高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

実家からの電話



「あー太ってしまった....」


体重計に乗り、ため息をつく私。


痩せたまでは良かった。だけど最近は仕事を辞めて
から旅行でたくさん食べて、食っちゃ寝の生活に
戻った結果見事に体重は増える。


「人間の体って上手くできてるなぁ」


と呟く独り言。こうちゃん最近優しいしー
もしかしたら、


「大好きな凛乃花が増えると考えたらそれも別にいいんじゃないか?」


とか言ってくれないかなぁ?


ってだめだめ!そんなこと考えてるから高校卒業して
からブクブク太るんだって!


しばらくご無沙汰になったランニングマシンを稼働
させ運動の準備!


♪名前のなーい夜だって~♪


決心した私を邪魔するかのようにスマホの着信音が家に響き渡る。


ん?誰からだろう?
表示名は神童家?何かあったのかな?


「もしもしりりちゃん?航平君から聞いたわよ。また仕事辞めたんだってねぇ」


「こうちゃんと話したの?」


「この前たまたま有ったのよ。全然連絡も入れないで心配するでしょ」


「ごめん、ここ最近忙しくて」


「言い訳はいいの。今度一回こっちに遊びに来なさいな。航平君も一緒に」


「うん、行くから。えっ?それだけなの?」


「それだけよ。でもその返事は来なさそうね。わかった、来週の航平君が仕事の休みの日に来ること。
いいわね?もともと連絡をちゃんと入れることが同棲のルールなんだから」


「わ、わかった!そうこうちゃんにも伝えとくから!じゃあね」


これ以上は説教になる気がして私は急いで終話ボタンをタッチした。


「ふー。お母さん心配してくれるのは嬉しいけどあーなると話が長いんだよねぇ」


 私は独り言のようにそう呟く。それにしても
来週かぁ、、


お母さんたちは同棲し始めてから2度ほどしか有っておらず娘が太ったのも知らないはず。


 マックスの時よりかは全然痩せてるけどそれでもまだちょっと太い。


やっぱり私は痩せなきゃいけない運命なのかも。こうちゃんのこと悪く言われるのは嫌
だから1週間頑張る!
……


「ただいまー」


「こうちゃん大変だよ〜聞いて〜」


「はいはい、家の中では走らないの。でどうした?」


優しく耳を傾けてくれるこうちゃん。
私はお母さんから電話があったことを話した。


「ごめんな。この前会った時に俺が余計なこと言ったせいだよな」


「違うよ。私が全然電話も会いに行ってもなかったからだよ。でも同棲始めて太ったとなったらなんか言われそう〜」


「大丈夫だよ。凛乃花は凛乃花なりに頑張ってるんだからさ!」


励ましてくれるこうちゃん。その気持ちは嬉しいけど心を鬼にします。


「こうちゃん!私1週間でダイエットするね!
だから見てて!」


「そんな無理しなくてもいいからな?」


「うん!でも頑張る!だから頑張れるためのチューが欲しいです....」


「全く、凛乃花のそういうところが好きだよ。
んっ……」


「ぷはっ、これで頑張れそうなのです♡」


実家帰りに向けてさらなるダイエットを決める私で
あった。

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