色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉空

44 ブレない湊人

「ねえ、せっかくだし……たまには浮気しちゃう?」

小鳥遊は小悪魔な笑みを浮かべて、囁くようにそう言った。

「このたくましい体で、あたしをドキドキさせて?」

そして、指先で俺の体をなぞって言う。

「……なあ、小鳥遊」

「うふふ、その気になった? 良いよ、じゃあ、あそこの陰で……」

「もうやめにしないか?」

「へっ?」

小鳥遊は目をパチクリとさせる。

「小鳥遊は普通に可愛いんだから、もっとまともな恋愛をした方が良いよ」

「な、何を言って……」

そんな風に小鳥遊が動揺していると、

「ミーくん、お待たせ~」

水着を直した結菜が戻って来る。

「ああ、おかえり。大丈夫だったか?」

「うん、係のお姉さんが優しくしてくれたから」

「そっか」

俺は結菜に微笑みかけ、きゅっと手を握る。

「あれ、蘭ちゃん? どうしたの?」

「あ、ううん。何でもないの」

小鳥遊はぎこちなく笑う。

「おーい、湊人ぉ。みんなでアイス食うってさ」

恵一が呼ぶ。

「おう。行こうぜ、結菜」

「うん」

「小鳥遊も、ボーっとしていないで来いよ」

「あ、うん」







家に帰ると、俺は結菜と二人でお風呂に入っていた。

「んっ……ちゅっ……あっ……」

俺は背後から結菜を抱きかかえて、キスをしていた。

大きくて柔らかいおっぱいも同時に揉む。

「んあっ……ミーくん、どうしたの? お家に帰ってすぐにエッチなことがしたいなんて」

「ごめん、結菜の可愛い水着姿を見てから、ずっと興奮していたんだ」

「本当だ……いつも以上に……おっきい」

「そんな風にサワサワして、結菜も欲しがりさんだな」

「ち、違うもん」

結菜はぷくっと頬を膨らませる。

「みんなと一緒にワイワイやるのも良いけど、やっぱりこうして、結菜と二人きりで居る方が良いな。堂々と、イチャつけるし」

「うん……あっ」

「どうした?」

「そこ……ダメ」

「何がダメなの?」

「い、いじわる……そういえば、蘭ちゃんと何を話していたの?」

「ああ。他愛もない話だよ」

「そっか」

「何で、気になるのか?」

「だって、蘭ちゃんは細くて可愛いから、ミーくんが浮気しちゃうかなって、ちょっと不安になって……」

「バカだな。結菜の方がずっと魅力的だよ。こんなにおっぱいも大きいし」

「あん♡ おっぱいだけ?」

「全部かわいいよ」

「んっ……」

また結菜とキスをした。







自分の部屋で、ベッドの上にいた。

「んっ……あっ……」

口の端から嫌らしい吐息が漏れる。

「はっ……!」

ビクビク、と震えると、体から力が抜けた。

「……久しぶりに、しちゃった」

切なくため息を漏らす。

それもこれも、ぜんぶ、彼のせいだ。

ムカつく、かっこつけちゃって。

けど……

「……ちゃんと、あんな風に言ってくれて、嬉しかったな」

あたしのことを可愛いとも言ってくれたし。

そもそも、みんな大好きな結菜たん相手じゃ、分が悪いことは目に見えている。

「……仕方ない、あきらめるか」

正直、今日の一件でますます惚れちゃったけど。

あたし、小鳥遊蘭は、新しい恋を始めようと思う。

「けど……あと一回だけ」

素敵な彼のことを想いながら、もうしばらく、ベッドの上で悶えていた。






          

「色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く