色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった

三葉空

22 木陰でひたすらにキスをする

朝目が覚めると、結菜が微笑みながら俺を見つめていた。

「おはよう、ミーくん」

「……おはよう、結菜。もう起きていたのか?」

「うん。先に起きて、ずっとミーくんの寝顔を見ていた」

「え?」

「うふふ、可愛かったよ」

「恥ずかしいな」

「ねえ、くっついても良い?」

「良いけど……昨日の夜、散々くっついただろ?」

「うん。ミーくん、凄い激しかった」

「ごめん、痛かった?」

「ううん、嬉しかったよ」

「結菜……」

俺たちは朝から布団に入ったままキスをする。

今は旅館の部屋にいて、普段過ごす家とは違うけど。

結菜がそばに居るだけで、そこはもう癒しの空間だ。

「あっ、ミーくん……唇を軽く吸うの……気持ち良い」

「良かった。俺も勉強したんだ、結菜に喜んでもらうために」

「ミーくん……♡」

それから、しばし布団の中でイチャついた。







今日は旅館の周辺を結菜と散策することにしていた。

「どうする? 温泉街の方に行くか? それとも、山の方に行くか?」

俺は結菜に問いかける。

「うーん、温泉まんじゅうとか食べたいけど……なるべくミーくんと二人きりになりたいから、山に行きたい」

「じゃあ、そうしようか」

俺たちは歩き出す。

山とは言っても、丘に近い。

だから、特に登山の準備とかしなくても、気軽にハイキング気分で上って行ける。

「結菜、疲れないか?」

「平気だよ」

「そうか。疲れたら遠慮なく言えよ。おんぶしてやるから」

「……あ、もう疲れたかも」

「こら」

俺が軽く頭をコツンと叩くと、結菜は舌を出す。

「じゃあ、手を繋ごうか」

「うん」

結菜は笑顔で俺と手を繋ぐ。

澄んだ緑の木々に囲まれて歩くことで、とてもリラックスした気持ちになれる。

「結菜、前から思っていたんだけど」

「ミーくん、どうしたの?」

「ほら、結菜は料理だけじゃなくて掃除とか洗濯もみんなしてくれるだろ? だから、ストレスとか無いのかなって。ほら、結菜だってまだ高校生だし、友達と遊びたい盛りだろ?」

「ストレスなんて無いよ。大好きなミーくんのために頑張ることが嬉しいし。ミーくんが私の料理を食べて笑ってくれるのなんてもう幸せ」

「結菜……幸せなのは俺のほうだよ。お前みたいな最高の嫁がいて」

「ミーくん♡」

「けど、もし俺たちは幼馴染じゃなかったら……どうなっていたんだろうな? こんな風にラブラブな関係になれなかったかな?」

「あまり考えたことないから分からないけど……それでも、きっと私はミーくんを好きになるよ」

「結菜……」

「ミーくん……」

俺はその場ですぐ結菜とキスをしようとするが、

「あらあら、可愛いカップルね~」

「やだ、本当に」

すれ違うおばさん達の声が邪魔をして気を削がれた。

俺と結菜は顔を赤らめながら早足で進む。

「こ、こっちの方もなかなか二人きりにはなれないな」

「う、うん。仕方がないよ」

「けど、どうしよう……」

「ミーくん?」

「何か俺もう、ムラムラして来ちゃって……」

「ミーくん……昨日、あんなにいっぱいエッチしたのに? 正直、ミーくんがいっぱい私のおっぱいを揺らすから、まだ少し痛いの」

「ご、ごめん」

「何て冗談だよ。じゃあ、あの木陰で少し休憩する?」

結菜がその場所を指で差した。

「ああ」

俺は結菜と一緒にその木陰に来た。

「結菜、ここは外だから。少しだけな?」

「うん、分かっているよ」

微笑む結菜の頬に触れた。

「あっ……どうしよう、昨日の余韻かな。ミーくんに触られるだけで、ドキドキしちゃう」

「俺はいつだってそうだよ。油断すると、鼻血が出そうだ」

「もう、鼻血はやめて♡」

俺は結菜とキスをする。

相変わらず柔らかくてふにふにしていて、可愛い唇だ。

胸も大きくて柔らかくて。

昨日の夜にエッチをした時も、すごく揺れていたし。

普段は清楚で可憐な結菜だけど、エッチの時はとても大胆だ。

「……これくらいにしておこうか」

俺は唇を離して言う。

「……もう少しだけ」

「えっ?」

「ダメ、かな?」

「じゃ、じゃあ、もう少しだけな?」

「うん」

結菜は頷き、キス顔になる。

クソ、可愛過ぎるぞ、俺の嫁!

内心で叫びながら、俺は結菜にそっとキスをした。

「んっ……あっ……」

結菜の口の端から漏れる吐息が可愛らしくて困る。

「……ミーくん、キスもエッチもどんどん上手なって行くね」

「え、本当か?」

「うん。体もたくましくなって……胸板とか厚くなったよね?」

「まあ、鍛えているからな」

「素敵……もしかして、こっちの方も鍛えているの?」

「こ、こら、結菜。あまりハレンチな発言はやめなさい。学校にみんなが知ったら、がっかりするぞ」

「だって、ミーくんのせいだもん」

「俺のせいか?」

「そうだよ。こんなに私を夢中にさせて……キスもエッチも……止まらないんだから」

今度は結菜の方から俺にキスをする。

身長の差があるから、つま先立ちをする結菜が健気で可愛くて。

俺はそっとお尻を持ち上げてやる。

「やんっ……ミ、ミーくん」

「つま先立ちが大変そうだから」

「も、もう~、余計なお世話だよ」

「す、すまん」

「でも、ありがとう」

目的地である山の頂上はまだ先なのに、俺たちはもう満足していた。






          

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