色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉空

42 嫁と夏祭り

「え、近所のお祭り?」

「うん。一緒に行かないか?」

「もちろん、行きたい♡」

「それから、せっかくだし、結菜の浴衣がみたいなって思うんだけど……」

「ミ、ミーくん……うん、分かったよ」

「本当か?」

「楽しみにしていてね」

そして、当日……

俺たちはあえて、待ち合わせをすることにした。

結菜は実家で浴衣に着替えて、そのまま来るらしい。

その間、俺はずっとソワソワしていた。

「ミーく~ん」

その声にハッと振り向く。

「おう、結菜……」

俺は目を丸くする。

「ミーくん、どうかな?」

シャララン♪

「か、可愛すぎる……」

俺は顔を赤くしてまじまじと結菜を見つめてしまう。

水色を基調とし、花柄模様のその浴衣。

愛らしい結菜との相性はバッチリだ。

「よし、家に帰ろう」

「え、何で? 来たばかりだよ」

「今すぐ、浴衣の結菜を抱きたい」

「もう、ミーくんってば♡ おバカなこと言ってないで、早く行こ?」

「お、おバカ……はい」

俺は大人しく嫁の言うことに従った。







ズルルルル、と音を立てる。

「美味い! 何で屋台の焼きそばこんなにも美味いんだ!」

「ミーくん、たこ焼きもあるよ」

「おう、いただこう」

「じゃあ……はい、あーん♡」

「あーん……あっつ!」

「うふふ♡」

そんな風に夫婦のやり取りをしていると、

「ちっ、イチャつきやがって」

「ていうか、あの子メチャかわいいな」

「胸もデカくね?」

そんな男どもの囁き声が聞こえて来る。

しかし、怒りはしない。

何せ、俺の隣にいる結菜は事実、世界で一番かわいいのだから。

「どうしたの、ミーくん?」

「エッチしよう」

「もう、だから、ダーメ♡」

「アハハ、冗談だよ」

「ねえ、ミーくん。たくさんモグモグするのも良いけど、ちょっと遊びたいよ」

「そうだな。何をしたい?」

「金魚すくいがやりたいな」

「よし、やろう」

俺は速攻で焼きそばとたこ焼きを平らげる。

そして、結菜と二人で金魚すくいへと赴く。

「らっしゃい!」

「おじさん。金魚すくい、2人分お願いします」

「あいよ! お嬢ちゃんは可愛いから大まけでサービスだ!」

「ありがとうございます♡」

「よし、結菜。どっちがたくさんすくえるか、勝負だ」

「面白そう。負けないよ」

「勝った方が、今晩のベッドの上での主導権を握るってことで」

「もう、ミーくんったら……良いよ♡」

「よーし!」

俺は気合の腕まくりをしてポイを持つ。

「うおおおおおおおおおおおぉ!」

雄叫びを上げながら果敢に金魚たちに挑む。

しかし、奴らの巧みな動きに翻弄され、思うように行かない。

「ていっ!」

バシャッ、ボロっ。

「し、しまったあああああああああぁ!」

俺の記録は0匹だった。

一方、結菜は……

「えいっ」

いつの間にか、手に持つ器に金魚たちが泳いでいた。

「なっ、ゆ、結菜さん?」

「うふふ、昔から、金魚すくいは得意なの」

「そ、そういえば……クソ、ずるいぞ~!」

「よーし、このデメキンをすくったら、ミーくんはたっぷり私のことを可愛がるんだよ?」

「お、おう……」

「それっ」

結菜はポイを巧みに扱い、見事にデメキンをすくった。

「あのお姉ちゃん、すげ~!」

気付けば、周りはキッズたちで賑わっていた。

「おじさん、私の金魚はこの子たちにあげて下さい」

「あいよ」

「お姉ちゃん、ありがとう!」

「どういたしまして」

そして、俺と結菜は金魚の屋台を後にする。

「結菜はさすがだな」

「うふふ、そんなことないよ」

「あ、そうだ。俺、まだ欲しい物があったんだ」

「え、何?」

「水風船」

「じゃあ、買いに行く?」

「いや、その必要はないよ」

気付けば、人気の少ない場所に来ていた。

「ミーくん?」

小首をかしげる結菜。

俺はその胸に触れた。

「へっ?」

「こんな所に、パンパンに膨らんだ水風船があるよ?」

「ミ、ミーくん……エッチだよ」

「今さらだろ?」

俺は浴衣の上から、結菜の巨乳を揉みしだく。

「あっ……あんっ」

「あそこの境内でやろうか」

「バチが当たっちゃうよ?」

「大丈夫、神様も許してくれるさ」

「……うん」

俺は頷く結菜を抱きながら、そっと歩いて行った。






          

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