魔眼使いは冒険者に憧れる

カイン

魔眼使、Fランク冒険者になる。

そこは、俺の想像どおりの空間だった。
多種多様な種族のものがいて、
ベテランらしき冒険者が、新人らしき
冒険者に冒険者としての心構えを教えて
いる。机にはエール(この世界のお酒)の
瓶が乱雑におかれていて、いろいろな
人たちの声がいりまじっていてとても
うるさい。

「うん?どうしたんだカイ?」

「あぁー、何でもないよ父さん。」

あぁー、俺はついに夢にまでみた。
冒険者になれるんだな。ながかったー。
俺は今までの苦労を思い描いていた。

「お次の方!ようこそギルドに
いらっしゃいました。本日はどのような
ご要でしょうか?」

「あぁー、今日はうちの息子のカイの
冒険者登録に来たんだ。」

「息子さんの冒険者登録ですか?」

「あぁ。」

「それではカイさんこちらに来て
ください。」

俺は受付譲さんに呼ばれるまま、
カウンターへと向かった。

「わぁー、若いですね。本当に大丈夫
ですか?」

受付譲さんは俺のことをばかにしている
わけではなく、心配してくれている
ようだった。

「大丈夫です。私の息子ですから。」

父さんが受付譲さんにいってくれた。

「で、ですが本当に大丈夫でしょうか?」

どうやら受付譲さんは親バカだと思って
いるようだ。

「あぁー、そいつの息子なら大丈夫だ。
あんしんしていいよ。リーナちゃん。」

近くの席から声が聞こえた。
獣人族のひとだ。狐耳がついてる。
「おぉー、フォックスお前まだ、冒険者
やってたのか。」

「相変わらずのやつだな。なんだ、
久しぶりに顔を見たと思ったら急に
息子を連れてきて。親バカだと思われて
もしかたないぞ。」

「あぁー、俺は親バカじゃないぞ!
なぁ~、カイ?」

「それが親バカだっていうんだよ。」

「すいません、話がわからないんですが
この方はフォックスさんの知り合いで
いいんでしょうか?」

「あぁー、リーナちゃんは最近きたから
しらないんだな。知り合いもなにも
こいつは俺の元パーティーメンバーだよ。
12年も前の。だがな、」

「えっ、フォックスさんの元パーティー
メンバーってことはAランク冒険者って
ことかよ、スゲー」

周りからそんな声がざわざわと聞こえて
きた。どうやこのフォックスさんって
人は父さんの元パーティーメンバーで
Aランクの冒険者らしい。えっ、でも
父さんは元Bランク冒険者のはず。
どういうことだ?

「いや、12年前だから、こいつはBランク
だぞ。」

俺が疑問に思っていると、フォックス
さんが、教えてくれた。
どうやら、父さんたちがパーティーを
抜けてからAランクへと上がった
みたいだ。 

「ということで、こいつは信頼できる
やつだ。かわいいからといって、むりに
息子を冒険者にするようなやつじゃない。
俺が保証するよ。」

「フォックスさんがそういうんなら
信頼できる人なんですね。知らなかった
とは言え失礼なことをしました。
すいません。遅くなりましたが、受付譲の
リーナと言います。これからよろしく
お願いいたしますね!」

「いえいえ、急に12歳の息子をつれて
きて、冒険者登録をしてくれと言ったら
心配しますよね。私もうかつでした。」

父さんとリーナさんがあやまりあって
いた。俺はこのままじゃ拉致があかない
ので、リーナさんに冒険者登録して
もらうようにたのんだ。

「あぁー、すみません。カイさん
今から登録しますね。こちらの用紙に
名前と職業を書いてください。安心して
ください。しっかり守秘義務は守り
ますので。」

俺はその言葉に安心して正直に名前と
職業を書いてリーナさんに渡した。
父さんは、フォックスさんと積もる
話があるそうで、フォックスさんと
一緒に笑いながら話している。

「はい、ありがとうございます。
初めて見た職業ですが、フォックスさん
の元パーティーメンバーの息子さんです
から、大丈夫ですね。すこし、やること
がありますので、少々おまちください」

フォックスさんどんだけ信用あるんだ!
すごいな。俺もこれだけ信用を得たいな
そんなこんなで事務作業が終わった
みたいで、リーナさんが戻ってきた。

「はい、無事に冒険者登録ができました
これがカイさんの冒険者カードです。
なくさないようにしてくださいね。
カイさんは、Fランクからスタートです。
冒険者について説明しましょうか?」

「いえ、父からいろいろ聞いています
ので、大丈夫です。」

俺は早く依頼を受けたくてうずうずして
いたので、リーナさんの言葉を断った。
よし、俺は冒険者になったんた。
そうと決まれば、早く依頼だ。
俺はそう思い。依頼の貼ってあるボード
までいった。ボードの一番下にFランク
の依頼が貼ってあり、俺はそのなかで
薬草の採集の依頼を取り、リーナさんの
ところまでもっていった。俺は父さんに
すこし、薬草の採集をしてくると伝え、
冒険者ギルドを出ていった。俺は冒険者
になれたんだというわくわくで笑顔
だった。






















ついに冒険者になりました。お待たせして
すみません。お気に入りが3になりました。
ありがとうございます。

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