情報屋と絆の友の会

鉄道1014

ホームズと絆の友の会

―翌日―絆の友の会前―
シズカ「ホームズさん来ませんね…。」
琴音「来るって言っていたのに…。」
ミント「もう、11時だよね?」
シズカ「そうですね~。10時に待ち合わせなのに…?
何かあったのでしょうか?」
琴音「ホームズの住んでいる場所がわからないし、
通信は繋がらないし、なにがあったんだろう?」
シズカ「また、変なことに首突っ込んでいないといいのですけど…?」


そこに一台のトラックが来た。


琴音「トラック?何にも頼んでいないんだけど…?」


トラックが止まり、その中からある男がおりてきた。


ホームズ「え~らい時間がかかったな~。」
榊原「まったくだ。事故のせいで、大回りするはめになったからな。」


こいつは榊原大輔。運送から仕入れまでやり遂げる何でも屋だ。


辺見「通信障害も厄介だね。理由はどうなっているのだろう?」


こいつは辺見良介。榊原の相棒で、いつも一緒に行動している。


ホームズ「そのうちにヘルプ要請でも来るだろ。
どうにもならなかったら。」
シズカ「ホームズさん!」
琴音「やっと来たわね。どこ行っていたの?通信も取らずに?」
ホームズ「いや~すまんすまん。シズカ・琴音・ミント。
市場に行って子供たちが喜びそうな食材を
買い込んでいたのだが、余裕も持って出たはずなのに、
事故に遭遇して渋滞にはまるは、
なぜか通信トラブルに遭遇するするわで、
大変な目にあったというわけなんだよ。」
琴音「通信障害!!??
私とミントさんとシズカさんは繋がるよ?」
榊原「何でもな、市場で情報を集めた限り、
割と近距離にいる人には繋がるらしい。」
ホームズ「といっても、
半径100メートルぐらいが限界らしいがな。」
シズカ「そんなことになっているとは…。
そお言えば、先ほどヘルプ要請って
言っていましたけどまだないのですか?」
ミント「通信監理局がさっさと対応できるか
どうかなんてすぐわかるはずなのにね。」


説明が遅れたがこいつの名はコードネーム:ミント。
絆の友の会の俺がいないときの代わりのトップだ。
とはいってもほとんど俺がいないからまさにトップ当然だがな。


琴音「ホームズの力が欲しいならさっさと連絡すればいいのに…って
言っても通信障害だから通信の使用がないか。」
ホームズ「そいうわけ。まあ、なんかあれば林たちが
すっ飛んでくるよ。
今日ここにいるって伝えているのあいつらだけだからな。
シラスにもいっていないし。」
シズカ「シラスさんは今日からスイスでしたっけ?」
ホームズ「ああ、薬草を取りに行く仕事だ。
すぐに終わるだろ。そんな難しいものではないし。」
シズカ「ところで、子供たちに
何を買ってきたのですか?食材のようですが?」
琴音「確かに気になるね。何買ってきたの?」
ホームズ「マグロに、ブリ・鯛・イカ・甘エビ・
普通の海老にアサリにハマグリ・・・。」
ミント「海鮮だけ?」
榊原「ある程度の野菜と、肉もあるぜ。」
琴音「それで何を作るの?」
ホームズ「いつもの、海鮮丼定食でも作るろうかなって。」
ミント「これは…大食い選手でも
呼んでこないといけないかもね。
ホームズの料理、いつも多いからね。」
琴音「多いというレベルじゃないと思うんだけどね。」
シズカ「私が見ていますから作りすぎには
ならないと思いますが・・・。」 
ホームズ「俺は子供たちに、
いっぱい食べてほしいからと思って…。」
琴音「その、いっぱいが多すぎるのだよ!
普通という基準がないの?あんたには!?」
ホームズ「い、いや~!褒められても~!」
琴音・ミント・榊原・辺見・シズカ
「ほめてねえよ!」・「ほめてないよ!」
ホームズ「全員で突っ込まなくても。」
シズカ「自覚してください!!!」
ホームズ「ボケだ・か・ら、あまりにも乗らないで。」
琴音「そのボケで一体、何人苦しめたのよ!?」
ホームズ「苦しめた人間いたっけ?」
シズカ「自覚がないのはたちが悪いね。」
ホームズ「これも、ボ・ケだ・か・ら・な。
あまりにも本気にするな。」
榊原「ボケるな。まぎわらしい。
あと、そいうことをやるな。」
ホームズ「はいはい。いつまでもここで、
立ち話もなんだしはよ、中に入ろうよ。
子供たちがドアの前に張り付いているよ。」
シズカ・琴音・ミント「え?」


そお言って、3人は絆の友の会の入り口のドアがを見た。


子供たち「じ~」
琴音「確かに、張り付いているね。」
シズカ「中に入りましょうか。
このままだと、私たちが子供たちに
恨まれてしまいますね。」
ミント「じゃあ、入ろうか。
榊原さん、辺見さん、食材を冷蔵庫にお願いしますね。」
榊原・辺見「了解~!」
ホームズ「あれ、どうやって開ける?」
琴音「任せて~。」


そお言って、琴音はドアに近くによって、
“ドン”ってドアを蹴って。


琴音「ほ~ら、そこに居たら
ホームズもとい先生に会えないよ~!」
子供たち「会えないのは、いやだ~!」


そお言って、子供たちはドアから離れた。


琴音「開いたよ。さあどうぞ!」
シズカ「さすがですね、琴音さん。」
ホームズ「やりすぎるなよ~!いつもやりすぎるんだから。」
琴音「あ・ん・た・にだけは言われたくないよ。」
ホームズ「なんでいつも俺が災厄なのよ!」
シズカ「琴音さんのいう通りですよ。」
ホームズ「勘弁してくれ。」
シズカ「おいて行きますよ~!」
ホームズ「お、おい、俺をおいて行くなよ~!」


―絆の友の会~イギリス支部~―


ここは絆の友の会のイギリス支部。
イギリスの各地から、何らかの理由で
親と離れ離れになったりした子や、
事件関連で監視処分になった子などを
ここで面倒を見ているところ。
正直、年齢もバラバラだから、
まとまりがないときもある。
そしてここのトップが熊川琴音というわけだ。


琴音「ホームズ…先生が来たわよ~みんな~!」
女の子A「先生!
あの怖い人やっつけてくれてありがとう!!」
瑞穂「先生なら大丈夫だといったでしょ!
私の能力で、見た限り余裕だったし!」
ホームズ「み・ず・ほちゃん!あ・れ・ほ・ど、
能力で尾行しないようにって、言ったはずだよね!?」
瑞穂「何のことかな~?
先生のリミッターあるのに、そんなことできないよ~!」
シズカ「でもさっき、
“私の能力で、見た限り余裕だったし!”って
言っていましたよね?」
瑞穂「いや~ん!シズカさんそれ言っちゃダメ~!!」
ホームズ「み・ず・ほちゃん!」
瑞穂「すみません。」
琴音「瑞穂ちゃんは、罰として今日のおやつ抜きかな。」
瑞穂「え~!せめて明日にして!今日は先生がいるし…。」
ホームズ「なおさら、おやつ抜きだな。」
琴音「決まり~!」
瑞穂「反省していますのでご慈悲を~!」
ホームズ「ダメ。」
瑞穂「うえ~ん!」


こいつは、瑞穂。桜井瑞穂。
ここで暮らしている子供の一人だ。
大人しいと言われれば大人しいが、
暴れると俺の能力でも抑えるのが難しいため、
俺が作った、超能力リミッターを付けて生活をしている。


男の子A「ドンマイ!瑞穂ちゃん!」
女の子B「これからは悪事、できないね!
先生がまだ、睨んでいるよ~!」
瑞穂「うえ~ん!先生許して~!」
ホームズ「その甘い声で、何回、痛い目にあったやら。」
琴音「ほんとよね。」
優奈「久しぶり!ホームズ!」


こいつは、岩田優奈。
病気持ちで、環境が変化すると
体調を壊すたちで、ここで暮らしている。
家族はイギリスの北東部の山中に住んでいるため、
環境が変化が激しいので、親の許可の下、
預かっているというわけだ。


ホームズ「優奈!元気になっていたか!」
優奈「この前は、ありがとうね。おかげで助かったわ。」
シズカ「良かったです。優奈さんが元気になられて!」
優奈「シズカさん!この前はごめんね。
シズカさんたちのおかげで元気になれたよ!」
シズカ「よかったです!良くなって!」
光「ホームズ、シズカさん、お久しぶりです。」
ホームズ「よっ!光ちゃん!元気か?」
光「うん!」


こいつは光。麻田光。優奈と一緒で、
病気持ちで預かっているこのひとり。


熊五郎「ホームズ!来たか!」
ホームズ「よっ!熊五郎!
お前の場合は元気すぎるようだな。」
幸太郎「そうなんだよ!こいつ元気すぎるんだよ!」


この二人は、熊川熊五郎・熊川幸太郎。
琴音の姉弟。熊五郎が真ん中で、幸太郎が一番下。
病気持ちだが、周りに比べたら比較的に安定している。


琴音「あんたもでしょ!」
幸太郎「俺もかよ!琴音~!」


わははは~。
笑いの声が出た。


ホームズ「あれから被害ない?」
女の子A「ないよ~!先生のおかげでね!」
男の子A 「先生が見張っている限り大丈夫だよね?」
ホームズ「まあな!」


3日前
瑞穂ちゃんとその一行は街へ買い物に出かけていたが、
その最中に昨日とっ捕まえた不良組に絡まれて、
持ち物をすべて奪われたというわけだ。
だがこの事件はただ単にそれだけの事件に
思えなかった俺はシズカとともに、
奴らのことを調べるために、
この件に無理に出しゃばったというわけだ。


ホームズ「今日はいいもの持ってきたからな!お前ら!」
女の子B「いいもの!?」
男の子B「どんないいもの?」
ホームズ「今日はな…。」


そこで、ホームズの古い携帯が鳴った。


林「よ~!繋がった。良かった!
お前、今、絆の友の会だよな、
すまないが通信監理局まで行ってもらえないか?
お前の手が、借りたいそうだ。」
ホームズ「あのな林。」
林「なんだ?」
ホームズ「めっちゃくちゃ
子供たちが泣きそうな目をしながら、
俺を見ているがどうすればいい?」
林「俺はしらん。じゃあな。」
ホームズ「おい!切るなよ!」
子供たち「先生~!」
ホームズ「そんな目で俺を見るなよ。琴音~助けてくれ~!」
琴音「今日に関してはあんたは、うちの貸し切りでしょ!
ならそれなりの代償をもらわないとね~(笑)」
シズカ「私、残りましょうか?私が相手をすれば…。」
子供たち「シズカさんはあきた~!」
ホームズ「だ、そうだ。」
シズカ「ショックです。」
榊原「お~い!食材搬入終わったよ~!」
辺見「どおしたの?」
琴音「お呼びがかかったのよ!ホームズが!
通信監理局に!今日は、うちの貸し切りなのに!」
榊原「ああ、とうとう連絡してきたか。
それで子供たちが拗ねているのか?」
ホームズ「そいうこと。榊原!」
榊原「お、俺は子供たちの対応はできないよ~!」
ホームズ「だよな~。」
子どもたち「榊原や辺見もいやだ~!」
榊原「まあ、当然な反応だ。」
辺見「だな。」
榊原「おい、ホームズ。
通信監理局に言って子供たちに
何かお詫びの品をもらったら?」
ホームズ「それをやると、俺の報酬がないよ~!」
シズカ「その報酬分から
少し出せばいいのじゃないのですか?」
ホームズ「それだと、シラスに怒られる…。」
シズカ「シラスさんには私から、言っておきますが…?」
ホームズ「まあ、頼むわ…。」
子どもたち「なにくれるの~?」
ホームズ「欲しいもの考えておいてくれ…。
あまり高いのはダメだぞ。」
琴音「よ~し!ホームズが買えないような
めっちゃくっちゃ高いものを選ぶぞ~!」
子どもたち「お~!」
ホームズ「これは地雷を踏んだか?」
榊原「そうだな、踏んだかもな。」
ホームズ「勘弁してくれ。」


ピーンポーン。


琴音「誰か来たね。」
シズカ「お迎えではないのですか?」
ホームズ「俺は逃げる…。」
坂下「そうはさせないぞ!」
林「ナイス!坂下!」
斎藤「さっさと行くぞ!ホームズ!
通信監理局に!大変なことになっているんだから。」
ホームズ「報酬前払いじゃないと、仕事しないぞ!」
林「勘弁してくれ、銀行までいま
マヒしているんだから、前払いはできないぞ!」
ホームズ「なら、俺は行かないぞ!」
坂下「お前がいないと直らないんだよ!」
ホームズ「いい加減、
俺抜きでもこいうのを普通に直して見せろよ。」
林「犯罪が絡んでいるんだよ!
今回!だからお前がいるんだよ!」
ホームズ「この前も言っていたよな!
そのセリフ。意味ないぞ!」
林「頼むよ~!ここでお前が来ないと
俺らが怒られるよ!サツキに!」
ホームズ「サツキが関わているなら
サツキにやらせろよ!あいつの得意分野だろ!」
斎藤「サツキがお手上げなんだよ!だから頼む!」
琴音「それじゃあ今回解決したら、
いつもの報酬より10倍もらったら?」
ホームズ「それいいな。
その条件なら動いてやってもいいぞ!」
林「勘弁してくれよ!あくまで
お前は民間人なんだから、普通、報酬ないぞ!」
サツキ「そのやり取りは、王宮としてくださいね。
ホームズさん!だからついてきてください。」
林「サツキ!まさか…。」
サツキ「はい!いつも通りの王宮からの出動要請です。」
琴音「そこまで酷いのかい…。」
ホームズ「わかったよ!わ・か・り・ま・し・た!
行けばいいんだろ!行けば!」
サツキ「その通りです!行きますよ~!」
ホームズ「済まんが行ってくるな!」
子どもたち「いってらっしゃい!」
ホームズ「それじゃな!シズカ行くぞ!」
シズカ「了解です。」


果たして、通信障害の犯罪性とは?王宮命令にまで出る内容なのか?続く



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