高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

番外編 突然の訪問者

ピーンポーン!


「ん?誰だろう~?こんな時間に」


時刻はただいま午前10時、こうちゃんが会社のため出社した後、私は1人でランニングマシンで運動をしていた。


佐倉梓の件から早1ヶ月、こうちゃん曰くあの日以来、彼女からの接触はないらしい。
それはそれで一安心だけどあの杏さんって女の人がいる以上楽観はできないし……
 

 早く就職しないとって気持ちもあるけれど
まずは人に見せれる体になること!
外で惨めな思いしたくないし体型でいじめられたくもないしね!それにやっと少しずつではあるけど効果も出て来たようで体重も順調に減って来てる。
それに気にしてた二重アゴも前ほどじゃなかなってるし♪


ピンポーン!


あっ、考え事してたら無視しちゃってた....


「はあーい!」


ドアを開けるとそこには栞さんが立っていた。立っていたんだけど……


「あれ?栞さんなんかさらに……」


「あれ?凛乃花ちゃん少し……」


「太りました?」
「痩せた?」


……いや、ごめんね栞さん。少し痩せたとはいえ、今の私に太ったなんて言われたくないよね。でもなんかたくま...しい??


「今日は相談があって来たんだけどいいかな?」


……


「えー!!そうだったんですかー!!」


「うん。彼女の凛乃花ちゃんに言うのは申し訳なかったんだけどずっと航平のことが好きだったの」


私はびっくりしてしまった。こんなにも身近なところがライバルがいたなんて……


栞さんの話をまとめるとこんな感じ。こうちゃんと同棲し始めたから私が太ったからぽっちゃりが好きなのかと食べる量を増やしたところ、ご飯が美味しくて止まらなくてなってしまったと……そして、今はこうちゃんではなくて大学の先輩が好きだけど太ってしまったこの体型じゃ告白なんてできないってわけですか……


「ずっと隠しててごめんね!応援してたんだけどずっと心の中に引っかかって……」


「いえいえ、確かに驚いちゃったけど無理やり襲おうとする人とは大違いです!」


「ありがとう!なにか航平にもあったみたいだけどそれはまたみんなで集まった時にでも、、
それでね、今凛乃花ちゃんダイエットしてるって聞いたんだけど私も一緒にしてもいい?」


「もちろんですよ~♪1人より2人の方が頑張れそうです!でも、私も効果出て来たの最近なのでうまくいってるかは自信がないです....」


「この前会った時よりなんかスッキリしてるし私にもどうやったか教えて?」


「ほんとですか♪わかりましたっ。ではまず一番効果的なものからですね~」


そう言って私は栞さんを全身鏡の前に連れて行って服を脱ぐよう促せた。


「あっ、脱ぐの?今の体人に見せられるものじゃ……」


「私も脱ぐのでご安心を!」


そして、ぽっちゃりな女が2人、全身鏡の前に並ぶというシュールな絵が完成した。
そして、自分の体をしっかり見るように言った。


「え……私の体、こんなに肉が……」


「少し痩せたとはいえ、これかぁ……やっぱり少し落ち込むなぁ....」


私がダイエットを決意した日、鏡に映る自分に驚愕した。それこそが1番の薬。今の現状をしっかり理解することで危機感を煽らせる、これが私の方法。そして今も私は少しダメージを受けてしまった……


「よく見れば二重アゴももうすぐできそうだし特に下半身が....でもまだ凛乃花ちゃんと並ぶと細く見えるかも!」


「ダメですよ。今の栞さんじゃどんぐりの背比べみたいなものです。あの頃に戻れるようイメージを膨らませ頑張りましょう!」


「でも凛乃花ちゃん、ちゃんと見えるところの処理はした方がいいと思うよ?」


ええーい、うるさい。最近こうちゃん仕事が忙しくてご無沙汰だし、ダイエットに集中してるから仕方ないの!!


…………


それから私たちはこうちゃんが高校の時によくやっていたと教えてくれた腕立て、腹筋、ジャンプスクワットをまずは10回3セットしたり、ランニングマシンを交互にしたりして過ごした。


「今日は一日ありがとね。早く痩せて自信つけて先輩にアタックできるよう頑張るわ!」


「私も栞さんに馬鹿にされないよう早く痩せて働けるよう頑張ります!」


「元が凛乃花ちゃんは異次元すぎだから、痩せたら痩せたでまた大変かもね……」


「栞さんに言われると嫌味にしか聞こえないです....また遊びに来てください」


「うん!また一緒にしようね!じゃあ!」


換気をしていたとはいえ、家の中には汗臭い匂いが充満していた。こうちゃん、今日も遅く
なるのかなぁ?


ピロン!


『ごめん、今日も早くは帰れそうにない....
先にご飯食べてていいよ』


やっぱりかぁ……忙しいのは分かるけどたまには構って欲しいなぁ、、ダメダメ!こうちゃん頑張ってるんだから私がうじうじしてちゃダメだね。


よし、こんな時はお風呂だ。栞さんにも指摘されちゃったしちゃんと処理しよう!


意気込んだまでは良かったけど……


「あの頃と違っておなかが邪魔でここまで手が届かないよ~!!」


痩せないとやっぱり綺麗には無理か~
まっ、今度こうちゃんにしてもらおっと♪


仕事探しにダイエット、それに今は家事も!
やるべきことはたくさんあるけどしっかり頑張ろう~!


「ただいま~!」


仕事を終え、こうちゃんが帰ってくる。


「おかえりなさい~!今日わね、栞さんがお家にきたんだよ~」


「桜宮が?あいつ大学は休みだったのか....?
それでなにしにきたんだ?って立場話じゃなくて家に入れてくれよ」


「へへっどうぞどうぞ~」


「あ、どうもどうも~」


疲れた中でもこうしてこうちゃんは私のノリにのってくれる。ほんといい彼氏なの!
早く仕事の話とかもできるようになりたいな~


 それにこうちゃん、栞さんや梓ってのが好きになったようにモテるからねぇ……
少し複雑だけど私も自信を持ってまた横に並べるようにがんばろっと~!






私の決意は決意だけで終わりませんように~





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