コミュ障な僕の日常

ピト

エピローグ

「鬼ごっこやろーぜ!!」
活発な園児達は毎日どこかの誰かしらが発するこのような発言から元気に外を走り回る。その光景はまさに僕達のような子が子どもの象徴であると示すように。
「部屋の中でお絵描きしよ。」
内気な園児達は毎日仲のいい友達と室内で静かに絵を書いている。見かけは外で遊んでいる子ども達に比べ派手さはないながらも、彼らなりに楽しみながら。
幼稚園児だった頃の僕は前者だった。
「ドッチボールやるやつは集まれ〜!」
リーダーシップをとり、周りを積極的に遊びに誘う。当時はこれが普通だと思っていた。しかし、今、当時のことを振り返ろうとしてみても、周りの目を気にせずにいられたあの時の感覚を僕は思い出すことは出来ない。今、当時のようにリーダーシップをとり、さほど仲良くもないクラスメートを遊びに誘えるかと言えばそれは絶対に出来ないだろう。
一体いつから僕の心情に変化が生まれたのだろうか。いつから僕は人の目ばかり気にするようになったのだろう。考えても考えても答えのない疑問を持ちながら僕、藤澤諒真は今日も人目を気にして生活する。







初投稿です。投稿頻度は低めですが今後ともよろしくお願いします。 ️
この作品は一応、実体験を元に書いています。
是非とも感想聞かせてください!

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