パンダさん金科玉条

小早川義夫

パンダさんのタイムマシンにお願い

パンダさんは町へよく買い出しに行きます。
最近気づいたのですが、道ばたのアチコチに大きな袋が積みあがっている。
ところが帰りに通るともうその袋はなくなっているのです。
何だろう?お店かなあ。全部売れちゃうなんてスゴイ!でも誰もいないし。
そうか!これがウワサのネットオークションだな。
中身は何だろう?袋は半透明でハッキリとはわかりません。
ナルホド、今話題の“福袋”ってやつか。
そのうち、カラスやネコがやってきて袋をあさっています。
ははあ、落札者だね。
パンダさんがのぞき込むと何と!
食べ残しだの空缶やら破れたパンツまで!
こっこれは・・・「ハズレ」だ!

次の日、パンダさんは別の場所でオークションを見ました。
そこはイスとか机、TVにBBQコンロ、布団に自転車までそろってた。
だけど帰り道でもそのまま残っているのです。
入札ナシ、かあ・・・もったいないなあ。いつもの福袋より全然良いのに!
せっかくなのでパンダさんはいくつかイタダクことにしました。
ところが!売れないハズです!
どれもこれもみんな、壊れていました。
使いものにならない、いわゆる“ジャンク品!
かろうじて、小さな目覚まし時計がコチコチ動いていたのです。

動物にとって時間の経過とは「お腹が空く」くらいです。
しかしライフスタイルの変化で、より細かい指針が求められました。
パンダさんにとって時間とは、
イベント発生とかリアル視聴だのに絶対必要不可欠!
自分専用の時計、GETだぜ!パンダさん、ルンルン有頂天!

ジリリリリリ!
ケタタマシイ音に、パンダさんビックリ!
なあんだ、時計か。おっと、もう三時じゃん!さぁオヤツにしよう。
ところがリビングいっても誰もいません。奥さんや娘は昼寝中。
いつまで寝てるんだ!パンダさん、プンプン!
その時、掛け時計が二時を告げたのです。ボーン、ボーン!
なっ何だとぉ!そんなバカなっ!これは一体、どうゆうことだ???
時計っていうのは、大きくても小さくても、高くても安くても、
同じ時間を刻むハズではありませんか!
しかし現実、この状況を論理的に説明するには・・・

ピコーン!この目覚まし時計、実はタイムマシンなのだ!
ボクは、はるか未来から過去に戻ってきたんだ!
周囲の様子は変わっていません。奥さんと娘はまだ寝ています。
タイムマシンをいじってるうちに小さなツマミを見つけました。
ツマミを回すと針が動く!コイツ、動くぞ!
おおっスゴイ!これで未来へも過去へも自由自在だ!
今期覇権アニメの最終回を誰よりも早く観ることができる!
さっそく、パンダさんは針をグルグル進めます。
ところが周囲の様子は変わらない。奥さんと娘は眠ったまま。
もう何日も経っているのに、ピクリとも動きません。
えっ死んでる?!
パンダさんは奥さんに抱き着いて泣き出しました。
「どうしたの?お腹でも空いたの?」
奥さんがムックリ起き上がりました。
嗚呼、生きてた!パンダさん、奥さんにムシャブリつきます。
不審に思った奥さんが掛け時計を見たら、まだ二時過ぎ・・・
「寝言は寝て言え!」
奥さんの必殺ウェスタンラリアット、さく裂!


パンダさんのタイムマシンにお願い!
Time is on My Side!
二度とは戻らない今この一瞬を大切にしよう!

・・・・・・・・・・To Be Continued

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