無敵のフルフェイス
124話 ぶらり龍の旅。
龍の背に乗って次の街に行く事になった僕らは、みんなを家に帰した後こうして空にいる。
ルビーが男は乗せたくないと言う理由で、地龍に僕とハイヤー。ルビー背に乗るレブルだったが。
「あれは完全にマッチしてますね。」
「火龍に乗る火の翼を持つレブル?」
「です。それにあの赤いフルアーマーがさらに印象を強く持たせてくれます。」
色か。そう言えば地龍は色変えられたよな……
「トパーズも黒くなれば僕とお揃い?」
「そんな簡単に色を変えるなんて……」
「ダイヤロックの話をしているのか?色は黒くなるが、関節から翼まで硬くなる故、飛べんし軽快には動けんぞ?」
「諸刃の剣の逆だね。」
「そうだな。守りに関しては自信があったのだがな。それをねじ伏せる者はおるがな。」
「そうなんだ。」
「他人事の様に言っているが、シノブの事だぞ?」
「別にねじ伏せてはないけど。硬い物って振動とか点の衝撃に弱いんだよ。」
頭をさする地龍。
「痛かったなぁ……」
「シノブさんの攻撃を痛いで済ませられるのは地龍様の防御力あってこそですね。」
「普通はどうなるのだ?」
「真っ二つかぺしゃんこでしょうか?」
「生きってよかった……知立で良かったと初めて思ったぞ。」
「そんな大袈裟な〜」
「「ははは……」」
乾いた笑いが聞こえる。そう言えばレブルは何を話しているんだろう。仁王立ちで動かないけど火龍のルビーから時折笑い声が聞こえる。
♢
男を乗せるのが嫌だと言ったルビー。しょうがないから私1人で乗っている。
「ちゃんと捕まってないと危ないわよ。」
「これくらいならなんとかなるわ。それにバランスをとるのも訓練になるし。」
「そんな逞しいと、シノブに可愛いと言われなくなっちゃうわよ?」
「別に可愛いと言われなくても……」
突然何を言ってくるんだろうか。ふらつかないように思わず脚に力が入る。
「だって好きなんでしょ?男は少しくらい弱い部分を見せた方がいいわよ?守りたいと思わせなきゃ。」
「それって弱い自分に甘えるって事よね?私は強くもなりたいのよ。」
「欲張りね〜2頭追うものは……なんたらよ?」
「あら、良いじゃない。忍の横に並ぶなら、少しくらい欲張りでも。忍ならどんな私も受け入れてくれるわ。」
「わぁすごい自信ね。聞いてるこっちが恥ずかしいわ。」
今私はどんな顔をしているのだろう。ヘルメットによって隠されているし、隣の地龍に乗っている忍に見られる事もない。
「なんだろう……視線を感じる。」
「何話してるか気になるんじゃなーい?」
「別にこれといって、面白い事は話ししてないけど。」
「私は楽しいよー人族の間では、これを恋話って言うんでしょ?」
「恋話って……」
一方的に聞かれているだけで、これが恋話って言うのかしら?よし、私もルビーに聞こう。龍の恋愛事情はどんなもんかしら。
♢
こっちを気にした様子が見える。そりゃ僕らば見ればそうか。
「シノブよ。町が見えてきたぞ。」
「え?もう?」
「さすがは地龍様。」
「なーに、これくらいわけないぞ。して、この後どうするのだ?」
「とりあえず降りて聞いてくる。」
「それじゃ、下に降りて……」
「よっと。」
―シュバ。
―シュバ。
「「え??」」
「いつも通りで……」
僕が地龍を飛び降りると、レブルも僕に着いてくる。人が適度に集まってて、空きがあるところ……
「きゃぁー龍よ!」
「この町も終わりか!」
「誰か助けてくれ……」
「おい、龍から何か落ちて……人?」
地上では何か人の叫び声が聞こえてくる。みんな地龍と火龍を同時に見る機会ないもんね。テンション上がる気持ちも分かるよ。
「レブル。あそこの広場に降りよう。」
「ええ。」
―ビュゥゥン!スタッ。
―ボォォォウ!スタッ。
「着地成功。どうかな?」
「凄いわ。何も壊れてないもの。」
「やっぱり?僕だって学ぶからね!」
「偉いわ忍!」
『さすが忍様です!』
僕だっていつまで同じ訳じゃないんだ。龍に乗って一つ目の町だし、なるべく印象良くいかないとね。
「まずは町の偉い人に挨拶するべきだよね。」
「そうね。龍2体どこに降していいか聞かないと。」
「誰に聞こうかな……」
「ひぃ!?」
「ここの偉い人誰?」
「ひぃぃぃ!?」
僕とレブルの前に尻餅をついている男の人。太っていてなんだか偉そう。
「なんかここで演説でもしていた?」
「ひぃ!?」
「聞いてるんだから答えなさいよ。」
「はいぃ!私が演説をしていました!」
「そうか。これ借りていい?」
「はい!」
都合よく演説していたのでマイクを借りる。
「あー、テステス。」
「なにそれ?」
「マイクテスト。」
うん。いい感じだ。
「この中でセローと言う女の子知ってる人?」
「「「…………。」」」
「青い髪の女の子で、水の魔法使うんだけど。」
「「「…………。」」」
「まだいないかな。それじゃもし見かけたら言伝頼みたいんだけど。」
「「「…………。」」」
「返事!」
「「「はいぃ!」」」
どうやらここにセローはいない様だ。言伝も偉そうな太った人に言っておいた。町の人も居るしこれで大丈夫だろう。
「次の町に行こうか。」
「そうね。先に戻るわ。」
―ボォウ!
「飛んだ!?」
「赤い翼に、あの赤い龍はもしかして火龍?」
「まさか……な。」
レブルを見てみんな慌てている様だ。飛ぶのは問題なのか?これで僕まで飛んだら……
「アイさん。地龍の上まで転移できる?」
『可能です。』
「それじゃ行こう。テレポート。」
僕は地龍まで転移で戻り、ルビーの背にレブルが戻ったのを見て次の町に行く。
ルビーが男は乗せたくないと言う理由で、地龍に僕とハイヤー。ルビー背に乗るレブルだったが。
「あれは完全にマッチしてますね。」
「火龍に乗る火の翼を持つレブル?」
「です。それにあの赤いフルアーマーがさらに印象を強く持たせてくれます。」
色か。そう言えば地龍は色変えられたよな……
「トパーズも黒くなれば僕とお揃い?」
「そんな簡単に色を変えるなんて……」
「ダイヤロックの話をしているのか?色は黒くなるが、関節から翼まで硬くなる故、飛べんし軽快には動けんぞ?」
「諸刃の剣の逆だね。」
「そうだな。守りに関しては自信があったのだがな。それをねじ伏せる者はおるがな。」
「そうなんだ。」
「他人事の様に言っているが、シノブの事だぞ?」
「別にねじ伏せてはないけど。硬い物って振動とか点の衝撃に弱いんだよ。」
頭をさする地龍。
「痛かったなぁ……」
「シノブさんの攻撃を痛いで済ませられるのは地龍様の防御力あってこそですね。」
「普通はどうなるのだ?」
「真っ二つかぺしゃんこでしょうか?」
「生きってよかった……知立で良かったと初めて思ったぞ。」
「そんな大袈裟な〜」
「「ははは……」」
乾いた笑いが聞こえる。そう言えばレブルは何を話しているんだろう。仁王立ちで動かないけど火龍のルビーから時折笑い声が聞こえる。
♢
男を乗せるのが嫌だと言ったルビー。しょうがないから私1人で乗っている。
「ちゃんと捕まってないと危ないわよ。」
「これくらいならなんとかなるわ。それにバランスをとるのも訓練になるし。」
「そんな逞しいと、シノブに可愛いと言われなくなっちゃうわよ?」
「別に可愛いと言われなくても……」
突然何を言ってくるんだろうか。ふらつかないように思わず脚に力が入る。
「だって好きなんでしょ?男は少しくらい弱い部分を見せた方がいいわよ?守りたいと思わせなきゃ。」
「それって弱い自分に甘えるって事よね?私は強くもなりたいのよ。」
「欲張りね〜2頭追うものは……なんたらよ?」
「あら、良いじゃない。忍の横に並ぶなら、少しくらい欲張りでも。忍ならどんな私も受け入れてくれるわ。」
「わぁすごい自信ね。聞いてるこっちが恥ずかしいわ。」
今私はどんな顔をしているのだろう。ヘルメットによって隠されているし、隣の地龍に乗っている忍に見られる事もない。
「なんだろう……視線を感じる。」
「何話してるか気になるんじゃなーい?」
「別にこれといって、面白い事は話ししてないけど。」
「私は楽しいよー人族の間では、これを恋話って言うんでしょ?」
「恋話って……」
一方的に聞かれているだけで、これが恋話って言うのかしら?よし、私もルビーに聞こう。龍の恋愛事情はどんなもんかしら。
♢
こっちを気にした様子が見える。そりゃ僕らば見ればそうか。
「シノブよ。町が見えてきたぞ。」
「え?もう?」
「さすがは地龍様。」
「なーに、これくらいわけないぞ。して、この後どうするのだ?」
「とりあえず降りて聞いてくる。」
「それじゃ、下に降りて……」
「よっと。」
―シュバ。
―シュバ。
「「え??」」
「いつも通りで……」
僕が地龍を飛び降りると、レブルも僕に着いてくる。人が適度に集まってて、空きがあるところ……
「きゃぁー龍よ!」
「この町も終わりか!」
「誰か助けてくれ……」
「おい、龍から何か落ちて……人?」
地上では何か人の叫び声が聞こえてくる。みんな地龍と火龍を同時に見る機会ないもんね。テンション上がる気持ちも分かるよ。
「レブル。あそこの広場に降りよう。」
「ええ。」
―ビュゥゥン!スタッ。
―ボォォォウ!スタッ。
「着地成功。どうかな?」
「凄いわ。何も壊れてないもの。」
「やっぱり?僕だって学ぶからね!」
「偉いわ忍!」
『さすが忍様です!』
僕だっていつまで同じ訳じゃないんだ。龍に乗って一つ目の町だし、なるべく印象良くいかないとね。
「まずは町の偉い人に挨拶するべきだよね。」
「そうね。龍2体どこに降していいか聞かないと。」
「誰に聞こうかな……」
「ひぃ!?」
「ここの偉い人誰?」
「ひぃぃぃ!?」
僕とレブルの前に尻餅をついている男の人。太っていてなんだか偉そう。
「なんかここで演説でもしていた?」
「ひぃ!?」
「聞いてるんだから答えなさいよ。」
「はいぃ!私が演説をしていました!」
「そうか。これ借りていい?」
「はい!」
都合よく演説していたのでマイクを借りる。
「あー、テステス。」
「なにそれ?」
「マイクテスト。」
うん。いい感じだ。
「この中でセローと言う女の子知ってる人?」
「「「…………。」」」
「青い髪の女の子で、水の魔法使うんだけど。」
「「「…………。」」」
「まだいないかな。それじゃもし見かけたら言伝頼みたいんだけど。」
「「「…………。」」」
「返事!」
「「「はいぃ!」」」
どうやらここにセローはいない様だ。言伝も偉そうな太った人に言っておいた。町の人も居るしこれで大丈夫だろう。
「次の町に行こうか。」
「そうね。先に戻るわ。」
―ボォウ!
「飛んだ!?」
「赤い翼に、あの赤い龍はもしかして火龍?」
「まさか……な。」
レブルを見てみんな慌てている様だ。飛ぶのは問題なのか?これで僕まで飛んだら……
「アイさん。地龍の上まで転移できる?」
『可能です。』
「それじゃ行こう。テレポート。」
僕は地龍まで転移で戻り、ルビーの背にレブルが戻ったのを見て次の町に行く。
コメント