美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社会でたくさんの嫁を娶りたい!

月風レイ

青年編 第43話 温泉旅行⑦

どうすればいいんだ……
俺の秘密って言えば本当は佐藤篤樹なんです……
なんて言えない……言えるはずもない……
言ったらここで攻略は途絶えてしまう……
何かないのか何か……
俺は師匠を使って、脳内にブドウ糖を送り込み、そしてアインシュタインの脳を自分の脳にコピーする。

「ねぇ。あなたの秘密を教えてくれない? 私あなたのことを学校中探したわ……でも、見つからなかったの……あなたはいったい何者なの? それに制服だってうちの学生のものだった……」


なるほど、俺が休んでいて水曜日に用事があって、俺を探したんだが、見つからなかった……というわけだな……
にしても頭の中がいつもよりスッキリしているな
これならいい方法が思いつくかもしれない……

「ねぇ、私に話してくれない?」

ここで、弁明することならどんな理由でもいいだろう……
だが、ここで止めを差しておきたい……

何かいい方法はないか……

状況を整理しよう。

俺は毎週水曜日に学校に通っていた。
そして、制服を着ていたため学校の生徒である。
そして、学校には探してもいなかった。


この状況にあったいいものはないか……

アインシュタインさん! お願いします!

「わかった話すね……先輩……驚かないでね……」




翌朝。目が覚めると、隣には水色の髪の美女が眠っている。
俺はその髪をそっと撫でて、もう一度眠りにつく。
昨日の夜は激しかったね……
激しい昨夜を思い出しながら……
氷堂時雨編fin.
















よく来たなぁ! 我、ケルビムのところへ。
ここへ来たということはお主には知識に対する不満があるのだろう。


あ!? こんなことしたら新シリーズ開幕か? なんで思った?笑笑
思わず笑笑なんて使っちゃったよ……

そりゃあ、あそこで終わったら誰だって不満だよね……
俺もそう思う……
でも、今回も本当に下らないんだけど、聞きたい? え!? やっぱり!?

じゃあ教えてあげなくもないかな!



⭐︎

星が煌めく中、夜風に吹かれながら、

「ねえ、わたしに教えてくれない?」

「わかった話すね……先輩……驚かないでね……」

「うん……驚かないわ……」

「それじゃ、わたしも昔話をしようかな……」

これから言うことは全く事実にございません。

「わたしはね、あの学校にいるわ! これは本当よ……」

「でも……あの時……」

「えぇ、そこも含めて話すから……」

「あぁ、ごめんなさい……」

「わたしは学校でとても有名だったわ、運動がとても出来て、可愛いって。クラスでも学校でもすごい大注目されていたわ!」

「…………」

「でもね……注文されるのはいいことでも悪いことでもあった……
わたしには1人の親友がいたわ……
その子には彼氏がいたの……でも、わたしが人気になって注目されるようになった時、その彼氏がわたしに告白してきたのよ……
わたしはしっかりその子を振ったのよ……
でも、上手くいかなかった……
わたしの親友はわたしが彼に色目を使ったとかどうって言うようになったわ……
それに加えてわたしのことを元からよく思っていなかった人たちが、親友のこと一緒に私をいじめるようになった……
最初は無視されるだけだった……女の友達はわたしから離れていき、そしていつしかわたしには男の子の友達しかいなくなっていたわ……そして、いつしかわたしは男好きって言われていじめられるようになったの……
そんな時にわたしに出会いがあったの……
苦しんでいるわたしにそっと手を差し伸べてくれた人がいたの……
とても優しくてかっこよかったわ。
あなたの大嫌いな篤樹くんに似ていたかしら。
わたしはその子に助けられて、いつしか彼に恋することになったの……
でもね、ここでまた問題があったの……
わたしは男の子からとても人気があったの……
そして、わたしは彼に恋をしてしまった。
彼はわたしのせいで男の子から嫉妬を向けられ、虐められるようになった。
すごく優しくてかっこいいんだけど、性格もあつきくんと似てとても繊細な人だった……
わたしのせいで彼はいじめられ続けた。
わたしが離れようと思って、彼から離れてしまった……これが最後のトリガーだったのかもしれない……
次の日、わたしが学校に行った時、先生からこんなことが言われたの……『篤樹くんが亡くなりました』ってね……名前もおんなじだったのは驚いたわね……
わたしはその時すごく後悔した……
わたしが篤樹くんの側にいてあげれば、篤樹くんは死ぬことはなかったんじゃないかって……
でも、時間は戻ってくれなかった……
そして、篤樹くんが死んじゃった後も、私は女の子からいじめられた……
そして、わたしは耐えきれなくなって、自殺したのよ……」


「え!? どういうこと? あなたはもう死んでるの?」

「えぇ……わたしは今から17年前に自殺して死んだわ……彼も同じ歳で死んでる……」

「え!? でも、そんなこと信じれないわ……」

「うん……そうだよね……」

「まず、幽霊なんて信じないし、あなたは体温も温かくて、生きている人間みたいじゃない……」

「そうね……じゃあ、今わたしのこと触ってみて」

「えぇ。触るよ! って、あれ!?」

「そう! 私に本当は実体なんてないんだよ……溜め込んだ霊力を使って、頑張って人間を真似てみたの……」

「え、でもやっぱり信じれないわ……」

「うん……それが普通の反応なのよ……」


「…………」

「私は男嫌いなあなたに憧れて近寄ったのよ……わたしもあんな風になれていたら、彼もわたしも死ぬことはなかったんじゃないかって」

「そ、そんな……わたしは……」

「わたしはね、あなたと一緒に過ごせてよかった……これでようやく、あっちの世界に帰れそう……」

「え、そんなのダメ! って薄くなっちゃってる!」

「私は未練で生きてきたのよ……わたしはあなたに会えて、秘密を言えてなんだか気持ちが楽になってしまったわ……だから、もう……」

「そ、そんなダメよ……」


「未練があるとすれば、あなたが篤樹くんと仲良くしてくれればいいなってことくらいかな……」

「な、何を急にそんなこと言ってるの……」

「だよね……やっぱり無理だよね……じゃあ、わたしはこれで消えるね……」

「ま、待ってぇぇ! わ、わたし頑張ってみるから! まだ一緒にいてぇ!」

「ん? 氷堂先輩、あつきくんと仲良くしてくれるの?」

「と、とりあえず、話してみるだけ……よ!」

「うん! わかった! じゃあ、まだ未練があるみたいだからここにはいれそうだね!」


「よ、よかったぁ……幽霊なんて本当にいるんだね……でも、今はあったかいね……」


「う、うん。幽霊ってなかなか便利なのよ!」

「話してくれてありがとう……わたしの秘密も聞いてくれてありがとう……あなたはどこに行ってもわたしの大切なお友達よ!」

「うん! ありがとね。しぐれ!」
「うん! 大好きよ! あっちゃん!」


はい! OKです! お疲れ様でしたぁ!
ってな感じですね。

いやぁ。今の名演技見ました?
本当に師匠とアインシュタイン様様ですね!
師匠を使ったら、霊体にもなれちゃったんですよね……

さらにアインシュタイン様の脳を活かして、同情の気持ちを引き出しつつ、篤樹株を徐々に上げていくスタイル!
見事だったでしょ!
次に会う時は楽しみだね……
ちなみにもう攻略はしちゃってるよ……
なんたってお風呂に一緒に入ったせいで、篤樹ウイルス潜伏中だからね……
それに加えて、親愛度も一気に上がっちゃったね……

男嫌いからどんな風に変わっていくんだろうね。
あの子のこれからが楽しみだよ!

まぁ、今度の事はまた考えて、今は一緒にお泊まりだからね!
百合百合するから、これでね!
じゃあ、おやすみー!

「きゃぁっ! 敦子ちゃんそこはダメぇぇ!」

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