家出中の美女を拾ったら、僕が好きなあの子のお姉さんだった

三葉 空

48 エロい姉と爽やかな妹

「ねえ、真由美ちゃん。体育祭も近いし、今度の休みに一緒にランニングでもしない?」

 夕食時に僕はそう言った。

「うん、良いよ。一緒に走ろう」

 すると、

「あー、二人だけズルーい!」

 なぜか、灯里さんがそう言った。

「え、何がズルいの?」

「だって、どうせランニングとか言って、途中で茂みとかに入ってエッチなことするんでしょ?」

「あはは、しないよ。灯里さんじゃあるまいし」

「そうだよ、あはは」

「むっ」

 灯里さんは怒った顔になり、

「秘技・おっぱいビンタ!」

 バチィン!

「ぐはッ!?」

 バチィン!

「ひぐッ!?」

 僕と真由美ちゃんは灯里さんのおっぱにノックダウンされた。

「カンカンカーン! 灯里ちゃんの大勝利ぃ!」

 灯里さんは嬉しそうにガッツポーズをした。

 無邪気なお姉さんだなぁ。

「はあ、もう灯里さんのおっぱいは凶器だな、色々な意味で」

「ちっ」

「真由美ちゃん、落ち着いて」

「あ、ごめんなさい」

「ごめんって。じゃあ、罰として……灯里ちゃんの突先をつねって良いよ?」

「それはむしろ灯里さんへのご褒美でしょうが」

「バレた?」

「バレバレだよ、このエロ姉さん」

「あ、言ったね?」

 灯里さんがまたおっぱいを構えるので、僕は大人しくする。

「じゃあ、あたしも一緒に走るからね♡」

 ボイイイン!

「……どうぞ、ご自由に」

「……ちっ」

 もはや、灯里さんのおっぱいに勝てる者は誰もいなかった。



      ◇



 爽やかな空、爽やかな風、爽やかな汗。

「はっ、はっ、はっ」

 真由美ちゃんはリズムよく呼吸をしながら走っている。

 元が爽やか美少女の真由美ちゃんは、体操着でランニングをしている姿が良く似合う。

 僕は並んで彼女を見て走っていると、初めて出会った頃の甘酸っぱい思いが蘇ってくるようで、嬉しかった。

「はぁ、はぁ……あ~ん、おっぱいが重い~!」

 そんな爽やかな空気をぶち壊すのは、僕らの後ろを走るエロ姉さんだ。

「ねえ、ちょっと二人とも~。もう少しペースを落としてよ~!」

 ブルルン!

 ボルルン!

 灯里さんもまた、体操着に身を包んでいる。

 高校時代の体操着は、もはやギッチギチすぎて。

 大きなバストに持ち上げられるせいで、灯里さんのおへそが見えていた。

 もう何もかも、エロ姉さんである。

 この朝の時間は他にランニングをしている人が結構いる。

 そして、すれ違う男の人たちはみな、

「ぐふッ!?」

 鼻血を垂らすなり、吐血するなりをしていた。

 本当に申し訳ないと思う。

「ねえ、翔太くん。あのおっぱい、ちぎっても良いかな? ウフフフフ」

「わぁ~! 真由美ちゃん、落ち着いて~!」

 せっかく、本来のさわやか美少女っぷりを発揮していたのに。

 また真由美ちゃんがダークサイドに~!

「ふぅ~、ふぅ~」

 ようやく、僕らに追い付いた灯里さんは、その場で両手を膝の上に置く。

 そのせいで、谷間が思い切り見えていた。

 エロいな……じゃなくて。

「灯里さん、やっぱり無理だよ。僕らはまだランニングを続けるから、灯里さんは歩いて先に帰ってよ」

「嫌だもん。そうやって厄介払いをして、二人でしこたまエッチなことするんでしょ?」

「しこたまって……だから、しないよ」

「けど、翔ちゃん……思い切り立っているよ?」

 ギン!

「あっ……ち、違う、これは……灯里さんのおっぱいのせいだよ!」

「ふふ」

 むにゅっ♡

 灯里さんはおっぱいを寄せて見せる。

「ぐっ……や、やめろ」

「ふふ、翔ちゃん。何ならこの道のド真ん中で、灯里さんとエッチなことしちゃう?」

 灯里さんはエロく吐息を漏らしながら、指を咥える。

 な、何なんだ、このエロ姉さんは、朝っぱらから……

「あら、翔ちゃんってば。ズボンに手をかけちゃって、やる気ね」

「ハッ!」

 僕は無意識の内にズボンを脱ごうとしていた。

 そして、背後から漂う不穏な気配。

 おそるおそる、振り向く。

 これはきっと、ダークサイドに堕ちた真由美ちゃんが物凄く怖い顔で睨んでいるに違いない……

「む~っ!」

 真由美ちゃんが頬を膨らませて僕を睨んでいた。

「翔太くん?」

「ご、ごめんなさい。怒らないで……」

 ちゅっ、と。

 優しく頬にキスをされた。

「……あっ」

 どちらからともなく、声が漏れる。

「私は胸とかエッチ加減じゃお姉ちゃんに勝てないけど……こんな風に、翔太くんに気持ちを伝えられるよ?」

「ま、真由美ちゃん……」

 僕らは互いに見つめ合う。

 ふと、灯里さんが茶化して来るかと思ったけど……

「……あれ、いない?」

 辺りを見渡しても、灯里さんの姿がない。

 その時。

「――アオハルかよー!」

 土手の方から声がして、僕と真由美ちゃんはそちらの方を見た。

「「あっ」」

 その斜面に灯里さんが仰向けになっていた。

「な、何をしているの、灯里さん?」

「……ちくしょう、あたしも高校生に戻りたーい!」

 灯里さんは土手の芝生の上でジタバタしている。

「……真由美ちゃん、行こうか」

「……うん、そうだね」

 僕らは灯里さんを無視して走り出す。

「って、ちょっと……待ってよ~!」

 その後、灯里さんは泣きながら必死に追いかけて来たけど。

 ボインボインボインボインボイン!

「「「グハッ……!?」」」

 その爆乳が揺れまくるせいでまたすれ違う男たちが倒れた。

「灯里さん。マジでもう、ランニング禁止ね」

「ちっ、卑しい姉だよ」

「二人ともひどいよ~!」

 その後、何だかんだ灯里さんが可哀想だったから……

「ランララ~ン♪ ランララ~ン♪」

 灯里さんを真ん中において、僕らは腕を組まれる。

 その豊満すぎるおっぱいの感触を味わいながら……

「くっ、落ち着け、僕……!」

「これ、殴って良いかな? 殴って良いね?」

「やっぱり、3人仲良しが一番よね~♪」

 どこまでも3人で歩いて行った。







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