高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

久しぶりの再会 前編

「久しぶりだな、悠人に雪、鏡花!あれ?桜宮は..,.?」


「わ、私はここよ!なんでいないもの扱いするのよ!」


 そこには、金髪になりイメチェンしたはずの桜宮ではなく……高校時代と変わらない黒髪の、、そして
あの頃より少しふっくらした桜宮が立っていた。


「えっ?桜宮?お前髪の毛金髪じゃなかったけ?
それに少し太った?」


「久しぶりに会って親友の髪の毛の色すら忘れちゃったの?航平が黒の方が似合うっていうから私ずっと 染めてないのに....それにぽっちゃりした子の方が
好きなのかなぁって」


最後の方は何か聞こえなかったが、どうやら桜宮が言うに俺が黒髪を推したらしい。いや、俺そんなこと 一度も…………いや、ある!一度だけ、、でもあれは確か夢の中でつい言ってしまっただけで現実では
一度もないはずだ。


 やっぱりもしかしてあの夢は……


「あーりりちゃんまた大きくなってるぅ」


「おい、凛乃花。お前の体、立派に逞しくなった
なぁ。このお腹が何か誇らしいよ」


あーあ、凛乃花が2人にいじめられている。


「そこら辺でやめといてやってくれ。これでも最近
頑張ってるんだから」


「やっぱり航平はぽっちゃりめが好きなんだ……」


「おい、なんかお前らなんか忘れてないか?我が母校最大にして最高のイケメンこの銀杏悠人の存在を!」


……よし、無視しよう。


「3人とも、なんか玄関で話すのもなんだし入って
くれ、もう準備もできてるからさ!」


「ふっ、仕方ないな、わかった!行こう、ん?3人?航平....俺が悪かった、悪かったから無視だけは、、
やめてくれー!!」


どうやら半年ぶりではあるがみんないつも通りの
ようだ。


「ねえねえ栞さん、やっぱり食べるのって楽しい
よね!私美味しいおやつ知ってるんだー!」


凛乃花は自分と同族になったと思ってか
ひたすら桜宮に好きなおやつを勧めていた。いや、
桜宮まで太らせるのはやめてやってくれ。


「ねえ先輩、りりちゃんって今何キロあるの?」


「あー私もしりたーい、教えてよーこうへい」


2人が俺に小声で聞いてくる。いや、あいつのためを思って、ここは言わない方が、、
だめだ、心を鬼にしよう。2人に知られたらきっと焦ってダイエットを、、うん、これは凛乃花の健康のためだ。うん、決して俺の気持ちじゃないぞ。


「今65キロなんだ……」


「ひゃあー、私の1.5倍も……」


「やっぱりそんなもんか」


うん、そんな反応だろうと思ってた。まあ、
こうやって馬鹿にするような真似はやめよう。
あいつのペースで行けばそれでいいんだ。


さて、今はみんなバラバラに話してるし理沙は仕上げにかかってるし悠人は1人で寂しそうだし、そろそろ始めるとするか!


「お兄さん、料理できたよ。運ぶの手伝って」


どうやら料理もできたようだ。


「よーし、みんなちゅうも~く!」


そういうと、6人の視線が集まる。俺の音頭がこの7人の集まりのルールだ。


「今日は忙しいのに集まってくれてありがとう!近況報告もしつつ、みんなでワイワイガヤガヤ楽しみ
ましょうー!!かんぱーい!」




「「「「「「ちょっと待ったー!」」」」」






あれ?ここでいつもと違う流れが1つ。




「航平、何か忘れてるんじゃねーか?今月は2人の
誕生日だろ?俺たちからの2人への誕生日プレゼントだ!」


そう言って渡してくれたのは大きめの箱。
2人で開けろというので開けてみると、


「ねえこうちゃんこれって!」


「ああ、これはその、そうだな!」


そこに入っていたのは、子供用、いや、赤ちゃん用の
ベッド....であった。


「「「「「妊娠おめでとうー!」」」」」




やっぱり....壮大に勘違いしてやがる。同棲をし始めてから細かった彼女が太る。身だしなみに気を使わなくなる。仕事を辞める。そして外に出たがらない。
極めつけはさっきの鏡花の反応だ。


「お前がなかなか言わないから俺たちもなかなか
集まろうって言いにくかったんだぜ?」


「そうだよ~りりちゃん。この前連絡した時に言ってくれたらよかったのに~」


「前会った時は馬鹿にして悪かったな、なにか今日
会った時に顔が何か変わってると思って確信できたんだ!」


「航平はぽっちゃりじゃなくて妊婦が好き?
あれ、何かわからなくなってきた、、」


「お兄さん、お父さんとお母さんにも報告してないし、太っただけじゃないのって気持ちと半信半疑
だけどおめでとう。
この前言ったのは人の親になる覚悟あるのか確かめたかっただけだったの」


みんな....壮大に勘違いしてるよ。
おい、凛乃花!お前からも何か言って……


だめだ……凛乃花のやつ、あまりの衝撃で口がパクパクしてやがる。


「これ、俺たちからの誕生日兼早めの出産祝いだと思って受け取ってくれ!」


だいぶ早めの出産祝いだな、、この場合俺はどうしたらいいんだ?もう、これはこの流れに乗った方がいい....のか?


「グスッ……こ、こうちゃん....私やっぱりもうデブ
なのかなぁ?」


まずい、凛乃花のライフが0になってる。
衝撃が去って悲しみに変わってきてるぞ。
はあ、仕方ない。俺から説明しよう。


「みんな聞いてくれ、実はな……」


俺がこの半年間あったことを説明し、そして
凛乃花が妊娠してないことを伝えた。


「やっぱり、、お兄さんはしっかりしてるからそんなことないと私は思ってた」


 「りりちゃん、赤ちゃん産むんじゃなかったんだ……」


「流石にいきなり妊娠したはいい過ぎよね~
おかしいって言ったのに悠人のやつが~」


「妊娠してないならわたしにもチャンスが....」


「お、おい、なんで俺が全部悪いってなってるんだ、みんな納得してたじゃないかー!」


「悠人、俺の彼女を泣かせたのはお前の仕業だな!」


「名案だったはずだったのになんで俺が
こんな目に~??」


他の5人の裏切りもあり、この後、悠人は
凛乃花を泣かせた罪で責められるのである。



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