【OLDS】

黒衣

【7】女、鬼に食

不思議なことがある。
歴史の影には事件がある。


それが新しいものを伝える【NEWS】と対峙した【OLDS】である。







ピッピッピッポーン♪
今晩は、真中 愛香【まなか まなか】です。
古い出来事をお伝えするOLDSの時間になりました。




早速お伝えします。


え~また女性が犠牲になりました。
女性が殺されたと通報がありました。
通報してきた人物は、右近中将【近衛府の次官】の在原業平→ありひらのなりひら【平城天皇の皇子阿保親王の子】さんです。


事件の現場は山科の安祥寺の北、北山科の辺りにある荘園管理のために作られた山の邸宅、山庄です。


そのそばに大きなあぜ倉と呼ばれる高床の倉があり、その中の片開きの戸は倒れており、すのこ板もなくなってました。まったく人気のない場所です。




何故?このような場所に被害者はいたのでしょうか?


その答えは通報者が知っているようです。
通報者の在原業平さんの話では、通報者が被害者の女性を拉致して、この場所に連れてきたそうです。






その後、床にゴザを敷き二人で寝ていたところ、突然、稲妻がとび雷鳴が激しく轟いたため、被害者を後ろに押したのち、雷避けの呪いとして、太刀を抜いて、太刀をひらめかしたようです。




そうするうちに雷も止み、夜が明けてきたのですが、被害者が物音ひとつたてないのを不思議に思い振り返って見たところ、被害者の頭と着物だけがそこにあったということです。




今のところ、被疑者とみられる在原業平さんですが…疑問も残ります。
それは被害者の体の行方です。


誰が持ち去ったのか?通報者が隠蔽をはかったのだとしても謎です。何故?頭部と着物を残したのか?




また、【今昔物語巻第27本朝付霊鬼 在原業平中将の女、鬼にくらわるる語 第七】
にて広く情報を求めていくとのことです。






果たして、真相は明らかになるのか?今後の状況を見守っていきたいと思います。




え~
CMの後は、シーズン到来、かき氷と怪談をお伝えします。

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