美術室の幸村さん

紡灯時園

廃部の危機

先輩いわく、
「わたしは別に廃部してもどうでもいいんだわー。」

「…チッ!」
いつか先輩が言っていた無責任なあの言葉を思い出し、思わず舌打ちをしてしまった。

別にここにすごく楽しかったという思い入れはない。
しかし、入部した以上、私はちゃんと部活をしたい…!!部活をしたいのだ!!!
そう、青春したいじゃないか……!!

一人椅子に座ったまま机に拳を突き立てる。

正直友達と呼べる人は多くない。きっと片手で数えられるほどだ。

私がいつか望んだ青春どこいった?

机に頭を打ち付ける。

このままではだめだ。せめて少しだけでも、
ひと暴れせねば………!!

先生でもいい、あいつはよくやっていると言われたい。せめて何か印象に残ってほしい!

普段わたしは静かだがな、わたしにだって情熱や暴れたいような気持ちがあるんだよ…!!

「…ふふふふふふ。」

笑みがこみ上げてきた。
ああ色々重なって壊れだした。

このやろう、やれるだけやってやるよ。
どう思われようと印象付けばもうどうでもいいわぁ!!





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