lv2になった。5ポイント獲得。
―ゴウはLv1→Lv2になった。5ポイント獲得。
―クロイはLv1→Lv2になった。5ポイント獲得。
―エイリはLv1→Lv2になった。5ポイント獲得。


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「お!Lv上がった。ゴブリン4体で、1上がるのか。」
「ほほ。経験値が25(100)って表示も、何か意味があったのですね。」
「100は多分そもそもの経験値で、25はパーティで分けた数字と考えてもいいみたいだね。」


僕と黒ジィでLvについて、話していると、どこか遠い目をしてる2人に気付いた。


「豪ニィも栄ネェも、一緒に考えないとだよ?」
「俺はそーいう細かい事、分からなくてですね。」
「私も計算は、お買い物するくらいしか…。」
「ほほ。そのうち慣れますぞ。私も分かるくらいですから。」
「そそ。僕らでも気が付かない事が、あるかもしれないし。何かあれば言って欲しいんだよね。」


まぁパーティでの役割があるように、きっと2人にしか分からない事も、そのうち出てくるだろうし。
今はそんなに難しく考えないようにしてもいいか。


「とりあえず、このままお昼頃まで戦っていこうか。」
「そうですな。このペースを覚えていくのが、重要で御座いますしね。」
「それなら俺にも出来そうだ。」
「私も頑張る!」


で、その後も石を投げて、投げて、投げまくった。
スキルの上がらない、栄ネェと黒ジィは石拾いメインに。
そして豪ニィがひたすら投げる。僕はそれをみて、近づいてくる前にトドメを刺す。
LUKが高いからか、僕の一撃でゴブリンは倒してしまう。
豪ニィのスキル上げも兼ねてるから、相手を観察する機会も増えたと思う。
そのせいかな?さっき取れたスキル【観察眼Lv5】っと、もりもり上がっていく。


「空矢様。丁度12時で御座います。」
「もう12時か。と言うか、黒ジィ何で時間分かるの?」
「自動巻きムーブメントと言って、電池が切れて止まる事が無いのです。そして…。」


家に着く間、ずっと時計について語っていた。
正直なところ、時計についてそんなに興味がない。話が長いなぁって、小学校の校長の話といい勝負だった。
昼食も朝と同じような食事だった。別にパンが嫌いでは無いから、誰も文句を言ったりはしない。


「では昼食も終わったし、ステータスどうなったか見てみよう。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ ???
―ソラヤ Lv5
年齢/12
職業/盗賊
スキル/勝利の女神、投擲Lv3、観察眼Lv5
称号/女神に愛された者


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【投擲Lv3】遠隔攻撃時にダメージと命中が3%向上。
ん〜ダメージ量が数値で見れないし、ほぼ一撃だから3%の恩恵がよく分からない。
【観察眼Lv5】相手の挙動が読み易くなる。回避率5%向上。
近接してないから、これもまだ謎スキルだな。そもそも僕は攻撃当たるのか?試したくはないけど。




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▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ ???
―HP 80/80・MP 30/30・SP 50/50
―STR/1・DEX/10・VIT/1・AGI/10・INT/6・MND/4・LUK/100(+100)
―Lvアップボーナス/25ポイント


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HPとか増えてるけど、ステータスそのまんまなんだ。ん?Lvアップボーナスって項目増えてる。
増えてると何がいいんだ?ステータスに振ったり、出来るんじゃないのかな…。触ってみるとか?




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《振り分けるポイントを選択して下さい。》
《STR+0・DEX+0・VIT+0・AGI+0・INT+0・MND+0》


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お、出た。なんでもいじってみるもんだな。
さて、どうしよう。魔法を使わないからINTの選択肢は無しかな。
STRは物理攻撃と、アイテムとか装備の重量だったか。これ上げなきゃ何も持てないのか?でも石は持てたな。
あ、そうだこういう時の黒ジィだ。


「黒ジィさ、所持重量ってどういう仕組みか分かる?」
「所持量とはアイテムなどで?調べてみましょう……アイテムはSTR×2=㎏で、装備はSTR=㎏となってるみたいですぞ。」
「そうなると1の僕は、アイテム2㎏持てて、装備は1㎏と?」
「そうで御座います。」
「ひ弱過ぎる。少しポイント振るかな。」
「ポイントを振る?で御座いますか?」


黒ジィ達にもLvアップボーナスについて教えといた。
ステータスについての細かい事は、黒ジィが再度説明してくれた。


STRは物理攻撃力と所持アイテム重量や装備品重量などの力に関するもの。
DEXは命中率、遠隔武器攻撃力と言った器用さ。
VITは物理防御力で、AGIが素早さ、物理と魔法の回避率。
INTが魔法攻撃力と状態異常付与率、MNDは魔法防御力と状態異常耐性や回復力。


黒ジィの説明では、前に僕が覚えた内容と同じだった。この辺りはどこのゲームでも似たもんだなって思った。


「空様どの様に振り分ければ良いですか?」
「え?そこは豪ニィの思う通りでいいよ。これからの事だし自分で決めた方がいいと思うんだ。」
「空様がそう言うのであれば。少し考えてみます……むぅ。」
「私は終わったよ〜。」
「早!?どうしたの?」
「黒様の話だと、持ち物は14㎏持てるみたいだし。MNDに全部入れたよ。私は神官さんだからね。」


迷わず振ったから、どんな事したかドキドキしたけど。意外にもしっかり考えていた。
しかし迷わず極振りする辺り、栄ネェは肝が座っているって思った。




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―エイリ Lv5
年齢/29
職業/神官
スキル/女神の祝福、投擲、採取Lv3


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 155/155・MP 122/122・SP 32/32
―STR/7・DEX/10・VIT/6・AGI/3・INT/1・MND/35・LUK/10
―Lvアップボーナス/0ポイント


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ん?スキルに【採取Lv3】がついてる。効果は…採取時レア度向上。
石拾いしてたのが、採取扱いなのかな。レア度ね…そう言えば、ゴブリン狩ってきたけど。アイテムとかお金的な物を、何も落としてないな。この世界では仕様なのかな?
MND上げただけのはずだけど、HPとMPが初期より上がってるし。何か計算方法があるのか?僕もステータス振ればHP増えるだろうか…不安だ。


「防御とか上げなきゃなくて良かったの?好きにしてって言ったのは、僕なんだけどさ。」
「ん?そこは豪に守ってもらうし。MND上げとけば、魔法はなんとかなるかなって思って。」
「む?そうか…なら俺はこうするか。」
「豪ニィ決まったの?」
「あぁ。俺は皆んなを守る。それだけでいい。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ
―ゴウ Lv5
年齢/28
職業/戦士
スキル/女神の加護、投擲Lv4、蹴撃Lv1


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ
―HP 147/147・MP 105/105・SP42/42
―STR/10・DEX/10・VIT/20・AGI/7・INT/1・MND/11・LUK/10
―Lvアップボーナス/0ポイント


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ふむ。VITとMNDに10ずつ振ったのか。残りをAGIに振っている。
栄ネェと一緒でHPなども、格段に上がっている。


「豪ニィ?AGIに少し振ったのは何で?」
「それは、遅いと駆けつけられないかと。早く動けた方が良いかと。」
「あ〜成る程ね。」


考え方が全て守る方に向いている豪ニィ。とても豪ニィらしい考え方だな。


「黒ジィはもうやった?」
「はい。私はこうしましたぞ。」




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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ 叡智の書
―クロイ Lv5
年齢/13
職業/魔導師
スキル/叡智の女神、投擲、採取Lv3、観察眼Lv3


▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ 叡智の書
―HP 260/260・MP 220/220・SP 40/40
―STR/4・DEX/10・VIT/4・AGI/6・INT/35×2・MND/10・LUK/20


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えっと、なんだ。【採取Lv3】と【観察眼Lv3】はいいとしよう。
黒ジィも極振りなのか?しかもINTに。それにHPとMPの増え方が、異常でしょう。
同じLv5で、豪ニィや栄ネェよりも倍近くある。


「HPとMP増えすぎじゃない?しかもINT極振りって。」
「ほほ。せっかくのスキルです。ここを上げる以外ないかと。」
「そう言われればそうか。黒ジィのチートスキルINT倍だもんな。」
「空矢様は、どうされました?」
「ん〜悩むんだけど。とりあえずこれで。」




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▶︎ステータス アイテム プロフィール パーティ ???
―HP 142/142・MP 40/40・SP 102/102
―STR/5・DEX/10・VIT/1・AGI/31・INT/6・MND/4・LUK/100(+100)
―Lvアップボーナス/0ポイント


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「STRを5まで上げて、あとはAGIに全部。投擲のダメージ次第では、今後DEXも考えてる。」
「空矢様はLUKが高いですから。AGI上げていらっしゃれば、どうにでもなりますしね。」
「当たったら怖いけど。中途半端にステータス上げても、しょうがないって考えで良いかと思ってさ。」


黒ジィには言わなかったけど…。
HP増えて良かった!回避が高いからって、HP低いままかと思ってたよ。
黒ジィに比べて、そこまで高くないけど。ちょっとホッとしたのは、言わないでおく。
そんな感じで初のステータス振りも終わったし。午後からの狩りを頑張るとしよう。

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