色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉空

28 憂鬱な梅雨を気合で乗り越える夫婦


世間はそろそろ、梅雨を迎える。

「う~ん、この時期はなかなか洗濯物が乾かないなぁ」

結菜は悩まし気な顔で言う。

「そうだなぁ。ジメジメして、嫌な感じだ。ちょっと親に頼んで、乾燥機でも買ってもらうか?」

「けど、ちょっと申し訳ないかな」

「まあ、そうだな……」

俺は無い脳みそを振り絞って考えてみる。

「……あ、そうだ。良いこと考えた」

「聞かせて、ミーくん」

「俺たち自身で部屋を熱くすれば良いんだ」

「えっ、それって……」

結菜は口元に手を添えて激しく赤面する。

「トレーニングだよ。ほら、前にも家の中でやっただろ?」

「あっ……ト、トレーニングね……そうだね」

結菜はなぜか少し残念そうな顔をする。

「どうした?」

「う、ううん、何でもないの」

「よし、結菜。一緒にトレーニングをするか。こういう時こそ、体を鍛えて身も心もスッキリしよう」

「分かったよ、ミーくん」

そんなこんなで、俺と結菜は久しぶりに夫婦で仲良く筋トレを始める。

「んっ……あっ……んっ……はぁん!」

「良いぞ、結菜。その腕のプルプル感が重要だ。おっぱいだけじゃなく、腕もプルプルさせるんだ!」

「ちょっ、ミ、ミーくん……セクハラだよ~」

「ハハハ、すまない。ほら、もっと深くまでして」

「んあっ……あっ、おっぱいが先に着いちゃうよ?」

「なに~!? なんてけしからんおっぱいなんだ」

バシッ!

ボイ~ン!

「あんっ!」

「あっ、すまん、つい」

「もう~、ミーくんのエッチ~!」

「よし、分かった。次は俺の番だ」

俺は腕立て伏せの構えを取る。

「結菜、背中に乗ってくれ」

「えっ、良いの?」

「ああ、遠慮するな」

「じゃ、じゃあ……」

結菜はそっと俺に背中に乗る。

「よーし、行くぞぉ!」

俺は気合を入れて腕立てを始める。

「ふんっ、ふんっ、ふんっ!」

「あっ、あんっ、あっ! ミ、ミーくん、すごい!」

「まだまだ余裕だぞぉ!」

「あんっ、はんっ! す、すごい揺れて……ミーくん、激しい!」

「結菜ぁ! 遠慮せず、もっと俺に体重をかけろぉ!」

「んあっ! こ、こうかな?」

「う~ん、良いズシッと感だ!」

「ミ、ミーくん! 私、太ってないよね? 大丈夫だよね?」

「結菜は太っても可愛いさ~!」

「もう、バカ~!」

それからも、俺は結菜と一緒に色々な筋トレをする。

「ふん~っ……あっ!」

「結菜、がんばれ。腹筋は全ての基本だ!」

「う、うん……あっ……んはああああああああぁん!」

「そうだ、もっと声を出せ! その方が筋肉も応えてくれる!部屋の壁は厚いから、お隣さんのご迷惑にもならないしな!」

「ミ、ミーくん……私は別に筋肉ムキムキにならなくても良いんだよ?」

「ああ、そうだな。しかし、俺は元気な結菜の声が聞きたいんだ」

「わ、分かった……ふああああああああああああぁん!」

「よーし、良い声だ! 結菜、たまには器具を使ってみよう」

「う、うん。けど、私はいつもミーくんが使っているダンベルなんて持てないよ?」

「大丈夫だ。ペットボトルに水を入れてダンベル代わりにできる。重さは好みで調節だ」

「それなら私にも出来そうだね♡」

「よし、これくらいでどうだ?」

「んっ……良い感じかも」

「よし、じゃあ、元気よく行こう」

「うん……あっ……」

結菜はペットダンベルを持ち上げる。

「さ、最初はイケると思ったけど……んあっ……と、途中から結構キツいね……はああああああああぁん!」

「負けるな、結菜ぁ! 筋トレは己との勝負だ!」

「う、うん! 頑張る……ふんっ……んあああああああああああぁん!」

「結菜、エッチの時の方が声が大きいぞ! がんばれー!」

「バ、バカアアアアアアアアアアアァ!」

ペットダンベルを終えた結菜は息を切らしながらクタっとする。

「はぁ、はぁ……」

「う~ん、まだ洗濯物は乾かないなぁ。もっと、気合が必要か」

「ミ、ミーくん……ごめん、私はもう……」

「よし、エッチをするか」

「えっ?」

「それなら、まだ頑張れるだろ?」

俺がニカっと笑って言うと、結菜は少し驚きつつも、

「うん」

笑顔で頷いてくれた。







「「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」」

俺と結菜はベッドの上で激しく息を切らしていた。

「さ、さすがに疲れたな……結菜、大丈夫か?」

「う、うん……ミーくんが激し過ぎて……壊れそうだったけど」

「す、すまん。痛かったか?」

「平気だよ」

結菜は微笑んで俺とキスしてくれる。

俺たちは裸のまま抱き合っていたのだが、ふと気が付く。

「……ていうか、トレーニングしてエッチして汗だくになって……ますます、洗濯物が増えていないか?」

「あっ」

結局、親にお願いしてみたら、乾燥機能付きのドラム洗濯機を買ってもらいました。

将来、ちゃんと出世払いします。






          

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