高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

大切な存在



「まさか2人が一緒に来てくれるなんてなぁ」


帰りの電車に揺られながら俺は2人にそう語りかけた。心なしかやはり凛乃花は少しショックを受けているようだった。


「理沙、凛乃花のことありがとな。お前がいてくれて本当に助かったよ」


「別にお兄さんが無事ならそれでよかった。
でも、あの人なかなかしぶとそう……」


「あー、まあとりあえずは杏さんがいるし、ひとまずは大丈夫だと思うんだけどなぁ」


「あの人、どこまで信用していいかわからないよ。
お兄さんはまだ付き合いが長いかもしれないけど私
たちからしたら理解できない」


「それでも常識は兼ね備えてる人だから俺は一応信頼はしてる」


ただ、杏さんは凛乃花のことが嫌いなのは事実だ。彼女は何かを一生懸命にしてる姿、頑張ってる人間が好きだ。あと楽しいことも……
 

 おそらく佐倉と杏さん、2人が組むとなると俺が凛乃花のことを好きだとしても厄介だ。


「ねえ、こうちゃん……」


俺たち兄弟の会話を黙って聞いていた凛乃花だったが、何かを決心したかのように口を開いた。


「こうちゃんあの梓っていう人とヤったの?」


し、質問が直球すぎる……
でも、凛乃花の立場から考えたら彼氏がその彼氏の想い人の言いなりになっていたと考えるとこの質問に
なるのは至極当然か……
 俺は凛乃花に昨日、今日起きたことを包み隠さず
報告した。


……


「キスにお風呂!!それに添い寝、ヤってなかったとしてもそんなんだめだし!」


「凛乃花、落ち着け!ここは電車の中だ!」


理沙、お前からも何か言ってくれ……
と言おうと思ったのがね、寝てるだと……
どうしたらこのタイミングで寝れるんだよ。
仮にも俺あなたのお兄さんなんですけど??


「でも一番大切なものが奪われてなくてよかった……」


「ん?一番大事なもの?」


「うん!こうちゃんが私のこと好きでいてくれてるからそれが一番の安心だよ!」


凛乃花……不謹慎なのかもしれないけど本当に可愛いぞ!!


「それにね……」


凛乃花がそこで言葉を切る。次の言葉を待ってる俺の口に何か優しく柔らかいものが触れる。


「私がこうちゃんの中で一番な限りいつでも上書き保存できるんだから♪今日はお風呂も一緒に入ろうね!絶対にあの2人には負けないから」


 ああ、凛乃花大好きだ。絶対にお前を俺が幸せに
してやるからな! 俺は改めて決心を決める。
 

 ただ、この時ばかりは理沙が起きてなかったことに
安堵するのだった。
 妹にキスしてるとこなんて見られたくないしね……


そのあとは3人とも眠ってしまったらしく気づけば最寄りの駅、どうせなら3人でご飯を食べようと思ってたところ、


「お兄さん、私今日は帰るから。2人で楽しんでね」


理沙が帰ると言い出したのだった。


「えー、一緒にご飯食べようよ〜お礼もちゃんとしたいし〜」
 

「今日はお礼も兼ねて、俺の奢りってことでご飯食べに行こうぜ!」


「電車の中で聞いた破廉恥なことする人たちなんて
知りません。じゃあね!!」


ゲッ、、見てたのかよ。寝てるからって安堵してたのに....これに至っては俺たちに非があるからなぁ。


「えー一緒に食べたかったのになぁ……」


「今回ばかりは仕方ないさ、理沙の言う通りだしな、さっ、俺たちの家に帰ろう!」


「俺たちの家……ふふっ、こうちゃん大好きだよ〜♡」


な、なんだいきなり?凛乃花のとびきりの笑顔は本当心臓に悪い。
 

外で凛乃花を見るのは久しぶりだが、脂肪に邪魔されているとはいえ、今でも他の子に負けないくらいに可愛い。


「あぁ、俺も大好きだ....」


恥ずかしさも重なり小さく呟いた俺の声だったが、
ちゃんと凛乃花には届いたことは握っている手の力が強くなったことが証明してくれていた。


……
場所変わり、現在自宅。家に着いてから凛乃花はずっとくっついており離してくれない。


「こうちゃん〜キスの上書き〜」


「上書きはさっきしただろ〜って聞いてないな」


そう言って俺の口に自分の舌を絡めてくる凛乃花。普段凛乃花がこんなにも積極的になることはないことを考えると、本当に寂しかったことがうかがえる。


 「凛乃花、心配かけてごめんな」


「ううん、寂しくて不安で押しつぶされそうだったけど今ここにこうちゃんがいるから」


俺は彼女のその言葉を聞いた瞬間、彼女に覆いかぶ
さった。


「凛乃花、俺もう我慢できそうにないわ」


「待って、今日久しぶりに外出て汗かいてるしそれに落ち込んで色々と準備が……」


「凛乃花の全部好きだからいいんだよ」


そう言い終わると同時に服を脱がせる、やっぱり外行きの服は着痩せをするみたいだ。最近慣れてしまった体がそこにはある。


「なあ、ブラもパツパツじゃないか、太って胸も大きくなったみたいだし新しいの買ったらどうだ?」


「なら今度一緒に選んでね♡」


ブラのホックを外すとたわわに実った果実がそこにはある。最初は難しかったホック外しも今ではお手の物だ。


「ね、こうちゃんは今夜は一緒になろうね」


その言葉に俺は深く頷き、俺たちは体を重ねるのだった……


絶対にお前を離さないぞという気持ちを込めて....

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