魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

冒険者としての活動

俺は酔った父さんをつれて、母さんの
待つ家へと帰ってきた。

「カイ~、帰ってきたのって、
どうしたのよその人!」

「あぁ、母さん。父さんギルドで
昔のパーティーメンバー、フォックス
さんと合って酔っちゃったみたいなんだ」

「うん、ここはどこだ?」

「なにやってんのよ!あなた、カイの
付き添いでいったんじゃないの?」

「げっ、母さん。っていうことは
ここ家か!俺はいつの間に家に
帰ってきたんだ。」

「カイが連れてきてくれたのよ。
もうなにやってんのよ!でもあなた
フォックスにあったの?どうだった。」

「おぉー、聞いて驚くなよ。なんと」

「Aランク冒険者になってたよ。」

「えっ、カイなんで俺の言葉奪うんだ。」

俺は父さんの言葉に被せるようにそう
言った。

「すごのね。フォックス、Aランクに
なってたんだ。それで、カイは無事に
冒険者になれたの?」

「うん、フォックスさんのお陰でね。
バッチリ、Cランクの冒険者になったよ。」

「へぇー、すごいのね。フォックスが
助けてくれたのね。って、え!私の
聞き間違いかしら、今Cランク冒険者って
言ったの?」

「うん、俺一日で、Cランクにあがっ
たんだ。」

俺は母さんに今日一日あったことを
伝えた。

「えっ、ちょっと非常識すぎて、理解
しにくいけど、結局カイは、Cランクに
なったって、ことでいいのね。」

「うん、その解釈でまちがってないよ。」

「まぁ、15歳までに皇帝に認められ
なきゃいけないんだものね。こんなこと
で驚いてちゃ、命がいくつ合っても
たりないわね。どんどん依頼を
クリアして、最速でSランクになっちゃい
なさい。」

母さんがそんなことを言った。

「うん、それなんだけどね母さん。
俺、迷宮に入ろうと思うんだ。本当は
少したってからいこうと思ってたん
だけどね。一気にCランクになっちゃっ
たから。もう、潜ってもいいかなーと
思って。」

「私はまだ早いと思ってるけど、まぁ、
迷宮は最初は簡単でだんだんなれて
いくといいから、まぁ、いいかな。
あなたもそう思うでしょー。」

「あぁ、俺は母さんに賛成だよ。
別に今から深層に潜ろうってわけじゃ
ないんだからな。そうだろうカイ?」

「あぁ、うん、最初は浅いところで
迷宮のことを知ろうと思う。」

俺たちが今話している迷宮というのは
この世界に多く存在している魔物たちが
棲んでいるところだ。さまざまな大きさ
や、広さ、階層もいろいろなものがあり
日に日にその大きさは増えていくという
迷宮には、迷宮でしかとれない、魔法の
アイテムや迷宮にしか存在しない、魔物
もいて、たくさんの冒険者たちが、
今でも、迷宮に潜っている。その分、
危険も多いが、運良く、ひとつでも
魔法のアイテムを手にいれることが
出来れば、一生、生活出来るだけの
お金が手にはいる。
この世界でいま発見されてるものだけで
20個以上ある。そのなかでも、まだ
攻略されていない迷宮が12個あり、
その迷宮たちは、初めて発見された迷宮
たちであることから、最難関の迷宮。
として、それぞれに名前がついている。
この帝国には、その中で、6つの迷宮が
あり、俺はその中の一つに入ろうと
思っている。その名前は、世界で初めて
出現した迷宮だあり、今なお、攻略されて
いない、最大の迷宮、「タウロス」
一番難しいが、一番簡単でもある。
迷宮である。どういうことかというと、
タウロス迷宮は200階層まで、あると
いわれており、30階層までは、魔物も
そこまで強くなく、報酬(宝箱)の中身も
他の迷宮とくらべ、とてもいいので、
一番人気の迷宮となっているが、30階層
からは、今までが、嘘のように難しくなり
いまでは、30階層からは、Cランク以上
じゃないと、入れない。でも俺はこれに
疑問をもった。なぜ、そんなに強い魔物
がいるのに、浅い階層は弱く、宝箱も
いいものが多いのか。もしかしたら、
迷宮と言うのは、誰かの意志で、
できているんじゃないのかと。俺は
その謎がしりたいのだ。自分の知りたい
ことに命をかける。俺はそんな冒険者に
憧れた。だから俺はタウロス迷宮に入る
ことにしたのだ。タウロス迷宮は
王都にある。だから、俺は明日から
父さんたちとはおわかれだ。

「これもっていきなさい。」

母さんが金貨の入った袋をおいた。

「これって、皇帝からのいままでの、
補助金じゃん。いいの。」

「なにいってんの。もともとはカイの
でしょ。私たちは大丈夫だからもっていき
なさい。迷宮ではないがあるかわから
ないんだから。」

俺はありがたく、その金貨の入った袋を
もらい、母さんにお礼を言った。

「ありがとう、母さん。俺、頑張るよ。」

俺は明日、ここを離れ、王都にいく。
自分のやりたいことをやるために。

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