魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

護衛任務⑨

ある国でそんな話が行われているなか、
一方そんなことは知らない俺たちはと
いうと、エマさんが言うに簡単に情報を
話してくれたという盗賊の生き残りから
聞き出したことを整理していた。

エマ「まず、盗賊たちに私たちを
襲う依頼をした人は、わからないらしい
けど、依頼の前金と成功額が一般人には
払えない額で、しかも、盗賊の中に
あきらかに訓練された人間がいたことから、
どこかの兵士が紛していて、このことから
貴族が依頼人で間違いないだろうし、
盗賊のなかにいくらか顔の見たことのある
冒険者たちがいて、あいつらは皆、
最近、帝国に来た同盟国をメインに活動
したいた冒険者たちだから、おそらく、
あのクソ皇子関係のやつらの仕業だと
思うよ。」

カイ「クソ皇子って、アクア王女が、
求婚を断ったって言う皇子ですか?」

エマ「うん。そうだよ。あのクソ皇子
どうやら相当こじれてるらしいね。
他国の王女を拐うのに自国の兵士を
使うなんて、すぐに犯人が誰かわかって
しまうじゃないか。それなのに、自国の
兵士なんかを使うのは、そんなことも
わからないぐらいバカなのか、
相当頭がいってるかのどっちかだけど、
あの盗賊が言うに、依頼人にどんな
手を使ってでも、アクア王女を取り戻
してこい。って、いわれたらしいから、
頭がいっちゃってるんだろうね。」

カイ「そうですね。アクア王女を
連れ出してこい。じゃなくて、
取り戻してこい。ですからね。もともと、
自分のだったかのようですね。少し
腹立ちます。」

俺は少し怒りを込めていう。エマさんの
顔を振り向くと、なぜかエマさんが顔を
膨らましていた。可愛い。いや、そんな
ことじゃなくて、

カイ「どうして、拗ねてるんですか
エマさん?」

エマ「いや?、別に?、ただ少し嫉妬
しちゃっただけだよ。」

カイ「嫉妬?、もしかして俺がクソ皇子
に怒ったことで、アクア王女に嫉妬したん
ですか?」 

エマ「うん、そうだよ。悪いかい。
私だって嫉妬するんだよ。」

カイ「ふふっ、いや、全然悪くないです。
エマさんも可愛いですよ。」

エマ「エマさんもってなんだよ。私だって
怒るんだよ。」

そういって、もっと頬を膨らませる
エマさん。俺は、こんな場所ではあるけど
こんなやり取りが、最、この人と、
出来たらなーと思っていた。かなわくば、
アクア王女とも。そんなことを思っていた
のが、ばれたのか、俺たちのやり取りを
見て、楽しそうに護衛と一緒にアクア王女
がやって来た。俺たちは今後の方針を
話し合うのだった。













まじで、ネタがない。お気に入り、
ありがとうございます。

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