色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉空

52 体育祭を盛り上げるのは可愛い嫁のおっぱい 後編

「ミーくん、あーん♡」

「あーん」

パクッ、モグモグ。

「うふふ、美味しい?」

「ああ、美味しいよ」

「じゃあ、もっと食べて?」

「おう」

そんな風に結菜と仲良くお昼ご飯を食べていたら……

「おい、色ボケ野郎! もう午後の部が始まるぞ!」

恵一にガチギレされた。

そんなこんなで、午後の部が始まった。

午前の部と同じように、盛り上がりを見せる。

結菜のおっぱいを見ることが出来ずにガッカリしていた連中も、何だかんだ盛り上がっている。

そして、次にやって来た競技は……

「よっしゃ、女子騎馬戦だぜ!」

恵一が急にやる気を出す。

なぜなら……

「どうぞ、結菜ちゃん。俺に乗って下さい」

「う、うん。ありがとう」

騎馬戦の騎手の一人を、結菜が務めるからだ。

ちなみに、結菜を乗せる騎馬は俺も務める。

だから、俺がメインで結菜をおんぶして支えるのだが……

「恵一、もし結菜のお尻に触ったら許さないぞ」

「いや、そんなこと言っても、当たっちまうからな~」

「許さんぞ」

俺はずいと迫る。

「わ、分かったよ」

ちなみに、もう一人はクラスでも大人しい奴なので、むしろケガをしないか心配だ。

「よし、結菜。俺に乗れ」

「うん」

結菜は俺の背中に乗るが、

ポヨン。

その大きくて柔らかいおっぱいの感触がした。

包帯で巻いていてもこれだけのボリューム感が伝わって来るなんて……

「罪なおっぱいだな、結菜は」

「ミ、ミーくん?」

「おっと、いけない。結菜、恵一が尻を触ったら蹴って良いぞ」

「おい、ひでえな」

そんなこんなで、騎馬戦が始まる。

『よーい、始め!』

開戦の火ぶたが切って落とされた。

「よし、行くぞ、結菜!」

「うん!」

結菜を乗せた俺は縦横無尽にフィールドを駆けまわる。

「結菜、そこだ!」

「えいっ!」

見事に敵チームのハチマキを奪う。

「おぉ、結菜ちゃん、やるぅ!」

「まあ、俺の嫁だからな」

「うっせえよ」

その時、目の前に一騎の騎馬が現れる。

騎手を務める女子は、ウェーブがかった髪を優雅になびかせている。

「ついに合間見えたわね、谷川結菜」

「えっ?」

結菜は目を丸くする。

「おい、結菜。友達か?」

「ううん、そういう訳じゃ……」

「誰が友達ですって?」

いかにもお嬢様っぽいその女子は睨みを効かせて言う。

「私の名前は周防院すおういんひばりよ。本来であれば、この学園のスターになる……はずだった。それなのに……」

またキッと鋭く睨みを利かせる。

「谷川結菜、あなたのせいで私はスターになり損ねたのよ」

「へっ? 私のせい?」

「とぼけないでちょうだい! その愛らしいルックスと大きな胸で全校の男子をたぶらかして、挙句の果てに既に夫がいるですって!? ちゃんちゃらおかしい話ね!」

「ひばり様、落ち着いて下さい」

騎馬の男子に言われる。

「お黙りなさい! 良いこと? 今この場で谷川結菜を叩き潰して、ここから私がこの学園のスターになるのよ」

周防院は言う。

「結菜、こんな面倒くさい奴がいたんだな」

「あはは」

「お黙りなさい!」

周防院は叫び、

「谷川結菜の騎馬を務めている男子たち! そんな女よりも、私のことを支えたくない?」

「いやいや、結菜ちゃんのお尻はさっきからぷにぷにで柔らかくて……気持ちえぇ~」

「あぁ! 恵一、お前あれだけ結菜のお尻に触るなって言っただろうが!」

「触ってないよ。当たっているんだよ!」

「許さんぞぉ!」

「ミ、ミーくん、落ち着いて!」

俺たちがギャーギャー騒いでいると、

「オホホホホ! 仲間割れとは見苦しいわね」

周防院が言う。

「今の内よ、やっておしまい!」

すると、周防院の騎馬はとても滑らかな動きを見せ、俺たちのサイドに回り込む。

「うっ」

大人しい奴がやられた。

「えっ?」

すると、続けざまに……

「ぐへっ!?」

恵一もやられた。

「なっ……」

そして、結菜を支えるのは俺一人だけとなった。

さらに気付けば、我らが青チームの騎馬は、俺たちだけとなっていた。

「ふふふ。このまま、我らが赤チームが勝利するのよ」

他の騎馬も率いた周防院が言う。

「そして、必ず谷川結菜を倒す!」

「ミ、ミーくん……」

結菜が怯えた声を出す。

「……安心しろ、結菜」

「えっ?」

「お前のことは、俺が必ず守る」

そして、俺は単独で奴らに向って行く。

「やっておしまい!」

複数の騎馬が俺たちに向って来る。

容赦のない奴らは、俺に蹴りを繰り出す。

それが俺の腹に減り込んだ。

「ミーくん!?」

結菜の悲鳴が響く。

しかし……

「……こんなものか」

「何っ!?」

俺は腹筋の力で相手の足を押し返し、むしろバランスを崩してやる。

「しまっ……」

「結菜、行け!」

そして、ハチマキを奪い取った。

「やったよ、ミーくん!」

「よし、この調子で行くぞ」

俺の気合を見て、相手の騎馬たちはたじろぐ。

「ひ、怯むんじゃないわよ! お行きなさい!」

周防院は動揺しながらも命令を下す。

確かに、数の力は厄介だが……

「うおおおおおおおおおおおぉ!」

俺の気合のパワーで奴らを蹴散らす。

「「ぐああああああああああああああぁ!」」」

そして、とうとう、周防院との一騎打ちとなった。

「まさか、ここまでやるなんて……」

「これが俺と結菜の愛の力だよ。そうだろ?」

「うん、ミーくん」

「くぅ~! 何てうらやま……腹立たしいの!?」

「お前、今うらやましいって……」

「言ってないわよ! 言ってないからね!」

周防院は強がって叫ぶ。

「お行きなさい!」

また、周防院の騎馬は滑らかな動きを見せる。

正直、こいつらは別格だ。

先ほどの烏合の衆とは訳が違う。

恐らく、周防院の側近として、鍛え上げられているのだろう。

「きゃっ!」

周防院の手が結菜に触れた。

「ちっ」

俺はぐりんと体を回し、一旦その場から退避する。

「逃がさないわよ!」

周防院が迫って来る。

今度は、しっかりと結菜の体操着を掴まれた。

「結菜、大丈夫か!?」

「う、うん」

「オホホホホ!」

周防院は高笑いをしながら結菜の体操服をグイグイと引っ張る。

「ん? 何かしら、コレ」

俺はハッとする。

結菜の巨乳を押さえていた包帯が……ピラピラと取れかかっている。

「待て、それは……」

「えいっ!」

シュルシュルシュルシュル…………

ボイン!

「きゃっ!」

「あっ!」

「なっ!」

俺たちは目を見開く。

そして……

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉ!?」」」

エロ男子たちの雄叫びがグラウンドに響き渡った。

『これまた、これまた……結菜ちゃんの巨乳が公開されたぞおおおおおおおおおぉ!』

おい、実況者。

「クソ……結菜のおっぱいは俺だけの物なのに……」

「オホホホホ……ていうか、マジでデカいわね。うらやまし……ムカツクわ」

ぷるん、ぷるん。

「結菜、もうダメだ。これ以上、そんなお前の姿を晒す訳には……」

俺が目をぎゅっと閉じて言った時、

ぽよん。

頭の上に柔らかい二つの物が乗せられる。

それは言うまでもなく、結菜のおっぱいだ。

「ミーくん、私は平気だよ」

「ゆ、結菜……」

「だから、最後まで二人でがんばろう?」

結菜の優しい微笑みを見て、俺は目を覚ます。

「ああ、そうだな。せっかく特訓を積んで来たのに、こんな所で終われるか」

俺は再び目の前の敵を見据えた。

「おい、周防院。俺と結菜は負けないぜ? 何せ、最強の夫婦だからな」

「むきいいいいいいいいいいぃ! 叩き潰してやるわ!」

激昂げっこうした周防院が迫って来る。

奴らの滑らかな動きに対し、こちらは敢然かんぜんと真正面から突っ込む。

「取れ、結菜!」

「うん、ミーくん!」

結菜の手が伸びて、周防院の額のハチマキを掴む。

そして、見事に奪い取った。

『そこまで!』

戦いを終えた俺たちは、静かに周防院の方を見た。

奴はこちらに背中を向けたまま、無言でいる。

けど、よく耳を澄ませてみると……

「うっ、ひっく……ま、負けた……谷川結菜に負けた……」

「お嬢様、泣かないで下さい」

メイン騎馬だった男子がハンカチを差し出す。

「ありがとう……」

チーン!

「……ふぅ」

人心地ついた周防院はこちらに振り向く。

「今回は、今回だけは、負けを認めてあげるわ」

周防院は言う。

「でも、次は絶対に負けないんだからね!」

ビシッと指を差して来た。

「う、うん」

「何よ、その反応は!」

「いや、勝手に盛り上がられてもなぁ、と思って」

「むきいいいいぃ! 本当にムカツク奴らね!」

その後も憤慨する周防院は、執事のような騎馬になだめられて去って行った。

「ミーくん、お疲れさま」

「うん、結菜もね。けど、だ一つだけ仕事が残っているんだ」

「え、何かな?」

結菜は小首をかしげる。

「うおー! 結菜ちゃんのおっぱーい!」

「最高ぉ~!」

「揉みてぇ~!」

アホ男子どもが叫んでいる。

「ちょっと、あいつらの息の根を止めて来るよ」

「ミ、ミーくん、ダメだよ~」

そんなこんなで、最後まで結菜のおっぱいで盛り上がった、体育祭だった。






          

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