高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

久しぶりの旅行 part1





待ちに待った今日がやってきた。
ん?何の日かわからないって? 


なんと!今日ははいつぶりか分からない凛乃花との旅行の日。


元々同棲してることもあり、改めて外に泊まるって発想がなかった俺らだけどこの前の喧嘩を通して、やっぱり初心大事ってことで計画をしていた。


「こうちゃーん、早く早く~」
 

「はいはい、すごいはしゃぎっぷりだな」


「だってね!だってこうちゃんとほーんと久しぶりの旅行なんだもん!」


かく言う俺も柄にもなくすごく浮かれていた。
うん、昨日の仕事が全然手につかないくらい。
そのせいで杏さんにすごーく叱られたとかは凛乃花には言えないな....


 「よし、パンツよし、シャツよし、着替えよし、凛乃花よしだな!」


「ブラジャーよし、ショーツよし、あっ、こうちゃんはノーブラの方が好きかな?ところで、着替えと下着類って一緒じゃないの??」


なんかすごーくエロいこととなんかごちゃごちゃ言ってるような気がしたけどほっとこう。


「まずはネズミーランドに向かって出発だな!」


「その前に出発のチューがいるの!」


そう言って唇を突き出す凛乃花。
本当、どこまでも可愛いやつだ。


「んっ、、ほら出発するぞ」


「うん!レッツゴー♪」


今日は電車でもバスでもなく俺の運転だ。
高校卒業とともにローンを組んで買った車だが、通勤を徒歩でしてるため最近では買い物に行くときにしか使ってなかった。


久しぶりの遠出だけどちゃんと運転できるよな?
 そんな問いを自分に投げかけながら俺たちは
ネズミーランドへと向かった。


「♪好きだよと伝えればいいのに~♪」


「♪願う先怖くて言えず~♪」


「こうちゃんよくわかったね!」


「当たり前だろ~凛乃花いつも口ずさんでる
からな~」


「へへ~さすがこうちゃん」


そう言ってぎゅーとしてくる凛乃花。
すごく嬉しいんだけど赤信号の時だけにして
くれよ?


いつも遠出するときは2人で仲良く話していると時間はあっという間に経っていく。
 



道があまり混んでいたかったこともあり、 俺たちは予定時間より少し早くネズミーランドにたどり着くことができた。


「や~っと着いたね♪運転お疲れのチュー」


「ん、、凛乃花もずっと起きててくれてありがとな!」


「早く行こうよ~!」


外でこんなにはしゃぐ凛乃花の姿見るの久しぶりだな、それだけで今日来て良かったと思う。


「ねえ、まずはなに乗ろう?」


「マウンテン系制覇は絶対なの〜!」


「人気があるんだからさっさと並ぼうな」


……
「ねえね、こうちゃんいつこれ落ちるのかなぁ?」


「多分もうそろそ....うー!ぎゃー!!」


「きゃー!!」


……
「見てー!かわいいキャラクターだよー」


「よくできてる....ぎゃー!」




……
「暗くてわかんないけど綺麗だね〜こうちゃん
ちゃんと隣にいるよね?」


「ちゃんと隣にいるから安心して....
なんかだんだんスピードが速く....ぎゃー!」


——————————————-


「こうちゃんなんだか叫んでばっかりだったけどちゃんと楽しかった?」


「なんだかデジャブを感じたようだったよ....」


「あー見てこうちゃんマッキーがいるよ〜」


マッキーと言っても決して油性ペンではない。
このネズミーランドの主人公的存在のキャラクターだ。


そうか、夏が近づきまだ明るいとはいえ、そろそろいい時間だもんな。


「凛乃花、キリのいいところで旅館の方に向かおうな!」


「うん!温泉も楽しみだね♪
私と付き合ってくれてありがとね♡」


カーニバルはもう後半だ。
 その晴れやかな舞台の中心に彼女がいるのではと、錯覚するほど今の凛乃花の笑顔は魅了的だった。


「俺も凛乃花と付き合えて幸せだ。これからもずっと一緒にいような!」


「ふふ、なんだかこうちゃん最近素直だね」


「気持ちは伝えるのが1番って気づいただけだよ」


「じゃあ大好きっていっぱい言う〜♡」


「それは旅館についてから聞かせてくれ」


「あーこうちゃん照れてるぅー」


「ったく、、ほらキリがいいし夢の国から退散するぞー」


「はーい!あっ!ちゃんと手繋ごうね〜♪」


この笑顔を見るためなら恥ずかしさを気にするのなんて馬鹿馬鹿しくなるよなぁ、


終始笑顔の凛乃花に癒される俺であった。











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