アラフォー社畜のゴーレムマスター

高見 梁川

第百三十七話 マーテルの生贄

「ふう……危なかった」
 シェリーが倒れたらマリアナとナージャもじり貧である。
 戦況を固唾をのんで見つめていたナージャが、幸いにもとどめの戦力となった。
 安堵にがっくりと膝をつきながら、シェリーはなぜか怒りで全身が燃えるように熱くなるのを感じた。
 ――――助けられた。
 それもナージャのような凡人に。才能に抗うことを諦めた落伍者に、限界を突破して高みに上りつめたと思っていた自分が助けられた。
 屈辱であった。
 そんなものはシェリーの望んだ強者の姿ではない。
「大丈夫ですか? シェリーさん」
 心配そうに膝をついたシェリーをのぞき込むナージャに、シェリーは返す言葉がなかった。
 ちょうど同じころ、マリアナはほぼ九割の虫型ゴーレムの掃討を終えていた。
 すでに不定形ゴーレムは跡形もなく干からびて、小さな水たまりと化している。
「そろそろ終わりにしようか!」
 マリアナは不定形ゴーレムを拘束していた結界を解除した。
収束雷砲カンバージェンスライトニングカノン!」
 満を持して宝槍アグニをマリアナは天に衝きあげる。
 アグニの属性は土ではあるが、土は金属と相性がよく雷を落とす道標ともなる。
 百を超える雷が、アグニの槍先に落下し、それは眩い閃光とともにひとつの大きな渦巻となった。
「行っけえええええええええええええ!」
 ビリビリと空気を震わす轟音、そして渦巻の回転が速まり収束された雷は奔流となって解き放たれた。
 それは残り一割にまで減らされた虫型ゴーレムには、到底耐える限界を超えていた。
 ジュッと何かが焦げるような香りだけを残して、虫型ゴーレムもついに全滅した。
 三体のガーディアンゴーレムが破壊されたことで、迷宮最深部の祭壇に秘宝がドロップする。 
 松田が攻略した際には不可視の盾フォウであったが、今回ドロップしたそれは、禍々しい血の色をした紅玉ルビーのサークレット。
「これは……まさかマーテルの生贄か?」
 それを見た瞬間、マリアナは顔色を蒼白にしてかすれた声で呟いた。
「なんだ? そのマーテルの生贄というのは?」
「以前の戦争で宮廷魔法士のマーテルが作成したという血塗られた外法の産物だ。千人の生贄を糧に作成されたといわれている。ほとんどが敵兵の捕虜だったらしいが、なかには子供もいたそうだ。戦後人知れず封印されたとは聞いていたが…………」
 見るのも汚らわしそうなマリアナと違い、シェリーの瞳は輝いていた。
「これの効果は?」
「まず魔力量を数倍に引き上げる。それと、死霊の軍勢を操れると聞いているな。火属性魔法と相性がいいそうだ。ほかにもスキルが付与されているらしいが詳しくは知らん」
 吐き捨てるように言うと、マリアナは宝槍アグニを握り締めた。
「何をする?」
「これは我が国の恥部だ。人の生命を犠牲にして作られた秘宝などあってはならない」
 当然のようにマリアナは破壊するつもりであった。
「――――それのどこが悪い?」
「なんだと?」
 思わぬシェリーの言葉にマリアナの目が、スッと機嫌悪そうに細められた。
 マリアナがキレる前の前兆のようなものであった。
「戦争中だったのだろう? 戦争で千人の命を奪うのは称賛されるのと何が違うというのだ?」
「抵抗できぬ捕虜や孤児を生贄に使ったんだぞ! 戦争だからといって許されることと許されぬことがある!」
 そもそも国家間戦争は一定のルールに基づいて行われるものだ。
 そのルールが無用となれば、容易く戦争は虐殺が双方で繰り返される混沌の巷と化す。
 そして勝利者も敗北者も、混沌の回復に血を流さなくてはならなくなるのである。
 そういう意味で、生贄の大量使用による秘宝の作成は明らかに一線を踏み外したものであった。
 一見自由気ままにみえる探索者とて、ギルドによる有形無形のルールがある。それを知らぬシェリーとも思えなかった。
「超えられぬ壁があるのなら、どうしても超えたいものがあるのなら、守るべき決まりなんて無視すればいい」
 炯々と光る瞳をマーテルの生贄から外そうともせず、シェリーは心の底からそう言った。
 全ては松田を手に入れるために――――
「シェリーさん、貴女が力に魅入られているのはわかっていました。でも、今の貴女は力に堕ちています。その先には何もありませんよ?」
 哀しそうにナージャが言った。
 どんなことをしても、何を犠牲にしても高みに登ろうとする者はいるものだ。
 その結果、出世栄達を掴むものだっていないわけではない。
 むしろこの世界は大なり小なりそういう汚い部分があって、それが理不尽だと思う気持ちはナージャにもある。
 しかしそこまでして成り上がっても、人には平等に死が訪れるのだ。
 悪行の限りを尽くして成り上がった人間が、どれほど死にたくない、と生に醜くしがみつくかをナージャは何度も見た。
 戦争の英雄と称えられた将軍でさえ、死ぬときは自分が大量殺人者である恐怖から逃れられなかったという。
 そんな成功が幸せといえるのか?
 ましてそんな手段で成り上がった人間も、一部の生まれ持った血筋と天賦の才を持つ人間には結局敵うことはない。
 そんなすべてを超越したところに、ほんの一握りの選ばれた者は存在する。
 道を踏み外した人間が、その一握りに選ばれたことは、人類の歴史上一度もないのであった。
「そこをどけ、シェリー」
「断る。この秘宝は私のものだ」
「そんな薄汚い悪魔の秘宝を使って、松田の隣に立つつもりか?」
「…………それを貴女が言うのか」
 ギュッと食いしばられたシェリーの唇から、一筋の血が流れて落ちた。
 本当はマリアナだって松田についていきたいのをシェリーは知っている。
 何よりシェリーの力の全てとは言わないが、何割かはスキャパフロー王国に伝えられた伝来の国宝が補っているではないか。
 生まれながらに王女という地位と、何よりシェリーが欲してやまぬ天賦の才をも持ち合わせている。
 自らその恩恵を享受しながら、シェリーのように泥にまみれて地を這うようなこともない。
 そんな恵まれた環境にいる者が、どうにかして強くなろうという自分を薄汚いと罵るのか。
 自分と同じく、松田についていくことを選べなかったくせに。
 ついていくだけの強さを、ちゃんとマリアナはもっていたのに自分からそれを放棄したくせに。
「もう一度言う。そこをどけ」
「私はそれでも強くなりたいんだ!」
 シェリーは叫ぶなりマーテルの生贄を一足飛びに鷲掴んだ。
 同時にマーテルの生贄を破壊しようと動いたマリアナであるが、シェリーを殺す覚悟までは持てなかったため、わずかに槍先が鈍った。
 そのわずかな差が、間一髪シェリーにマーテルの生贄を奪わせた。
「――――この秘宝は渡さない」
「……いいんですかシェリーさん?」
 ナージャはもう聞かなくともシェリーの答えはわかっていた。
 それでも聞かずにはいられなかった。
 シェリーの強さに対する悩みは、かつては自分の悩みでもあったからだ。
「なんだ?」
「そんなことをして強くなって後悔しませんか?」
「するはずがない! 強くなれるのなら、私は悪魔とだって手を組んでみせる!」
「悪魔と手を組んだ人間をマツダさんが許さないとしても?」
 ああ、そうだ。松田はどこか壊れているが、根はおひとよしで善人の部類に入る。
 シェリーが仲間を襲い、法律に反し、秘宝を強奪してきたと知れば決して仲間として受け入れることはないだろう。
 だがそれがどうした。
 今のままでは挑戦することすらできない。
 何よりある種突き抜けた強さというものは、理不尽を押し通すことができる。
 そう、松田がスキャパフロー王国を相手に自分の意志を押し通したように。
「所詮強くなることを諦めた貴女にはわからない。強さだけが不可能を可能にするただ一つの道なんだ」
 それしかシェリーにはすがるものがなかった。
 弱者として世界の理不尽を跳ね除け、自分の意志を押し通すには、力しかないとシェリーは信じた。
 ――――だからきっと、同じ力で道を切り開いた松田ならわかってくれる。
 もしそうでなかった場合は――やはり力で言うことをきかせればいい。
 ほんの数週間前まではお思いもしなかったはずのことを、シェリーはなんの躊躇いもなく考えていた。
「哀れだな…………」
「貴女に憐れまれる覚えはない!」
「王女である私だって、超えることのできない壁に囲まれている。個人の強さで超えられるものなど、そう多くはないのだ」
「だからといって超えられないことを諦める理由にはならない!」
「そうだな。諦めたくはない。だがそれは何をしてもよいということと同義ではないぞ? 強さというのは、そんな外道に落ちなくても強いから強いのだ。シェリー、お前が憧れた強さはその程度の薄汚れたものなのか?」
 強ければ極悪人でも、犯罪者でも、虐殺者でもいいのか? それに憧れたと言えるのか?
「…………そんなことは強くなってから考える」
 内心はマリアナの意見が正しいとわかっている。
 だが正しいからそれを簡単に受け入れられるくらいなら、最初からシェリーはここまで懊悩していない。
「これ以上の会話は無意味だな」
「私もこれ以上、貴女の後塵を拝する気はない」
 からりとして裏表のないマリアナの気性を好ましいとは思っていても、その地位と才能には嫉妬を覚えずにはいられなかった。
 手のひらに握りこんだマーテルの生贄から流れこむ莫大な魔力と全能感は、シェリーにそんな劣等感を失わせた。
 期せずして二人は同時に大きく後ろに飛びずさった。
 言葉で説得できる時間は終わったことを、二人とも悟りあとは腕に物を言わせることと決したのである。
 魔剣独占モノポリーによる身体能力の増加は、シェリーの攻撃力を劇的に向上させたが、マリアナの防御スキルと秘宝もまた並みのものではなかった。
 何よりシェリーはゴーレムとの対決で魔力を使い果たしていたのに対し、マリアナはまだまだ余裕があった。
 しかしマーテルの生贄がそのバランスを崩し去っている。
 火力ではシェリーが優位、防御力ではマリアナが優位。身体能力はシェリー、才能ではマリアナだ。
 だからこそシェリーはマリアナに勝ちたかった。
旋風斬サイクロンスラッシュ
 まずは牽制の一撃を放ったのはシェリーだった。
 硬い床が見えない斬撃によって、バターのように切り裂かれていく。
 もちろんその程度の攻撃ではマリアナにかすり傷ひとつつけられないのは先刻承知の上だ。
「――なんの真似だ?」
「この程度の攻撃がその鎧に通じないことはわかっているよ」
 そうシェリーが答えた瞬間、急にマリアナの足元がぐらついた。
 一見でたらめに見えたシェリーの攻撃は、鋭利な風の斬撃で少しづつ床下からマリアナの足元を崩しにかかっていたのである。
「なっ!」
「お上品な戦い方には慣れていなくてね」
 同レベルの実力者が戦えば、わずかなミスが致命的な差となりうる。
 そうした隙を見出す引き出しが、シェリーにはありマリアナにはない。
 だがそれは、経験が不足しているのではなく、単純にマリアナには必要がなかったからだ。
「不安定な足元なら私が動揺するとでも思ったか?」
「これだから天才ってやつは!」
 懐に飛びこみ一気に勝負を極めようとしたシェリーは、マリアナに隙のないことに気づいて慌てて距離を取る。
 努力でも経験でも及ばない、生まれながらの天賦の才をまたもや見せつけられた形であった。
「やはり手加減はできないか」
「最初からわかっていたことだろう?」
 お互いに手加減をして倒せる相手ではない。
 殺す気で本気で戦わなければ負ける、それはマリアナにとってもシェリーはそれに値する敵であった。
「――――ならば倒してみせるまで!」
「やってみろ!」
 極限まで魔力を高め、二人は互いの最高の力を出し切るために構えた。
 ナージャ相手なら百人どころか千人でも倒せてしまいそうな濃厚な魔力が満ちる。
 息を殺して見守るナージャも、とてもではないが手を出せる状況ではなかった。
 迂闊に手を出せば、逆にマリアナの邪魔になる。
 実力に差があればあるほど、余計な手出しは計算を狂わせる原因となるのだ。
 祈るような思いでナージャはマリアナの勝利を祈った。
 いっそ死んでくれたほうがありがたい、などという憎まれ口は当然ながらナージャの本心ではない。
 可能ならマリアナ付きから離れたいというのは本心であったが。
暴食紅炎グラトニープロミネンス!」
捕食要塞プレデーションフォートレス!」
 ともに二人は最大火力最大防御の技をぶつけあった。
 魔法耐性に優れたゴーレムすら溶かしつくす暴食紅炎と、鉄壁の防御力のみならず攻撃力まで兼ね備えた捕食要塞。
 業火の炎が舞い、その炎を暗黒の要塞が片っ端から食い尽くしてく。
 その力は拮抗していた。
 だが、じりじりと空間を浸食を始めたのはシェリーの暴食紅炎のほうであった。
 やはりマーテルの生贄によるブーストが効いているのか、それとも暴食紅炎の火力のほうが高いのか。
 それでもなお捕食要塞の鉄壁の防御力は健在で、じりじりと城壁に迫られているという程度にすぎない。
 切り札の打ち合いに、二人は魔力を全力で解放しており、その負担は容赦なく二人の肩にのしかかっていた。
 言ってみれば、魔力の全力解放は大声で絶叫している状態に近い。
 肺活量が少なければすぐに酸欠で倒れる。
 こうして一歩も退かずに技を撃ち合えるのは、二人の魔力量が並外れているからである。
「…………よせ、ナージャ」
 拮抗状態で膠着する二人の影で、ひそかにシェリーに一撃を加えようとするナージャをマリアナは止めた。
「どうしてです! 姫様!」
「悪いがお前の攻撃が通じる相手じゃない。それに……私が魔力切れでぶったおれたら誰が私を運ぶんだ?」
「フルアーマーの姫様を私一人に運ばせる気ですか!?」
「できれば二人運んでほしいものだが……」
 それはシェリーも生かして地上に連れ帰りたいというマリアナの甘さであった。
「嫌です!」
 いっしょに迷宮に潜り、親近感もなくはないが、あくまでもナージャの主人はマリアナであり、現在のシェリーは憎むべき敵であった。
 困った姫ではあるが、人として憎めぬマリアナはナージャにとってシェリーなどと比べるべくもなかった。
「どうやら倒れることも許してもらえなそうだ」
「気にするな。どうせもう立ち上がることなどないのだから」
 マリアナと違い、シェリーはマリアナを生かして帰すことなど最初はなから考えていない。
 殺意というほど強い気持ちではないにせよ、シェリーにとってマリアナはなんとしても倒し乗り越えるべき存在なのだ。 
 そのためなら、何度外道と蔑まれても構わない。否、そう信じなければ壁を超えられない。
 ――――人は高すぎる壁を超えなくてはならないとき、人と違うことをしなければならないと思いがちである。
 往々にしてそれは確かにショートカットの効果をもたらすことはある。しかしそのための対価まで考える人間は少ない。
 今、シェリーは対価として彼女が彼女であることを根本たらしめている人間性を差し出そうとしていた。
 たとえその先に幸せがないとしても、今のシェリーにとって重要なのは、強者を乗り越えることができるか、それだけだった。
 正しくシェリーは、マーテルの生贄の思念と一体化したのである。
「――――死霊氾濫パンデモニウム
 マーテルの生贄に使用された魂の数は、およそ千とされている。
 しかしその数がマーテルの生贄の力だ、と思うのは大きな誤りだ。
 あくまでも秘宝とするための媒体にそれだけの犠牲が必要であっただけで、マーテルの生贄の本質は死者の怨念の増幅である。
 すなわち、このフェイドルの迷宮で無念の死を遂げた数多の探索者たちの怨念を呼び覚ますこと、それがマーテルの生贄の本質に触れた者だけが使えるスキルだった。
 「こ、これは…………!」
 拮抗していた二人の天秤は、大きくシェリーへと傾いた。
 相手が亡者とはいえ、千を超える軍勢はそれだけで脅威である。
「魂まで冥府魔道に堕ちたか、シェリー!」
 死者の怨念とシェリーが同調しているのは一目瞭然であった。
 死者とシェリーに共通するものは、望んでも決して届かないものに対する飢えである。
 死にたくない。もう一度生きたい。英雄になりたい。凡人のまま終わりたくない。
 それを冥府魔道に堕ちたと笑わば笑え。
「進軍せよ! 城壁を叩き壊せ!」
 暴食紅炎の圧迫にかろうじて耐えていた捕食要塞の堅固な城壁に、わらわらと亡者がすがりつく。
 まるで虫に葉を食われるようにして、捕食要塞が後退した。
聖域サクンチュアリバニッシュ!」
「無駄よ」
 慌ててナージャが援護するが、その効果はあまりに貧弱だった。
 猛火に対する一杯の水のごとき圧倒的な量の不足を見透かしたようにシェリーに指摘されてナージャは歯噛みした。
「どう? それでも貴女は限界を超えることを諦めるのかしら?」
「――私は確かに力不足です。でも心まで穢そうとは思いません!」
「よく言った! 地上に戻ったらお前の結婚相手を探してやるぞ!」
「姫様素敵!」
 絶望的な状況にもかかわらず、折れず曲がらず、冗談を言い合う二人にシェリーは苛立った。
 もう二人に勝ち目などない。彼女たちがそんなこともわからないはずがなかった。
 敗北するということは、生命を失うということだ。
 名声も、恋も、生あるものが享受するすべての幸せを彼女たちは失う。
 諦めとは負け犬の結論であり、それだけは受け入れないと誓ってきた。
 はたして彼女たちは諦めたのか――――?
「力を手にいれるために、限界を超えるために諦めず努力することは間違っていません。でもシェリーさん、貴女は限界を超えるために本当は諦めてはいけないものを諦めましたね?」
「わかるかシェリー? お前はすでに負けているのだ」
「黙れ!」
「目を背けるな。それさえ忘れなければもう一度お前は戦える」
 魔剣と秘宝の支配を受けていても、その呪縛を逃れるだけの精神力が人間にはある。
「黙れええええええええええええええええ!」
 閃光が走った。
 臨界を超えた暴食紅炎が大爆発を起こし、死者の軍勢ごとマリアナとナージャを吹き飛ばした。
 何もなくなり、がらんとした闇の空洞クレーターを見つめ、シェリーはどこか焦点のあっていない瞳で叫ぶ。
「私は負けていない。私は勝った! だからもう貴女たちに私は止められない!」
 それかどこか、二人に自分を止めて欲しい少女のような弱々しい叫びだった。

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