高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

久しぶりの旅行Part3



「必殺枕投げ〜」


「やるなこうちゃん!私の必殺技はのしかかりなのだ〜」


「それを口実にくっつこうとするなー!」


「へへ、バレたか♪」


「凛乃花は素直だからなぁ」


「その素直さが取り柄なのです!」


出発前の自宅でいちゃつき、ネズミーランドでいちゃつき、旅館に着くなりいちゃつき、露天風呂でいちゃつき、就寝前にいちゃつき、本当バカップルそのものだよな....


自分でバカップルと認める分、まだ俺は、タチが悪くないはずだ。
ただ、高校時代の自分はというと、


“バカップルなんてものにはならない”


なんて悠人と豪語してたもんだから今の自分の変わりように恥ずかしくなるのも事実である。


悪い悠人、俺はもう立派なバカップルだ!


「こうちゃん、また1人の世界に行ってる〜」


ぷくーっと顔を膨らませて怒る凛乃花。


「1人の世界に行ってても凛乃花のこと考えてるさ」


発言した後に自分の言葉のクサさに気づく。


「なんかかっこいいようなダサいようなこと言ってるし〜こうちゃん、ダサーい!」


自分で思ってるところからさらに凛乃花からの追い討ち、あま〜い!みたいな感じで言わないでくれ....


「でも私もこうちゃんのこといつでも考えてるからね♡」


美少女の笑顔は花になる。まさにこういうことだろう。似たような言葉を言っても俺は一般男子、そして凛乃花は美少女。その差は歴然、
はぁ、世の中って本当不公平だよ....


「ねえ、こうちゃんは今夜はお預け?」


唐突にこの子は何を言いだすんだ!?


「その、!こうちゃんとくっついてたらしたくなっちゃった♡」


あま〜い!いや違う、何度見てもその笑顔には弱い。


「明日もあるから今日は控えめにな?」


「うん、省エネでいこうね♪」


環境に優しい言葉を卑猥な感じに使うのはダメだと思うぞ凛乃花。


「そんなこと言われたら俺も我慢できなくなるじゃん」


 そのまま凛乃花に馬乗りになる俺。
どうやら2人とも戦闘態勢に入ったようだ。


…………


この後眠りについた頃には日付が変わっていたことは言うまでもないだろう....




…………


タイミングがいいことに2人一緒に目覚めた朝。


「ねえこうちゃん露天風呂入る〜」


「朝から凛乃花は元気だなぁ」


「朝から元気出さないともったいないからね」


「なら目覚ましも兼ねて風呂入ろうか!」


今日は明日は仕事がある俺に凛乃花が気を遣ってくれて旅館で午前はゆっくり過ごし、そのまま家に帰宅するルートとなっている。


その後も豪華な朝食を食べたり、普段家では映らない番組を見たり、ゴロゴロしながら
ゆったり過ごした。


……
楽しい時間はあっという間だ。
気づけば旅館のチェックアウト時間が迫っていた。


「凛乃花、そろそろ出るとするか!」


「うん、本当楽しかった!」


「久しぶりにさ、凛乃花とこうして旅行行けて本当よかったよ」


「私もだよこうちゃん。これからもずっと一緒にいようね!大好き!」


「俺も凛乃花のことが大好きだ」




こうして俺たちの1泊2日の旅行は終わりを告げた。旅行中笑顔の凛乃花を見て、はやくも次の計画を立てようかと考えることは秘密だ。




「あっ!こうちゃん。家を建てるなら露天風呂付きの家がいいな〜」


そしてしばらくは働き詰めの人生になりそうであった。



「高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く