婚約破棄された悪役令嬢が聖女になってもおかしくはないでしょう?~えーと?誰が聖女に間違いないんでしたっけ?にやにや~

荷居人~主にアルファポリスで活動中~

7~後日談2~

これはオザナリ元殿下のことも片付いて、私のダーリンとの婚約が正式に決まってやっと一息ができた時の話。

「ふぅ……やっと終わりましたわ」

「お疲れさまです、お嬢様」

演技の時間も終わって私のメイドとして復帰したリアンはどこか機嫌がよさそう。まあ、よっぽどオザナリ元殿下の相手が苦痛だったのでしょうね。

「それにしてもリアンの演技は中々だったわ」

「ふふ、そうですか?」

「あまりの性悪リアン加減に笑っちゃったもの……あの聖女じゃないとわかったときの青い表情というべきかしら?あの顔は傑作よ!」

「あれはもしあの駄目王子と結婚することになったら……と思ったら簡単にできました」

わかっていたけど、リアンのオザナリ嫌いはオザナリ元殿下が本当にリアンに惹かれていたなら憐れんでしまいそうになるくらい酷い。

「でもあの後が大変だったんですよ?お嬢様が予定にない神様の失敗だ~なんて言い出したかと思えばアレの髪を消滅させるんですから……笑わずにいるの大変でしたよ……もう」

「ふふ、でもあれは神様からの提案だったのよ?一概に私のせいとは言い切れませんわ」

まあ、面白い提案だと乗っかったのは私ですけれど。

「まあでもいい気味でしたけど……髪?それがどう……し、た……?な、い?ないないないないー!髪がぁあぁぁ!」

「ふ……っく……っや、やめなさいよ、リアン……貴女、演技うますぎたわ……っふふ」

「もう素直に笑えるお嬢様が羨ましかったです」

「あーおかしい……そうは言うけれどあれでも我慢したのよ?耐えれる貴女がすごいのよ。だって同じハゲ仲間の同情する言葉というさらなる罠まであったんだから……笑うなって方が無理だわ」

あの時は本当リアンを尊敬したものだわ。私の急にしたことに対してしっかり対応もできていたし。優秀な侍女を持った私はやはり幸せものね。

「そんなお嬢様にさらなる朗報です。最近ハゲ同盟にあれが加わって同盟の中心になりつつあるみたいですよ」

「ハゲ同盟?ふ、ふふ……その内ハゲの国をつくってハゲ王でも目指すのかしら?どれだけ王になりたいのよ!あはははっもうだめぇ……っ」

「喜んでいただけたようでなによりです」

しばらく腹筋が痛かったけれどこの日は中々有意義な時間だったわ。でもまあ、いくら面白そうでもハゲ国なんてものはさすがに作らせないけれどね?元殿下にしたことで私に敵意を向かれ過ぎても困るもの、当然でしょ?

おわり









あとがき3
また気が向けば書くかもしれません。恋愛要素出さないとなぁ……。

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