家出中の美女を拾ったら、僕が好きなあの子のお姉さんだった
34 不機嫌になった灯里さんを追いかけて、それから……また二人きりで……
「いや、そんな……」
「遠慮しないの♡」
「そうそう、遠慮しないで」
「食べろ、食べろ~」
「じゃ、じゃあ……」
パクッ。
「おいちい?」
「お、美味しいです」
これは何と言う状況だろうか。
「ねえねえ、次は私が翔太くんに食べさせるの~」
「私も~」
年上のお姉さんたちに囲まれた……正にハーレム状態。
普通なら喜ぶ所なんだけど……
ピキリ。
僕の向かい側に座る灯里さんが明らかに不機嫌になっていて、落ち着かない。
「ていうか、灯里に聞いたんだけど。真由美ちゃんも一緒に3人で付き合って、おまけに3人で暮らしているって本当?」
「あ、はい」
「へぇ~。私も仲間に入れてもらおうかしら」
恭子さんが言う。
「ずる~い、私も~」
「私も~」
お姉さんたちが次々に手を上げる。
ていうか、さっきからおっぱいが当たって……
大きさは灯里さんほどじゃないけど、数の力がすごい。
「ねえ、翔太くんは週に何回くらい、灯里とエッチをしているの?」
「あ、私も気になる~」
「えぇ? いや、それは……」
僕は動揺しながら、チラと灯里さんの方を見る。
「……お互いに用事がなければ……ほぼ毎日ですかね」
「「「マジで~?」」」
途端に、お姉さんたちが目をキラキラとさせる。
「翔太くんって、可愛い顔して実は絶倫系?」
「ぜ、絶倫って……」
「意外と、アソコもデカそうだよね~」
「み、見ないで下さい!」
僕はサッと股間を隠す。
「おっきいよ」
ふいに、灯里さんが口を開く。
「えっ?」
「可愛い顔してぶら下げたその凶器で、あたしはいつも突かれているの……ズンズンとね」
そう言って、灯里さんは不機嫌そうな顔のまま、パスタをすする。
気付けば、完食していた。
「ごちそうさま」
そう言って、サイフからお金を出してテーブルに置く。
「あたし、先に帰るから」
「あ、灯里さん?」
僕が止めようとするけど、灯里さんはサッと店から出てしまう。
「ごめんなさい」
僕はポカンとしているお姉さんたちにそう言って、灯里さんの後を追う。
「待って、灯里さん!」
僕が呼びかけると、灯里さんは立ち止まる。
「灯里さん、僕は……」
「……ひどい」
「へっ?」
「今日は久しぶりに、翔ちゃんと二人きりでデートだったのに……ぐすん」
灯里さんは小さく涙ぐんでいた。
「ご、ごめん」
「ううん、良いの。翔ちゃんは悪くないから」
灯里さんは小さく微笑む。
「良いの? きれいなお姉さんハーレムを捨てちゃって」
「うん、大丈夫。だって、灯里さんの方が大切だから」
「翔ちゃん……♡」
その時、上空からポツリ、ポツリと雨粒が落ちて来た。
「あ、雨……」
やがて、ザーザーと降り出す。
「灯里さん、こっち」
「あっ」
僕は灯里さんの手を引っ張って屋根のある場所を目指す。
「大丈夫? ちょっと濡れちゃった?」
「うん、ちょっとだけ……あっ」
灯里さんが言うのでふと視線を下ろすと、服が透けてブラジャーが見えそうだった。
僕はまずいと思い、アウターを脱いで渡す。
「これ着て、灯里さん」
「でも、翔ちゃんが風邪を引いちゃう」
「僕のことは良いから。今は灯里さんを守りたいんだ」
「キュン……♡」
灯里さんは照れくさそうに微笑みながら、僕に手を引っ張られて行く。
「ちょうど良い時間のバスがあると良いけど。まあ、最悪タクシーでも良いかな」
「ねえ、翔ちゃん」
「ん?」
灯里さんに言われて立ち止まった場所は……ホテルだった。
「ちょっと、ここで休まない?」
「いや、でも……」
「今のままだと、お互いに風邪を引いちゃうかも。そうしたら、真由美にも迷惑がかかるし」
「言われてみれば、そうだね」
僕は頷いて、灯里さんと一緒にホテルに入る。
幸い、部屋は空いていた。
休憩ということで数時間のプランを選ぶ。
それから、二人でエレベーターに乗って部屋に向かう。
「ちょっと狭いけど……仕方ないよね。格安のビジネスホテルだし」
灯里さんは言う。
「翔ちゃんが大人になったら、ラブホに入りましょ? そうしたら、いっぱい遊べるよ」
「灯里さんは、ラブホに行ったことがあるの?」
「まあ、前に付き合っていた彼氏とね……」
「そっか……」
「あ、もしかして、嫉妬してくれている?」
「うん、ちょっと……」
今度は、僕の方が少しばかり不機嫌になってしまう。
「ねえ、翔ちゃん。確かに、私は翔ちゃんとシた時、もう初めてじゃなかった。けど……それまでに付き合った男はみんな態度はデカいけど、アレは短小だったから……言いたいこと分かる?」
「へっ?」
「奥まで届いたのは、翔ちゃんだけなの」
灯里さんは自分の下腹部の辺りに触れながら、頬を赤らめて言った。
「だから、翔ちゃんに私の初めての奥を捧げたの……それじゃ、ダメかな?」
「……灯里さん、ヤバいよ」
「えっ?」
「今ので……ギンしちゃった」
「ギンしちゃったの?」
灯里さんは少し蠱惑的に笑う。
「じゃあ、シャワーを浴びちゃおうか……二人で」
「うん」
僕が頷くと、灯里さんは微笑む。
濡れた服をハンガーにかけ、僕らはシャワールームに入った。
「……あっ、翔ちゃん……いきなり……すごい♡」
灯里さんのエッチな声が、狭いそこの壁に反響した。
          
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