しまおのみち、しまおのへんか。

Tea こうちゃ。

十八話

しまおは、ちゃんと喋れた事に

満足していた。

綺子と会話が出来ていることに。






「いい。

 それ、いいかも。


 そうしよ。」




綺子から返事が来た!




しかし、しまおはそれに舞い上がる事なく


続けた。



もし、ここで、



「やったぜー!」


と、思ってたら、この後の会話は

出来てなかっただろう。







「うん。で、そのあとは、お茶して

 ボーリングに行く。」







「うんうん。」





「そこでチーム組んで勝負。」





「なるほど!じゃ、私はしまおとだね。」





「いや、そうしたらあからさまに

 バレるから、そこは男対女で。」








僕って、天才かも。


他人の事、


しかも、前もって準備期間があったら


こんなに話せるのかと。


普段から、こんな感じでいけたら…












「えっ?


 でも、それじゃあ


 よくなくないかな?」





「いや、ケンカしてんのに

 しゃべらんやろ。

 だから、あえておんなじチームに

 せんほうがいい。」





「そうなんかなあ。」





「で、

 途中で僕がガーター連発するから

 そこで

 ヘタクソ!とか、

 なにしてるの!とか、言って。

 僕らがケンカ的な感じになったら

 2人盛り上げようってなるやろ。」








「しまお。」







「ん?」






「いい。


 しまお、すごいね。」












綺子からのお褒めのお言葉だった。












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