【OLDS】

黒衣

【3】桃薗の柱

不思議なことがある。
歴史の影には事件がある。


それが新しいものを伝える【NEWS】と対峙した【OLDS】である。







ピッピッピッポーン♪
今晩は、真中 愛香【まなか まなか】です。
古い出来事をお伝えするOLDSの時間になりました。




早速お伝えします。





え~気味が悪い事件がありました。


夜中、人が寝静まる頃に木の節穴から小さな子供の手が現れ手招きをしたとのことです。




現場は桃薗【ももぞの】といわれていた世尊寺【せそんじ】です。


まだ寺になっていなかった頃、西の宮の左大臣【源高明】さんが住んでいたそうなんですが…




寝殿の母屋の柱から、子供の手が人を招くということがありました。




大臣は、お経を結びつけたり、仏の絵像を掛けてみたりしたのですが、手招きは止まなかったそうです。




ところが、ある人が実戦に用いる征矢を一本、節穴にさしこんでみたところ、その期間は手招きすることが出来ないとのことでした。




その後、矢の柄を抜いた征矢の矢じりを節穴に打ち込んだところ…それから、ばったりと手招きがやんだとのことでした。




周囲の人々は、何故矢で手招きがやんだのかと不審がったとのことでした。


また、【今昔物語巻第27本朝付霊鬼 桃薗の柱の穴より児の手を指し出して人を招くの語 第三】
にて広く情報を求めていくとのことです。




まったく不可解なことがあるものですね。


CMのあとは、衝撃的な出来事に遭遇した【薬売りは見た】をお伝えします。

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