コミュ障な僕の日常

ピト

日常

「行ってきます。」
毎日のルーティーンとなっているこの行動を僕は聞こえるか聞こえないかくらいの声で済ませた。我が家は警察官の父がいるため、とても礼儀作法や挨拶にうるさい。挨拶をしなかっただけで怒られた数は数え切れないほどに多い。
僕は毎朝40分ほどかけて8キロ先の高校に通っている。僕は運動部に所属していないため毎日の運動は授業の体育とこの通学の自転車くらいしかない。
校門に立つ生徒指導の先生に挨拶をして私は駐輪場に自転車を置き教室に向かった。ホームルーム開始10分前の教室にはまだ人はまばらにしかいなかった。もちろんその中には友人と呼べる人もいたが、僕は誰にもきずかれないよう静かに自分の席に着き、ホームルームまでの時間を大好きなサッカーゲームをして過ごす。
チャイムがなり担任が教室に入ってくる。そのタイミングでクラス代表が号令をかける。号令を終え席に着くと、提出物の確認や授業変更の知らせなどありきたりな報告が続いた。
ホームルームが終わると僕は仲の良い友人、光と匠のところに駆け寄り会話を始める。ゲームの話や漫画の話、時には恋バナなど、その日によって様々だ。
僕は基本的に流行に鈍感だ。当時流行っているドラマや曲などは友人からその話を聞いて初めて知ることが多い。なので数少ない  【イケてる友人 】との会話は僕にとってとても大切である。
友人との会話に花を咲かせていると、チャイムがなり授業が始まった。僕は勉強は好きじゃないが、
(運動部に入っていないんだから勉強はできて当然だろ)
と、周りが思っていると思っているので一応恥ずかしくない程度には頑張り、中の上くらいの成績を収めている。
良い成績を取るには必然的に授業を真面目に受けなければならないので、周りが無駄話をしている間、僕はバカ真面目にノートを取り続けていた。
授業を受け、休み時間に決まった友達と話す。この行動を繰り返しているうちに終礼の時間となった。
朝礼と同じような終礼を終えた僕は同じ部活の友人とパソコン室に向かった。僕は一応情報システム部に所属しているが、実際はパソコン室で友人とゲームをしているだけで部活らしいことは一切していない。
情報システム部には、広瀬颯太という怪物がいる。彼とは1年の時にもう1人の部員である飯田陸斗と共に同じクラスで過ごしていた。颯太は軽度の発達障害を持っていて、周りの人の気持ちを考えることや感情を抑えることが苦手である。それゆえ先生に怒られることもあるが、キレキャラで爆笑をさらって行く。
そんな彼らと楽しい時間を過ごすうちに帰宅時間となった。彼らと帰宅の準備をして一緒に駅え向かい、陸斗と別れ、颯太と僕は自転車で帰る。途中まで颯太と喋りながら自転車を漕ぎ途中で別れ僕は1人で家に向かう。
家に着くと着替えて犬の散歩に出かける。小型犬なのでせいぜい20分少々の短い散歩ではあるが、僕にとっては可愛い生き物と戯れるこの時間は、ストレス発散の意味でもとても大切である。
散歩を終え家に帰ると母が風呂を沸かしてくれている。そこから風呂に入り、食事をして、宿題をして、ゲームをして寝る。これが僕の日常である。

こんな僕の日常の中にも様々な事件が起こっていた。


第1話は正直読んでいてつまらないと思います。
ですが、今後の展開において知っておいた方がいい事なので是非覚えておいてください。

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