ドラゴンに転生!〜せっかくなのでドラゴンを謳歌する〜

エン

魔法と生活





 おはよう。


 目が覚めたらすっかり日は昇り、朝になっていた。


 さて、今日はある程度の方針を決めるのと検証だ。


 諸君、異世界と言ったらなにを思い浮かべるかね?俺はもちろん魔法だ!!!
 ドラゴンなんているんだ。魔法だってあるだろう。
 というわけで魔法の練習をしようと思う。これが検証その1だ。
 方針を立てるのは検証がある程度終わってからだから今日は無理かもしれない。


 もちろん魔法の覚え方なんてしらないけどな!!


 ラノベみたくやってみるか?こう……体を魔力?を探る感じで……


 うーん……
 あー……
 ほー……
 はっ……!


 これか!
 どのぐらいの時間そうしてたかはわからないが、魔力?的なものを見つけることができた。
 これを使って……どうすんだ?
 こう……想像力的な?




 バチバチィッ!!




 おぉ!!突き出した手に電気が!これが魔法か!




《【電撃魔法】を取得しました》




 なぜ電気かって?カッコいいだろ?電気を操るなんて……ロマンだろ?


 よし!じゃあ次はこの魔法でどんなことができるかだな!






+++++++++++++++++




 検証終了!!


 検証した結果わかったのは魔法というものは想像力次第である程度自由だということ。しかし、魔法を使うには魔力が必要で、感じられる魔力には限りがあるからその限られた魔力での範囲だな。


 あと詠唱などは必要ないらしい。
 そもそも俺、ドラゴンだから喋れないし。
 ただ、技などに名前をつけてそれを心の中で叫ぶとその技がイメージしやすく、出しやすいから技名を考えるのはありだ。




 よし………


 電竜に……俺はなる!!!


 電気を操る竜……カッコいいだろ?
 雷竜じゃないのかって?雷を操っているんじゃなくて電気だから電竜だろ。
 ん?雷も電気か。……まぁ、そんなことはどうでもいい。魔法のカテゴリーも【電撃魔法】だしな。


 これが進化の方針だな。




 次はこのドラゴンの体の身体能力の検証だな。
 これによってできることが変わってくる。
 それではレッツ検証!




++++++++++++




 検証終了!


 結果、すんごい!!


 流石ドラゴンだ。
 想像してたよりかは劣る部分もあるが、それは幼竜だからだろう。


 まず、パンチは木をなぎ倒す。そして爪は木を切り裂く。すごいだろ?
 ジャンプは身長の3倍ぐらいだから3メートルぐらい。あ、ちなみにこのからだは四足歩行だ。だが自分の体だからかすぐに慣れた。 
 走る速度はちゃんと測ることはできないが、50メートルを4秒ってところかな?


 そして1番楽しみだったこれ!!飛行!!


 これに関してはジャンプしてから翼を広げて滑空するのがせいぜいだった。
 まぁ、幼竜だから仕方ないだろう。
 幼竜だからな!!!!


 よし、したい検証も終わったことだし今後の方針を立てよう。方針と言ってもざっくりとしたもので大したものではないが。


 まずは進化による脱幼竜だ。


 電撃魔法を主に使った狩りなどで、食糧の確保、そして経験値を稼いでレベルを上げる。 
 進化先は幼竜のときの過ごし方らしいから電撃魔法ガンガン使ってればいけるだろう!たぶん!


 そして安全な場所の確保。


 いつまでも木の上で寝るのはゆっくり眠れないし、絶対安全じゃない。


 ほかにも思いっきり空を飛びたいとか、人と会いたいとかいろいろあるがまずはこの2つだ。
 飛ぶことに関しては進化で解決するだろうし、人間に会っても喋れない。ドラゴンだから攻撃される可能性すらある。


 よし!そうと決まればさっそく行動だ!!


 まずは安全な場所の確保だな








 そうしてしばらく歩いていると、小さな洞穴を見つけた。入っていくと、広々とした空間が。
 ここなら大丈夫だろう。狼くんなどが入ってこない保証もないが、少なくとも木の上で寝るよりかはマシなはずだ。


 入り口にちょっとした扉を作って簡単に入れないようにする。
 といっても大きな岩を並べただけだが。俺なら飛んで簡単に入れるしな。


 よし、これで安全な場所、もとい寝床は確保した。


 次は食糧の確保、つまりは狩りだな!!








 洞穴から少し離れて獲物を探す。
 そういえば昨日の狼くんはラノベでいう魔物?なのだろうか。俺は100%そうだろうが。


 しばらく探していると大きな猪が。
 先手必勝!!


 俺は空中に電撃魔法でできた電気の球体を作り出す。これを〈電撃玉〉と名付けよう。


 電撃玉に当たった猪はバチィ!という音とともに痙攣したあと、そのまま倒れて動かなくなった。


 あっけないな。


 うわ、あたった場所黒くなってる。さすが電撃!


 時間があるからもう少し狩るか。










++++++++++++




 日がくれたので洞穴に戻ってきた。
 この体は夜目もきくらしく暗くなったからといって特に問題はなかったが、人間だったときの感覚と、一応だ。
 猪は5匹ほど狩ることができた。洞穴の入り口に持ってきている。


 よし………。




 …………どうやって食うんだ?生か?ドラゴンならいけるか?電撃魔法じゃ焦がすだろうし……


 魔法で火を出せって?


 ……自分のなかで魔法イコール電気ってなっちゃって無理だった☆!!
 アホじゃないもん!!!


 よし……覚悟を決めて生でいこう。
 大丈夫、俺はドラゴンだ。


 爪で皮を剥がしていくと、真っ赤な生肉さん、こんにちわ。
 そしていただきます!!!


 ま、まずい……獣臭くて、血生臭い………。
 血抜きぐらいすればよかった……。こんどから気をつけよう。


 もったいないからちゃんと全部食べたぞ?
 しかしこの猪も1メートルぐらいはあったんだが……さすがドラゴン。


 日も暮れているからもう寝るか。


 おやすみ。







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