犬のきもち
恋人2
朝が来ている。ずいぶん寝ていたようだここにきてから寝るのだけは上手くなった気がする。
目を開け上を見てみると
「うわっ!」
黒い瞳が二つこちらを覗いていた。
あのゴールデンレトリバーである。
「あなた、ずいぶんお寝坊さんね、あとに寝た私のほうが早く起きたわよ?」
まだ話しかけてくるのか昨日ので懲りていないのか。まぁまた無視し続ければ話かけてこないだろう。
「あれ~さっき驚いてたから、しゃべれないわけじゃないわよね?」
こちらに不思議そうな目を向けてくる。突然何かをひらめいたように悪い笑みを浮かべた
「てぃ!」
わき腹を鼻でくすぐってきた。普通にやめてほしい。
これ以上やられてもたまらんからな。
そう思い別の四隅に腰をかけ座った。
「あらら、これでもダメだったか」
「おなかすいてきたわね~っあ!ご飯くるわよ!!」
職員がご飯を運んでくる音が聞こえる。
まぁご飯はここでの唯一の楽しみだが今食べに行ったらあの女にちょっかいをかけられるだろうからあとでゆっくり食べればいいだろう。
「あら?あなたは食べないの?じゃ丁度おなかが空いていたし二つ食べちゃおーっと!」
なにを言っているんだ!この女はご飯を食べないわけないだろう!ご飯だぞご飯!ご飯を楽しみにしない犬がどこにいる?いやいない!ご飯だけはどうにかして死守しなくては、しかし普通に取りに行ったら余計絡まれる。
そのまえに勝手に動いているこのしっぽを止めなくてあの女がご飯に夢中な間にバレたら面倒なことになりそうだ。
そうこう考えているうちに女は自分の分を食べてしまったようだ。そしてこちらを見て何かに気づいたようにニヤリと笑った。
「本当にたべないのね~じゃ私がたべちゃおっかな~あーあせっかくおやつまでついているのに」
その言葉が聞こえた時俺はもうそこにはいなかった。
俺の目の前にあるのはご飯とそうおやつだけだ。ここにきて初めてのおやつだ久しぶりにたべたがここまでうまいのかいつもと味が違うだけでもうまさが倍増なのになんだこれは食感まで違うのか!おやつの味とご飯が混ざり合いまた新しい味となる。うまい!うまぎるぞ!はやる気持ちもよだれも止められない。この味は一生忘れれないだろう。
おいしかった。うん。だがわすれてはいけないこんなにパクパク食べている姿を見られてしまったのだ。非常にまずい。威厳を出さなくては、でないとまたちょっかいをかけられる。
「ふんっまぁまぁだな」
「っえ?すごくおいしそうに食べてたけど?」
なんなんだこいつは!この余裕ありげな態度もムカつくし、さっきのことだってほんとムカつくぞ!ジェムの時もイライラしたがその比じゃないぞこっちのは本当にムカつくやつだ。
まぁいいこいつならすぐ貰い手がみつかるだろう。それまでの辛抱だ。
もうすぐ人がきはじめる頃だ寝たふりでもして様子でもみてやるか。
しかし何人こちらに来てもずっと俺のほうを見てるだけで何もしないたまに壁や天井を見てるくらいだ。なにをしているんだ?まさか、、
「おい!まさかしらないのか?早くても3日遅くても7日以内に貰い手を見つけないと処分されるんだ、人間に気に入られるようにしたほうが身のためだ」
さすがのあの女も驚いた顔をしていた。
「え?知ってるわよ?最初あなたが寝てる間にほかの檻の子に聞いたし、そもそもここに入る前から何となくわかっていたわよ」
なんなんだこいつは知ってるのが当然みたいな顔で言って!もうしらん!どうせ明日にでもなればことのやばさに気づいて本気になるだろう。
そしてまた狸寝入りをした。
気付いたら本当に寝てしまっていた。
目を開け上を見てみると
「うわっ!」
黒い瞳が二つこちらを覗いていた。
あのゴールデンレトリバーである。
「あなた、ずいぶんお寝坊さんね、あとに寝た私のほうが早く起きたわよ?」
まだ話しかけてくるのか昨日ので懲りていないのか。まぁまた無視し続ければ話かけてこないだろう。
「あれ~さっき驚いてたから、しゃべれないわけじゃないわよね?」
こちらに不思議そうな目を向けてくる。突然何かをひらめいたように悪い笑みを浮かべた
「てぃ!」
わき腹を鼻でくすぐってきた。普通にやめてほしい。
これ以上やられてもたまらんからな。
そう思い別の四隅に腰をかけ座った。
「あらら、これでもダメだったか」
「おなかすいてきたわね~っあ!ご飯くるわよ!!」
職員がご飯を運んでくる音が聞こえる。
まぁご飯はここでの唯一の楽しみだが今食べに行ったらあの女にちょっかいをかけられるだろうからあとでゆっくり食べればいいだろう。
「あら?あなたは食べないの?じゃ丁度おなかが空いていたし二つ食べちゃおーっと!」
なにを言っているんだ!この女はご飯を食べないわけないだろう!ご飯だぞご飯!ご飯を楽しみにしない犬がどこにいる?いやいない!ご飯だけはどうにかして死守しなくては、しかし普通に取りに行ったら余計絡まれる。
そのまえに勝手に動いているこのしっぽを止めなくてあの女がご飯に夢中な間にバレたら面倒なことになりそうだ。
そうこう考えているうちに女は自分の分を食べてしまったようだ。そしてこちらを見て何かに気づいたようにニヤリと笑った。
「本当にたべないのね~じゃ私がたべちゃおっかな~あーあせっかくおやつまでついているのに」
その言葉が聞こえた時俺はもうそこにはいなかった。
俺の目の前にあるのはご飯とそうおやつだけだ。ここにきて初めてのおやつだ久しぶりにたべたがここまでうまいのかいつもと味が違うだけでもうまさが倍増なのになんだこれは食感まで違うのか!おやつの味とご飯が混ざり合いまた新しい味となる。うまい!うまぎるぞ!はやる気持ちもよだれも止められない。この味は一生忘れれないだろう。
おいしかった。うん。だがわすれてはいけないこんなにパクパク食べている姿を見られてしまったのだ。非常にまずい。威厳を出さなくては、でないとまたちょっかいをかけられる。
「ふんっまぁまぁだな」
「っえ?すごくおいしそうに食べてたけど?」
なんなんだこいつは!この余裕ありげな態度もムカつくし、さっきのことだってほんとムカつくぞ!ジェムの時もイライラしたがその比じゃないぞこっちのは本当にムカつくやつだ。
まぁいいこいつならすぐ貰い手がみつかるだろう。それまでの辛抱だ。
もうすぐ人がきはじめる頃だ寝たふりでもして様子でもみてやるか。
しかし何人こちらに来てもずっと俺のほうを見てるだけで何もしないたまに壁や天井を見てるくらいだ。なにをしているんだ?まさか、、
「おい!まさかしらないのか?早くても3日遅くても7日以内に貰い手を見つけないと処分されるんだ、人間に気に入られるようにしたほうが身のためだ」
さすがのあの女も驚いた顔をしていた。
「え?知ってるわよ?最初あなたが寝てる間にほかの檻の子に聞いたし、そもそもここに入る前から何となくわかっていたわよ」
なんなんだこいつは知ってるのが当然みたいな顔で言って!もうしらん!どうせ明日にでもなればことのやばさに気づいて本気になるだろう。
そしてまた狸寝入りをした。
気付いたら本当に寝てしまっていた。
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