色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉空

34 ちょっと、大きすぎて……苦しいの

夏と言えば、カレーが美味い。

「うおおぉ、これは……」

「どうぞ、召し上がれ♡」

微笑む結菜が俺の前に出したのは、ゴロゴロと野菜の入ったカレーだ。

この前、親戚のおじさんの家で取れた夏野菜たち。

それをふんだんに使った夏野菜カレー。

「結菜、一緒に食べよう」

「うん」

俺と結菜は一緒にテーブルを囲み、

「「いただきます」」

二人仲良くそう言った。

「じゃあ、早速」

俺は大口に切られたその野菜をパクっと食べる。

「うん、美味いぞ。さすがは結菜だ」

「ありがとう。でも、ミーくんのおじさんが作ったお野菜が美味しいから」

「いやいや、それもあるけど、やっぱり結菜は料理上手だよ」

「うふふ、ありがと♡」

「さあ、結菜も食べなよ」

「うん」

結菜は同じく大きな野菜をスプーンですくった。

けど、わずかに食べるのを躊躇しているように見える。

「どうした? 食べないのか?」

「あ、うん。食べるよ」

少しぎこちなく笑う結菜は、野菜をパクっとした。

けれども、何だか少し苦しそうだ。

「結菜、どうした? 大丈夫か?」

「んっ……このやはいがおおひふへ……」

「結菜?」

結菜は口元を手で隠しながら、必死に大きな野菜を咀嚼している。

そして、やっとの思いでゴクリとした。

「だ、大丈夫か?」

「う、うん。少し、大きく切り過ぎちゃって」

「無理するなよ。切って小さくしたらどうだ?」

「そうだね。でも、出来ることなら、大きいまま頬張りたいなって」

「え、どうして?」

「だって……ミーくんのすごく大きいから……いつもちゃんと入れてあげられないでしょ? だから、少しでも訓練しようと思って……」

「ゆ、結菜……」

何て可愛くて、健気なんだ……

「クソ、デカく生まれ育ったことがこんなに悔しいなんて。大好きな結菜を苦しめるなんて」

「そ、そんな、ミーくんは悪くないよ。むしろ……大きい方がカッコイイし、嬉しい」

「ゆ、結菜……いかん、ムクムクして来たぞ」

「ム、ムクムクして来たの?」

「ああ。けど、食事の最中だからな。我慢するよ」

「じゃあ、私も我慢するね」

「夫婦が力を合わせれば、何でも乗り越えられるさ」

「うふふ♡」

俺と結菜は気を取り直してゴロゴロ野菜カレーを食べる。

「んっ……おっひい……おっひいお……ミーふん……」

「ぐっ……落ち着くんだ、俺。結菜がエッチで可愛いのは今に始まったことじゃない……それに、これは俺のために頑張ってくれているんだ」

俺は必死に歯を食いしばって言う。

「あっ……んっ……も、もうふこひへ……ふっ、あっ」

結菜は尚も必死に大きな野菜を飲み込もうとしている。

「んあっ……ぷはっ」

結菜はようやく、人心地つく。

「はぁ、はぁ……やっと飲み込めたよ、ミーくん」

結菜は小さく涙を浮かべて、ニコリと笑う。

プツン、と俺の中で何かが切れた。

「結菜、すまん」

「えっ?」

「もう、限界だ」

「ミ、ミーくん?」

俺はキッチンからラップを持って来ると、手早く食べかけのカレーにかける。

そして、結菜を抱きかかえた。

「今すぐ、結菜を食べたい」

「こ、こら、ミーくん。お行儀が悪いよ?」

「すまん。だが、お前もいけないんだぞ? 可愛くてエッチすぎるから」

「ミ、ミーくん……ちょっとだけだよ?」

「ああ、分かっているよ」

俺はキランと笑みを浮かべて言う。

そして、結菜を寝室に連れ込んだ。

ちょっとだけと言われたけど……

「あん、あ~ん♡」

結局、たっぷりいただいてしまいました。






          

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