勇者?いいえ、聖・魔剣使いです。〈 聖・魔剣使いの英雄談〉
2.王様謁見と説明
エレナ姫に続いて、謁見の間に入る俺達。王様の前まで来て、エレナ姫が膝間付き、それにならい俺達も膝間付く。
「良くぞ参られた、異世界の勇者達よ、面をあげい」
国王の言葉にエレナが立つのを見て、俺達も立つ。
「ワシがこのベアトリス王国、国王のグラン・ライ・ベアトリスである」
国王の自己紹介が簡単に終わり、すぐに本題に入る。
「勇者達を召喚したのは、他でもない魔王を倒してもらいたいのだ」
ここでも、良くあるテンプレが来たな。
しかし、うちのクラスは28人いるんだぞ?
ちょっと、いや、かなり過剰戦力じゃないか?
同じように思ったのであろう、隣の澪が手をあげる。
「あの、質問があるんですけど…」
澪の行動に、国王の側に控える騎士が剣に手を添える。
それを、グラン国王が手で制止言う。
「良い、質問を許可しよう。」
「ありがとうございます、えっと…魔王に対して、勇者の人数が多い気がするんですが…」
「うむ、魔王一人になら多いであろう、しかし、魔王は七人居るのだ」
さて、グラン国王の説明はとりあえず、省略するとしよう。歴史やら何やらが絡んできて、聞いている途中で眠くなったりしたからな。
まとめるとこんな感じだ。
1.魔王は世界に七人居り、それぞれが覇権を争っている。
2.覇権を争う過程で人間の生活圏を脅かしている。
3.既存の騎士団では、太刀打ち出来ないので、勇者に力を貸して貰いたい。
ここまでの話を聞き、クラスの一人が手をあげる。
「お任せください、国王様僕は喜んで、力を貸しましょう、みんなもどうか僕に力を貸して欲しい」
あいつ何言ってんだ?手をあげて宣言した日野を疑問を持って見る。
「おぉ、俺もやるぞ」「私も、日野君と一緒に行くわ」「僕も、がんばるよ」
次々に、日野に賛同する者が出るなかで、異を唱える者が現れる。
「ちょっと待ってくれ、日野君幾らなんでも、直ぐに決めすぎじゃないか?」
「そうだよ、ここは慎重に話し合うべきだよ」
日野の言葉に、司と澪が言う。
何も言わないが、敦と鈴も同じ意見のようだ。
もちろん、俺も同じ思いだが、何故日野は直接言っている、司と澪ではなく、俺を睨んでいるんだ?とことん、アイツとは合わないな。
「本気で言っているのかい、神宮君?この世界の人達は、救いを求めている、そして僕達にはその力がある、助けるのは当然だろう?」
「確かにそうだが…」
「まさか、君たちは見捨てろと言うのではないよね?」
司の異論に対して、捲し立てる様に言う日野。まぁ、情報も少ないし、ここで波風立てるのも良くないか…
俺は面倒くさいが司と日野の所に行く。
「司、今は日野に従おう」
「…明がそう言うなら」
「今はね、その余裕がいつまで続くかな?」
司が渋々ながら従い、日野が意味深な事を言う。
何だ今のは?何か不適な笑みも浮かべているな。正直キモいな。
「お話しは纏まったみたいですね?」
エレナ姫が言う、わざわざ待ってくれていたみたいだな。
「皆様が不安に思うのも解ります、しかし、勇者様方には、ギフトがあるのです、どうかご安心下さい」
ギフト?何だそれ?そう言えばさっき日野も自分達には力がある、とか言ってたな。
俺が、良くわからんという顔をしていると、隣にいる澪が、小声で話し掛けてくる。
「ほら、召喚された時、神様から貰った物の事だよ!」
神様?そんな奴に会った覚えがないぞ?いったいどうなってんだ?
「良くぞ参られた、異世界の勇者達よ、面をあげい」
国王の言葉にエレナが立つのを見て、俺達も立つ。
「ワシがこのベアトリス王国、国王のグラン・ライ・ベアトリスである」
国王の自己紹介が簡単に終わり、すぐに本題に入る。
「勇者達を召喚したのは、他でもない魔王を倒してもらいたいのだ」
ここでも、良くあるテンプレが来たな。
しかし、うちのクラスは28人いるんだぞ?
ちょっと、いや、かなり過剰戦力じゃないか?
同じように思ったのであろう、隣の澪が手をあげる。
「あの、質問があるんですけど…」
澪の行動に、国王の側に控える騎士が剣に手を添える。
それを、グラン国王が手で制止言う。
「良い、質問を許可しよう。」
「ありがとうございます、えっと…魔王に対して、勇者の人数が多い気がするんですが…」
「うむ、魔王一人になら多いであろう、しかし、魔王は七人居るのだ」
さて、グラン国王の説明はとりあえず、省略するとしよう。歴史やら何やらが絡んできて、聞いている途中で眠くなったりしたからな。
まとめるとこんな感じだ。
1.魔王は世界に七人居り、それぞれが覇権を争っている。
2.覇権を争う過程で人間の生活圏を脅かしている。
3.既存の騎士団では、太刀打ち出来ないので、勇者に力を貸して貰いたい。
ここまでの話を聞き、クラスの一人が手をあげる。
「お任せください、国王様僕は喜んで、力を貸しましょう、みんなもどうか僕に力を貸して欲しい」
あいつ何言ってんだ?手をあげて宣言した日野を疑問を持って見る。
「おぉ、俺もやるぞ」「私も、日野君と一緒に行くわ」「僕も、がんばるよ」
次々に、日野に賛同する者が出るなかで、異を唱える者が現れる。
「ちょっと待ってくれ、日野君幾らなんでも、直ぐに決めすぎじゃないか?」
「そうだよ、ここは慎重に話し合うべきだよ」
日野の言葉に、司と澪が言う。
何も言わないが、敦と鈴も同じ意見のようだ。
もちろん、俺も同じ思いだが、何故日野は直接言っている、司と澪ではなく、俺を睨んでいるんだ?とことん、アイツとは合わないな。
「本気で言っているのかい、神宮君?この世界の人達は、救いを求めている、そして僕達にはその力がある、助けるのは当然だろう?」
「確かにそうだが…」
「まさか、君たちは見捨てろと言うのではないよね?」
司の異論に対して、捲し立てる様に言う日野。まぁ、情報も少ないし、ここで波風立てるのも良くないか…
俺は面倒くさいが司と日野の所に行く。
「司、今は日野に従おう」
「…明がそう言うなら」
「今はね、その余裕がいつまで続くかな?」
司が渋々ながら従い、日野が意味深な事を言う。
何だ今のは?何か不適な笑みも浮かべているな。正直キモいな。
「お話しは纏まったみたいですね?」
エレナ姫が言う、わざわざ待ってくれていたみたいだな。
「皆様が不安に思うのも解ります、しかし、勇者様方には、ギフトがあるのです、どうかご安心下さい」
ギフト?何だそれ?そう言えばさっき日野も自分達には力がある、とか言ってたな。
俺が、良くわからんという顔をしていると、隣にいる澪が、小声で話し掛けてくる。
「ほら、召喚された時、神様から貰った物の事だよ!」
神様?そんな奴に会った覚えがないぞ?いったいどうなってんだ?
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