パンダさん金科玉条

小早川義夫

パンダさんのサイエンスアイ

パンダさんは長い間、棚の上をジッと見つめていました。
そこにはボタモチが、かくしてあるのです。
ボタモチは、オミヤゲでもらったものでした。
でも奥さんが「ごはんの前だから」と片づけちゃった。
なんということでしょう!
パンダさんは今スグにでも、ボタモチが食べたいのに!
オニ!アクマ!大熊猫!
パンダさんは呆然と棚を見上げます。
とめどもなく涙があふれ、こみあげるツバをゴックン・・・
なんとかしてボタモチを確保したい!
パンダさんは背伸びしてみました。手が届きません。
ジャンプしてみました。カスリもしません。
パンダさん、考えた。
体力勝負では無理だ。何か工夫をしないと・・・
ピコーン!パンダさん、ヒラメイた。
イスを持ってきて、その上に乗ったのです。
おっいいぞ、もう少しだ!
ボタモチに手を伸ばしたとたん、バランスが崩れた。
ツルッとすべってパンダさん、盛大にイスから転落!
ドシーン!
後頭部をシタタカに打ったパンダさん、大の字にのびちゃった。
目を回し口は半開きで動けません。
その時、奇跡がおこった!
振動で棚の上のボタモチが落ち、何とまあパンダさんの口の中へ!
なあんだ、悩んだりクヨクヨすることなかった。
骨折り損のクタビレ儲け!そんなムダなことなんでもうやめよう。
こうして口開けて寝てるだけで、幸運は向こうから舞い込んでくる!
棚からボタモチ!
貴重な教訓は、パンダさんの座右の銘となった。

これに味を占めたパンダさん、近頃は万事この調子です。
原っぱにリンゴの木がありました。
実がなっていますが、高くてとても届きそうにありません。
フフフ、今こそあの必殺技を!
パンダさん、木の下に寝転んでクチ開けて待ってた。
でも、リンゴの実はなかなか落ちてきません。
あおむけなので、おテントウ様が直接あたります。
目がチカチカしてくるし、ノドはカラカラ。
ええい、こんなことではクジケナイ!
パンダさん、ただひたすら辛抱強く寝転び続けた。
と、そこへカラスが飛んできました。
カラスもリンゴを狙っていたのです。
何をするっ?そればボクのリンゴだぞっ!
意地汚いヤツだ!あっちへいけっ!
怒りに我を忘れたパンダさん、追っ払おうと立ち上がる。
石を投げたり木をゆすったりして、やっとこさカラスを撃退!
するとどうでしょう!
振動でリンゴの実が落ちてきたではありませんかっ!
やったーっ!
歓喜のパンダさんのオデコにリンゴが直撃!
パンダさん、目をまわしてのびちゃった!

この様子を、たまたま通りかかったニュートンが目撃。
そうして万有引力を発見したのです。


パンダさんのサイエンス・アイ!
求めよ、さらば与えられん!

・・・・・・・・・・To Be Continued

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